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イベント情報≪住宅・建材へ向けた≫真空断熱材の最新部材開発動向・評価と熱橋現象へ向けた対策

≪住宅・建材へ向けた≫真空断熱材の最新部材開発動向・評価と熱橋現象へ向けた対策

【カテゴリ】 エネルギー 省エネルギー

【開催日】2013.01.29

【開催地】東京都


【講 師】
第1部 近畿大学 理工学部 建築学科 建築環境システム研究室 建築学部長 博士(工学) 教授 岩前 篤 氏

第2部 クラレトレーディング(株) ポバール・エバール事業部 エバール部 技術 ご担当者 様

第3部 京都大学大学院理学研究科 化学専攻 准教授 博士(工学) 中西 和樹 氏

【会 場】
東京中央区立産業会館 4F 第1集会室【東京・中央区】
 都営浅草線 東日本橋駅 浅草橋・押上方面より B3出口 4分

【聴講料】
【早期割引価格】1社2名につき56,700円(税込、テキスト費用を含む)
※1月15日を過ぎると【定価】1社2名につき59,850円

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第1部 建築における真空断熱材への期待
【13:15-14:45】

講師:近畿大学 理工学部 建築学科 建築環境システム研究室 建築学部長 博士(工学) 教授 岩前 篤 氏

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第2部 バリアフィルムの真空断熱板用途への展開 〜熱橋現象の低減化とバリアシーラント〜

【14:55-16:10】

講師:クラレトレーディング(株) ポバール・エバール事業部 エバール部 技術 ご担当者 様

【キーワード】
1.真空断熱板 
2.VIP
3.バリアシーラント
4.高温用VIP
5.ガスバリア
6.エバール


【講演内容】
 真空断熱板(VIP)では、内部の真空度を保持するために、ガスバリア層としてアルミ箔が用いられてきた。しかし、アルミ箔の高い熱伝導率に起因する熱橋(ヒートブリッジ)が問題となっており、更なる断熱性能の向上のためには、熱橋(ヒートブリッジ)の改善が必要である。そのためには、低熱伝導率でかつガスバリア性に優れた「エバール」フィルムにアルミ蒸着加工をしたVM-XLをガスバリア層に用いるのが有効であり、冷蔵庫用途を中心とした真空断熱板のバリア材として採用されている。
 また今後、高温領域でより高い断熱性能を発揮するVIPを開発していくには、面バリアだけでなく、ヒートシール部端面からのガス透過を抑制する必要がある。「エバール」バリアシーラントEF-Eの優れた熱融着性と、高温雰囲気下での端面からのガス透過抑制の重要性について紹介する。


【プログラム】
1.バリア材料「エバール」について
 1-1 「エバール」の特徴
 1-2 「エバール」のガスバリア性能(他素材との比較)
 1-3 主な用途

2.真空断熱板(VIP)とは
 2-1 一般的な材料の真空断熱性能

3.VIP用途における「エバール」フィルムの優位性
 3-1 真空断熱板のバリア材に求められる性能と「エバール」フィルムの特徴
 3-2 熱橋現象とは
 3-3 「エバール」とアルミの熱伝導率の違い
 3-4 「エバール」フィルムによるシール部端面からの熱橋低減効果
 3-5 「エバール」フィルムVM-XLの優れたガスバリア性能と耐屈曲性
 3-6 蒸着層欠陥発生時のバリアシミュレーション

4.VIP用「エバール」フィルムVM-XLの物性データ

5.「エバール」EF-Eバリアシーラント
 5-1 VIPの熱伝導率上昇要因
 5-2 シーラント端面へのバリア付与(端面からのガス透過シミュレーション)
 5-3 高温下での「エバール」EF-Eバリアシーラントの優位性(透過シミュレーション)  
 5-4 ヒートシール部端面からのガス透過量とVIPの内圧変化(シミュレーション)
 5-5 端面からの水蒸気透過量比較
 5-6 「エバール」EF-Eバリアシーラントの熱融着機構
 5-7 「エバール」EF-Eバリアシーラントのヒートシール強度、他素材との比較
 5-8 機械物性

6.VIP用途における「エバール」の採用例
 6-1 「エバール」フィルム採用状況
 6-2 VIP用途例

【質疑応答 名刺交換】

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第3部 有機無機ハイブリッドエアロゲルを用いた透明断熱材の開発と真空断熱への応用

【16:20-17:35】

講師: 京都大学大学院理学研究科 化学専攻 准教授 博士(工学) 中西 和樹 氏

【ご経歴・受賞歴】
平成18年 日本セラミックス協会学術賞
平成22年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門

【講演内容】
 透明で断熱性能に優れたシリカエアロゲルは、製造に超臨界乾燥過程を必須とすること、力学強度が極めて低く成型断熱部材として使いづらいことが、実用化を阻んできた。有機無機ハイブリッド組成から得られるエアロゲルは、可逆的な圧縮変形が可能でハンドリング性に優れ、大気圧乾燥プロセスでの製造が可能である。また、わずかな減圧で高真空断熱と同等の熱伝導率を実現できる。シリカエアロゲルに匹敵する光学特性、断熱特性をもつこの新しい材料の、合成、物性、断熱特性について、基礎から解説する。

【プログラム】
1.エアロゲルとは 
 1-1 湿潤ゲルの乾燥とキセロゲル・エアロゲルの生成
 1-2 乾燥過程に影響を及ぼす因子
 1-3 超臨界乾燥による低密度材料の作製
 1-4 エアロゲルの応用分野と技術的課題

2.シリカエアロゲルの作製と物性 
 2-1 ケイ素アルコキシドの加水分解重縮合
 2-2 シリカオリゴマーの重縮合とゲル化
 2-3 湿潤ゲルの熟成と乾燥操作
 2-4 透光性エアロゲル作製に必要な条件

3.有機無機ハイブリッドエアロゲル
 3-1 3官能アルコキシシランのゾル-ゲル反応
 3-2 透明で均一なゲルの作製方法
 3-3 微細構造に及ぼす界面活性剤の影響
 3-4 可逆的圧縮変形のメカニズム
 3-5 常圧乾燥による低密度キセロゲルの作製

4.エアロゲルの熱伝導率
 4-1 多孔質材料の熱伝導率に影響を及ぼす因子
 4-2 気体の平均自由行程と多孔質材料の細孔径
 4-3 可視光透過率と輻射の影響
 4-4 ガス圧に対する熱伝導率の変化(真空断熱との比較)

5.エアロゲルの実用的な利用
 5-1 ソーラーヒートパネル
 5-2 高断熱・透光性窓
 5-3 IH調理用耐熱断熱食器

 【質疑応答 名刺交換】

【登録日】2012.12.22

登録者情報

【登録日】 2012.12.22

【登録者】&Tech

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