一般財団法人環境イノベーション情報機構
働くアウトドア
愛林館山村学校 「働くアウトドア2002」
愛林館では、今年も山林労働を体験するための合宿「働くアウトドア」を開催致します。短い期間ではありますが、山の仕事を体験して、森を育ててみませんか。屋外で体を目一杯使った後は、とってもおいしい水やビールやご飯を味わえます。
（少し詳しく言うと……）
森林の公益的機能（水源涵養・二酸化炭素吸収・景観・安らぎ・表土保全など）は、日本全体で年間70兆円、１ha当たりで279万円（林業白書による）ということです。森林のうち41％(１千万ha）は人工林ですが、日本の林業にとって苦しい状況が久しく続いています。これは、環境コストを含まない安い値段の輸入材が木材の価格を引き下げているためです。
手入れの行き届いた人工林は、公益的機能は自然林と同様です。しかし、木材価格が15年前の半額になったため、経済合理性に任せていても手入れはされません。森林所有者の多くは、倫理感からお金をつぎ込んで除伐・間伐をしています。
森林の公益的機能を山村はこれまで無料で提供してきましたが、もはや支え切れません。受益者負担が必要でしょう。地球環境問題が日常的に意識されるようになって何年かが過ぎましたが、その間国内の山村や森林に関する知識は果たして深まったのでしょうか。木材を大量に使う生活や社会、木材の流通、都市生活のコスト、水の行方……。
「働くアウトドア」で実際の作業をして、こうした問題を考えてみませんか。
内容：
７／24（水）１６時３０分愛林館集合（１５時５０分水俣駅前発のバスあり）
説明会
25（木）炭やき・間伐
26（金）炭やき・間伐
27（土）炭やき・下草刈り（半日）／豆腐つくり／
28（日）全休／競り舟大会に参加（予定）
29（月）下草刈り
30（火）下草刈り／小宴
31（水）全休／そば打ち（午後）／夜の照葉樹林観察／
８／１（木）炭出し／棚田の草取り
２（金）下草刈り
３（土）下草刈り
４（日）下草刈り（半日）／打ち上げ／焚き火バウムクーヘン
５（月）解散
（天候などで変更することもあります）
★下草刈りとは、植えた苗の周囲の草を刈り、成長を助ける作業です。
大きい鎌を使います。
除伐とは、樹齢２０年前後の桧の間引きです。
鋸となたで桧を切り倒します。
★下草刈りも除伐も誰にでもできる仕事です。体力は使いますが、自分のペースで作業を行いますので、心配はご無用です。
★短期間の参加も歓迎します。宴会のみの参加には手土産を大量にご持参ください。
宿舎：水俣市久木野ふるさとセンター・愛林館
〒867-0281熊本県水俣市久木野１０７１
電話・ＦＡＸ ０９６６−６９−０４８５（夜間：６９−０２６０）
交通：ＪＲ水俣駅より「大川」行きのバスで４０分またはタクシーで３０分
熊本市より車で約２時間３０分
水俣駅前発のバス時刻 ７：３０／１１：０５／１２：０５（日祝運休）／１４：０５／１５：５０／１７：３０
現場：・水俣市古里の市ノ木地区の「水俣・水源の森」
（国有林に愛林館などが広葉樹を植えたところ）
・水俣市越小場の水俣市有林(元久木野村の村有林、現在は久木野分収造林組合で木を植えたところ）
参加費：無料
参加資格：１５歳以上で、まじめに森づくりの作業に取り組む方。 性別は問いません。中学生以下は、保護者同伴でご参加下さい。
携行品：地下足袋（山林用スパイク付きが最も歩きやすい。なければ農業用の底の厚いもの。鳶用は底が薄くてだめ。底の厚い滑りにくい靴でも可。）
作業ズボン（濡れても動きやすいものを。ジャージも適。ツナギ、ジーンズなど厚いものは良くない。）
長袖シャツ（前開きで白っぽくて薄いものが暑くないので良い。）
帽子（できれば笠がよい。麦ワラ帽などつばの広いもの）
軍手・タオル・弁当箱・水筒（１リットル以上）・サンダル・小さいザック・雨合羽・着替え・常備薬（かゆみ止め・かぜ薬・胃腸薬など）・健康保険証コピー、その他合宿生活に必要なもの
応募方法：電話／ＦＡＸ／郵便／電子メールで、ご連絡下さい。
定員（一晩の宿泊人数２０人）になっ たら締め切ります。
定員に満たない場合は前日でも申し込めます。
その他：作業に当たっては傷害保険に加入します。けがや急病の場合、応急処置はしますが、 主催者は責任は負いません。
主催／ 水俣市久木野ふるさとセンター・愛林館
（８時30分〜５時15分、土曜も日曜も営業）
問合せ メール： airinkan@giga.ocn.ne.jp
ＵＲＬ： http://www7.ocn.ne.jp/~airinkan
電話：０９６６−６９−０４８５
協力：水俣市・水俣市久木野分収林造林組合・林野庁熊本南部森林管理署・久木野寄ろ会・ 芦北地区林業研究グループ
【登録日】2002.07.03