一般財団法人環境イノベーション情報機構
シンポジウム 国際ガバナンスにおける科学の役割
海洋に関するガバナンスにおいて科学が果たす役割は大きい。ガバナンスを構築・維持する根拠として、科学的情報がさまざまな形で利用される。だからこそ、海洋ガバナンスにおける科学の役割について、その予期せぬ副作用までも含めて、検討が必要とされている。「科学的根拠」に基づく意思決定を主張する意見もある。しかし、昨今の研究等により、科学的情報のフレーミング、正当な科学的情報を定義する規範的判断が、公共政策や国際ガバナンスに、より複雑な影響を与えていることが明らかにされている。このシンポジウムでは、オーストラリアの国際環境法学者や国際海事機関(IMO)のロンドン条約担当課長等をお招きし、海洋に係る科学と国際ガバナンスの接続の実態とあり方について、海洋や気候変動などの事例をもとに議論を深める。
【登録日】2013.02.20