一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州、グリーン政策の再定義
ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【講師】
一般社団法人デロイト トーマツ戦略研究所
フェロー
平木 綾香(ひらき あやか) 氏
【重点講義内容】
欧州のグリーン政策は今、転換期にある。背景にあるのは、米国現政権の政策転換による不確実性、中国との競争、そしてEU域内の政治・経済的対立という三重の構造的圧力である。
特に対中文脈では域内産業保護を求める声が高まっている。2026年3月に提案された「産業加速法案(IAA)」に象徴されるように、脱炭素化を従来の環境目標からEU主導の「産業・経済安全保障政策」として捉え直そうとしている。EU炭素国境調整メカニズム(CBAM)や排出量取引制度(ETS)などといった既存の環境ルールが本格的な施行・運用段階を迎える中での新たな枠組みへの再定義は、理念と実利を混在させ、ビジネスの予見可能性を著しく低下させている。
欧州はどこへ向かうのか。本講義では、欧州のグリーン政策を整理しながら、欧州の対米・対中政策や域内の対立軸を地政学の観点から読み解く。
1.欧州グリーン政策の全体像-「環境」から「経済安保」
2.欧米摩擦-なぜ米国は環境規制緩和を迫るのか
3.中国との競争-本格化する対中デリスキングの措置とは
4.域内の議論動向
-グリーン政策は域内産業の競争力を高めるのか、弱体化させるのか
5.日本への波及と今後の展望
6.質疑応答
【講師プロフィール】
平木 綾香(ひらき あやか) 氏
官公庁、外資系コンサルティングファームにて、安全保障貿易管理業務、上場企業の経済安全保障リスクアセスメント・戦略策定支援などに従事。デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(現:合同会社デロイトトーマツ)参画後は、シンクタンク部門の立ち上げ・拡大に寄与。政策ビジョンの立案、発信支援にも携わる。専門分野は、国際政治経済、安全保障、アメリカ政治外交。慶應義塾大学大学院(修士)。
【登録日】2026.07.14