一般財団法人環境イノベーション情報機構
地熱発電とその利用最新動向

第1部 九州大学 大学院工学研究院 地球資源システム工学部門 教授 江原 幸雄 氏
第2部 独立行政法人産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門 地熱資源 研究グループ 研究グループ長 阪口 圭一 氏
第3部 奥会津地熱株式会社 代表取締役社長 安達 正畝 氏
第4部 富士電機株式会社 火力・地熱統括部プラント技術部 担当部長 山田 茂登 氏
---------------------------------------------------------------------------
【プログラム】
第1講 地下の熱システムの理解から地熱発電まで、そしてその開発意義と課題
【12:30〜13:30】
【講演趣旨】
火山列島であるわが国には数多くの地熱地域が存在している。そして、地熱エネルギー利用の
大きな可能性を秘めている。事実すでに全国18個所総設備出力53.5万キロワットに
達している。しかしながら、わが国の地熱発電にはもっと多くの可能性がある。
本セミナーでは、地熱発電を実現していく上での、地下における熱の流れの仕組みの理解から
はじめ、地熱資源の探査法・資源量評価法、持続可能な地熱資源開発法等の技術的な説明を
はじめに行う。次いで、地球温暖化およびエネルギーセキュリティの観点から、地熱発電の
果たす役割を解説する。さらに、わが国の地熱発電を進めていく上での諸課題の指摘を行い、
各講師の講演につなげる。
1.地熱資源の莫大さ・多様さ
2.地下における熱と水の流れのシステム
3.地熱資源の探査法・資源量評価法
4.持続可能な地熱資源開発法
5.地球環境時代における地熱発電の意義
6.わが国の地熱発電開発上の諸課題
(講師プロフィール)
2001年〜2007年国際地熱協会理事
2001〜2011年九州大学九重地熱・火山研究観測ステーション長
2006年〜2010年日本地熱学会会長
2006年〜2010年NEDO地熱開発促進委員会委員長
第2講 わが国の地熱資源量評価と国内開発状況
【13:35〜14:35】
【講演趣旨】
地熱資源開発を進めるには、日本国内にどれだけの資源量が見込めるのかという評価がまず
必要となる。本セミナーでは、資源量評価の手法を解説し、これまでの評価事例を紹介する。
さらに、国内の地熱資源開発の現状と課題を概括し、今後に向けた展望を述べる。
1.地熱資源評価手法
2.これまでの資源評価事例
3.国内開発の現状と課題
4.今後の展望
(講師プロフィール)
1981年4月 通商産業省工業技術院 地質調査所入所
地殻熱部において地熱地質学、資源評価の研究を実施
2001年4月 独立行政法人産業技術総合研究所に改組
地圏資源環境研究部門 地熱資源研究グループ
2010年4月〜 地熱資源研究グループ長 現職
第3講 ビジネスとしての地熱発電事業
【14:45〜15:45】
【講演趣旨】
先ず、大規模地熱発電事業に投資する動機について考察する。次に、投資の意思決定に必要な
プロセスをプロジェクト実行プログラムとして描く。その実行プログラムの段階毎に検証される
べきフィージビリティー・スタディーの例を紹介する。一方で、事業採算性の前提となるリスク・
マネージメントについて考察する。以上を踏まえたビジネス・モデルの選択肢を考察し、大規模
地熱発電事業の将来展望を描く。
1.地熱発電事業に投資する動機
2.プロジェクト実行プログラム
3.フィージビリティー・スタディー
4.リスク・マネージメント
(講師プロフィール)
1974年3月 名古屋大学大学院理学研究科岩石鉱物鉱床学専攻修士
1974年4月 三井金属鉱業株式会社入社
2008年6月〜 奥会津地熱株式会社 代表取締役社長
最近の主な社外活動:
・日本地熱開発企業協議会副会長(2009〜)
・日本地熱学会評議員(2006〜)
・新エネルギー財団地熱エネルギー委員会委員長(2009〜)
第4講 海外の地熱発電の動向と建設事例
【15:50〜16:50】
【講演趣旨】
IGAの集計によれば2010年初頭の地熱発電設備容量は全世界で10,716MWであり、過去の集計を参照
すると全世界では順調に設備容量を伸ばしている。建設の進み方は国毎に異なるが、主要な地熱
発電国では国による何らかの施策や支援策が牽引力になっていることがわかる。
本セミナーでは、主要な地熱国における地熱発電推進の概要を解説し、また最近の建設事例を紹介
することにより、日本の地熱発電開発の参考にしたい。
1.世界の地熱発電の現状
2.主要な地熱国の動向
3.海外の地熱発電所建設事例
講師プロフィール
1981年4月 富士電機製造株式会社(当時)入社
以降、地熱発電設備納入のプロジェクトマネージメントを担当
2004年〜2010年にIGA (International Geothermal Association)の理事を2期務め、
2003年以降現在まで米国GRC (Geothermal Resources Council)の理事を務める。
【登録日】2011.06.12