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イベント情報バイオマスプラスチックにおけるポリマーアロイの設計・高機能化事例と相溶化のコントロール・応用展開

バイオマスプラスチックにおけるポリマーアロイの設計・高機能化事例と相溶化のコントロール・応用展開

【カテゴリ】 エネルギー バイオマス

【開催日】2015.08.27

【開催地】東京都


〜耐熱性・耐衝撃性の改質法・結晶速度改善・異種材料混合・複合化技術〜

★PLA・ポリ乳酸と他の石油由来樹脂等を、相分離を出さず、異種の高分子の相溶性をいかに高めるか?
★加水分解、熱分解、結晶速度の遅さ、耐衝撃性をいかに克服し、植物由来樹脂特有の性質で付加価値を上げるか?
★セルロースナノファイバーをどう活用し、複合材に活用できるか?

【講 師】
第1部 神奈川大学 工学研究所 客員教授 工学博士 山田 保治 氏

第2部 北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 教授 高資源循環ポリマーセンター センター長 山口 政之 氏
 (※ プラスチック成形加工学会 副会長 雑誌「成形加工」編集委員長を兼任)

第3部 講師: 高分子学会 フェロー 今井 昭夫 氏
(※ 日本ゴム協会関西ゴム技術研修所講師をご歴任)


【会 場】
東京中央区立産業会館 4F 第2集会室【東京・中央区】

【日 時】2015年8月27日(木) 11:00-16:00

【早期割引価格:1名または2名の場合】54,000円(税込、テキスト費用を含む)
⇒8月17日以降のお申込は57,240円(税込、テキスト費用を含む)


詳細確認・お申込専用URL▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=4021

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第1部 バイオマスプラスチックにおけるアロイ・複合化による高機能化
【11:00-12:15】

講師:神奈川大学 工学研究所 客員教授 工学博士 山田 保治 氏

【著作・受賞・経歴】
1971年 名古屋工業大学 工学部 工業化学科卒業
1973年 京都大学大学院 工学研究科 石油化学専攻修了
1973年 住友化学工業(株) 中央研究所
1982年 新日鐵化学(株) 技術研究所
2000年 名古屋工業大学教授
2007年 京都工芸繊維大学教授
2012年 京都工芸繊維大学特任教授
2012年〜現在 神奈川大学客員教授、岩手大学客員教授、中部TLO技術アドバイザー
2015年 高分子学会フェローアカデミア(レビュー・スカラー)

【キーワード】
1.環境適合型/環境低負荷型樹脂
2. 高耐熱化
3. 柔軟性/耐衝撃性
4.ガスバリア性

【講演主旨】
 炭素持続性社会の構築をめざして、石油由来のプラスチックから環境低負荷型材料であるバイオマスプラスチックへの移行が叫ばれ、種々のバイオベースポリマー(生体由来高分子)が開発されている。これらの中でもポリ乳酸(PLA;Polylastic acid)はPEやPPなどの汎用プラスチックの代替樹脂として最も開発が進んだ実用化樹脂で、多くの高性能・高機能化研究がされている。ここでは、ポリ乳酸の製造、基本物性、開発現状、課題について説明し、ポリシロキサンとのアロイ化(共重合)およびシリカとの複合化による高機能化について解説する。ポリ乳酸を中心にバイオマスプラスチックの基礎、応用と高機能化をわかりやすく解説する。

【プログラム】
1.バイオマスプラスチックの開発
 1-1 バイオマスプラスチックの種類と基本特性
 1-2 ポリ乳酸の製造法(ラクチド開環法/直接重縮合法)
 1-3 ポリ乳酸の基本特性
  (1)熱的特性
  (2)機械的特性
  (3)生分解性
  (4)気体透過性

2.ポリ乳酸の技術課題
 2-1 耐熱性(融点(Tm)、ガラス転移温度(Tg)、荷重たわみ温度(HDT))
 2-2 結晶化速度
 2-3 柔軟性(耐衝撃性)
 2-4 耐久性(耐加水分解性)
 2-5 ガスバリア性

3.ポリ乳酸の高機能化
 3-1 ポリシロキサンとのアロイ(共重合)化による高機能化
  (1)耐衝撃性・柔軟性の付与
 3-2 シリカとのハイブリッド化による高機能化
  (1)耐熱性・力学強度・耐摩耗性(表面硬度)の改良
  (2)ガスバリア性の付与
  (3)環境適合/環境低負荷性の改良

【質疑応答 名刺交換】

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第2部 バイオマスプラスチックにおけるポリマーアロイの設計方法とそれによる高性能化および機能付与
【13:15-14:30】

講師: 北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 教授 高資源循環ポリマーセンター センター長 山口 政之 氏

【キーワード】
1.結晶化速度の向上
2.溶融張力の向上
3.耐衝撃性の向上

【講演主旨】
 本講演では高分子ブレンドの相溶性に対する基本的な考え方を理解し、それに基づいてポリ乳酸などのバイオマスプラスチックを高性能化したり、機能性を付与したりする手法について紹介します。我々の最近の研究成果も含め、本分野での研究報告例に関して最新の内容についてその概要を説明します。特に、成形加工性を向上させるための手法、結晶化速度の向上とそれによる耐熱性改良の方法、さらには、固体状態での力学的性質を改質する手法について、主としてレオロジー的な視点で解説します。さらに、光学特性などの機能性を付与する新しいアプローチに関しても紹介します。

【プログラム】
1. ポリマーブレンドの基礎知識
 1-1 相溶性の基礎
 1-2 相溶性の予測
 1-3 混合の基礎
 1-4 非相溶ポリマーブレンドの構造形成

2. バイオマスプラスチックのレオロジー特性
 2-1 基礎物性
 2-2 熱分解、加水分解の影響
 2-3 溶融弾性の付与

3. 結晶化速度の制御
 3-1 結晶化の基礎とブレンドによる結晶化速度の向上
 3-2 ポリ乳酸の結晶化速度向上と耐熱性の改良

4. トピックス
 4-1 改質材を用いない耐衝撃性の改質法
 4-2 光学機能材料への展開

【質疑応答 名刺交換】
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第3部 バイオマスプラスチックにおけるアロイブレンド技術と相溶性向上
【14:45-16:00】

講師: 高分子学会 フェロー 今井 昭夫 氏(※日本ゴム協会関西ゴム技術研修所講師をご歴任)

【キーワード】
1.バイオポリマーアロイ、 相溶化剤、 
2.セルロースナノファイバー
3.バイオマスコンビナート

【講演概要】
 資源問題や地球環境問題の解決の一方法として、非化石原料特に植物由来原料の利用が時代の要請になってきており、各種のバイオマス由来プラスチックの開発・実用化が進められている。この実用化検討の中で、従来の石油由来の高分子材料とは異なる性状・性質を示すことが多く、これを克服するために、各種の異種材料との混合アロイ化・複合化も試みられている。本講では、バイオマスプラスチックの開発状況を概観するとともに、工業的用途を前提に実用化を図る際に必要な基本的技術の解説を行う。

【プログラム】
1.バイオマスプラスチックとは?
 1-1 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック
 1-2 バイオマスとその主要成分
 1-3 バイオマスプラスチックの製法

2.バイオマスプラスチックの工業材料への応用
 2-1 バイオマスプラスチックの化学構造と材料物性
 2-2 「バイオマスプラスチック度」の定義と測定法
 2-3 バイオマスプラスチックのポリマーアロイの設計の考え方

3.バイオマスプラスチックにおけるアロイブレンド技術
 3-1 工業化されたバイオマスプラスチックアロイの実例
 3-2 ポリマーアロイのモルフォロジーと材料特性
 3-3 ポリマーアロイのモルフォロジー制御、相溶性(相容性)制御
 3-4 ラテックスを利用したアロイ:天然ゴムベースの耐衝撃樹脂

4.今後のバイオマス系材料の動向
 4-1 バイオマスコンビナート構想
 4-2 セルロース、ヘミセルロース、リグニンの工業用途への利用
 4-3 セルロースナノファイバーの利用

【質疑応答 名刺交換】

【登録日】2015.07.16

登録者情報

【登録日】 2015.07.16

【登録者】&Tech

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