一般財団法人環境イノベーション情報機構
【第175回河川文化を語る会】 講演「近年の気候変動と将来の気候変化について」
■講演■
「近年の気候変動と将来の気候変化について」
◆講師◆
鬼頭昭雄 氏(気象庁気象研究所 気候研究部長)
【講演概要】
近年、気象災害をもたらした記録的な大雨が起こっている。日本では、20世紀初頭以来、日降水量100mm以上及び200mm以上の大雨の日数に長期的な増加トレンドがある。また世界的規模でも、強い降雨の強度が増加している。一つ一つの極端現象を人為的影響と結びつけるのは困難であるが、人為的影響により極端現象の発生確率がどの程度増加しているかといった研究が行われ始めている。
気象庁気象研究所では、台風やハリケーン等を精度良く再現できる世界最高空間解像度の気候モデルを開発し、温暖化予測実験を実施している。それによると、21世紀末には、台風の存在頻度が減少すること、一方で日本などに接近・上陸する台風の平均強度や降水量が増大することが予測された。さらに、梅雨後期において、温暖化した将来気候時に、より激しい雨をもたらす大雨現象がより狭い領域に集中する傾向を持つ可能性が示された。
●日 時:平成25年1月22日(火)18:00〜20:00
●場 所:厚生会館(全国土木建築健保) 5F「青竹・紅梅」
(東京都千代田区千代田区平河町1-5-9)
TEL:03-3264-1241
●参加費:二種正会員(個人会員)/学生 : 無 料
一 般 : 500円 (当日申し受けます)
●主 催:公益社団法人 日本河川協会
※申込み方法等、詳細はホームページをご覧ください。
【当講演会は、(財)河川環境管理財団の河川整備基金の助成を受けて行っています。】
【登録日】2012.10.25