一般財団法人環境イノベーション情報機構
再生医療にむけた生分解・生体吸収性足場材料の開発と今後の動向~バイオロジカルスキャホールド・多孔質足場材料の設計指針・生分解性高分子~

【講 師】
第1部 国立循環器病研究センター研究所
第2部 (独)物質・材料研究機構
【会 場】
川崎市国際交流センター 2F 第4会議室【神奈川・川崎】
【日 時】平成25年10月23日(水) 13:30-16:15
【参加費】
【早期割引価格:1名または2名の場合】52,500円(税込、テキスト費用を含む)
⇒10月9日以降のお申込は55,650円(税込、テキスト費用を含む) となります
詳細確認・お申込専用URL▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=3478
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第1部 再生医療に向けた足場材料の材料・技術動向と求められる特性
【13:30-14:45】
講師:国立循環器病研究センター研究所
【講演趣旨】
生体吸収性スキャホールドを利用して組織を再構築するTissue Engineering(組織工学)は、米国から世界中に広がった。その後、幹細胞研究が爆発的に進歩し、に関する基礎研究の発展のみならず、平成22年11月にはヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針が改訂されると、スキャホールドを用いない細胞治療の臨床研究もさらに拡大している。しかしながら、細胞移植のみでは構造を有する組織の再生は容易ではなく、近年は生体のECMが幹細胞に提供するニッチが、その分化増殖に大きく影響することが見出され、従来とは異なる高次の生物学的機能性有するバイオロジカルスキャホールド(Biological Scaffolds)の研究が盛んになってきた。
【プログラム】
1.はじめに
1-1 再生医療
1-2 合成スキャホールド概説
2.バイオロジカルスキャホールド
2-1 いろいろなバイオロジカルスキャホールド
2-2 利点と欠点
3.生体由来スキャホールド(Bioderived Scaffold)
3-1 GTR
3-2 皮膚再生
4.生体模倣スキャホールド(Biomimetic Scaffolds)
4-1 細胞接着
4-2 神経再生
5. 脱細胞スキャホールド(Acellular Scaffold)
5-1 現状
5-2 いろいろな脱細胞方法
5-3 世界初の小口径血管
【質疑応答】
第2部 生分解性高分子多孔質体の作製と足場材料への応用
【15:00-16:15】
【講演主旨】
大きく損なわれた生体組織を再生するためは、細胞の足場となる多孔質材料、その中でも多孔質足場材料が有望である。多孔質足場材料において、生体吸収性(生分解性)は最も重要な性質のひとつである。本講座では、生分解性高分子をベースとする多孔質足場材料の作製法、および多孔質足場材料を用いた組織再生について、基本事項を押さえながら紹介する。さらに、多孔質足場材料の作製方法は日々進歩しており、従来の多孔質足場材料の問題点を示しながら、新しい多孔質足場材料作製法のキーポイントを具体例とともに述べる。
【プログラム】
1.再生医療とティッシュエンジニアリング
1-1 再生医療とその現状
1-2 ティッシュエンジニアリングによる再生医療へのアプローチ
1-3 ティッシュエンジニアリングにおける足場材料の役割
2.生分解性高分子を用いた多孔質足場材料
2-1 多孔質足場材料における生分解性高分子の役割
2-2 多孔質足場材料に用いられる生分解性高分子の種類と特徴
2-3 多孔質足場材料に求められる要件と材料の設計指針
3.高分子多孔質足場材料の一般的作製法とその特徴
3-1 空孔形成剤溶出法
3-2 乳濁液凍結乾燥法
3-3 その他の方法
4.高分子多孔質足場材料作製の新しいアプローチとその特色
4-1 従来の高分子多孔質足場材料の問題点― その1 力学強度と細胞親和性―
4-2 合成高分子材料と天然高分子材料の複合化
4-3 従来の高分子多孔質足場材料の問題点― その2 空孔構造―
4-4 氷微粒子による多孔質足場材料の空孔構造の制御
5. 高分子多孔質足場材料を用いた生体組織の再生
5-1 複合多孔質足場材料による生体組織の再生
5-2 空孔構造を制御した多孔質足場材料による生体組織の再生
6. まとめ
【質疑応答】
【登録日】2013.09.24