一般財団法人環境イノベーション情報機構
市民による20年目の琵琶湖調査 ー公開学習会&予備調査報告会−
水環境の悪化が問題になったことから、1980年中頃に市民の手で水質を調べようと、「琵琶湖・淀川汚染総合調査団」が結成されました。そして、2003年、再び市民と大学研究者、学生が共同で調査活動を行い、近畿圏1400万人の飲み水となる琵琶湖の水質の実態を明らかにしようと活動を始めました。7月下旬の本調査へ向けて、5月上旬に琵琶湖の予備調査を行いましたので、その調査・分析結果について報告します。そして、琵琶湖をレジャーに利用することが、環境への新たな汚染源となり得ることについて、学習会を同時開催致します。ぜひご参加ください。
日 時 2003年7月12日〈土〉 14:00〜17:00
場 所 キャンパスプラザ京都
京都市下京区西洞院通塩小路下ル
(JR京都駅ビル駐車場西側・京都中央郵便局西側)
TEL 075-353-9111
参加費 一般1000円 学生500円(資料代含む)
プログラム
☆ 記念講演 (2:00〜2:50)
「琵琶湖底質の残留性有機汚染物質」 酒井 伸一 ((独)国立環境研究所循環研究センター長)
琵琶湖や大阪湾の底質中ダイオキシン類などの歴史的な蓄積を分析することから、汚染の発生源や環境への負荷量などが明らかになりました。
☆ 1部 公開学習会 (2:50〜3:40)
新たな琵琶湖の汚染源 −琵琶湖ルールでプレジャーボート公害を防げるのか?−
井上 哲也(びわ湖自然環境ネットワーク事務局次長)
現在、琵琶湖をはじめ全国各地で、水上バイクやバス釣りなどレジャー活動のために、地域住民や漁業者の日々の生活、水辺の生物に対する安全が大きく脅かされています。2003年4月「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」(琵琶湖ルール)が施行し、これまでの無秩序な琵琶湖のレジャー利用に一定の規制がかけられました。しかし、いまだに残された多くの問題点と、将来への水環境の保全について考えてみましょう。
☆ 2部 予備調査・分析結果報告会 (3:50〜5:00)
水質一般項目
トリハロメタンと変異原性
農薬 中地 重晴(淀川水系の水質を調べる会代表・環境監視研究所)
讃岐田 訓(20年目の琵琶湖調査団副団長・神戸大学)
石田 紀郎(20年目の琵琶湖調査団団長・市民環境研究所)
【登録日】2003.06.13