一般財団法人環境イノベーション情報機構
次世代二次電池における動作原理・開発課題と将来展望〜必要な部材と課題・高エネルギー密度・安全性・応用先とコスト課題〜

第1部 株式会社ケンシュー 代表取締役 倉地 育夫 氏
第2部 名古屋大学 理学研究科 助教 吉川 浩史 氏
第3部 (株)村田製作所 LIB事業推進部 シニアエキスパート ご担当者様
第4部 九州大学大学院工学研究院応用化学部門 教授 石原 達己 氏
第5部 首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 環境調和・材料化学専攻 教授 金村 聖志 氏
【会 場】
京華スクウェア 2F ハイテクセンター 第1会議室【東京・中央区】
東京メトロ日比谷線/JR京葉線「八丁堀駅」
【聴講料】
【早期割引価格】1社2名につき59,850円(税込、テキスト費用を含む)
※1月11日を過ぎると【定価】1社2名につき63,000円
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第1部 次世代電池としてのナトリウム2次電池の可能性
【11:15-12:30】
講師: 株式会社ケンシュー 代表取締役 倉地 育夫 氏
【キーワード】
1.次世代電池の経済性
2.Naイオン二次電池
3.低コスト?容量二次電池の本命は?
【受賞歴】
日本化学工業協会技術特別賞、
写真学会ゼラチン賞
日本化学会化学技術賞
【講演主旨】
次世代電池として高性能電池が求められているが、二次電池の市場がモバイルと据置の2種立ち上がりつつある。後者はコストが優先される市場であるが、将来の資源リスクを考慮するとNa二次電池という構想が浮上する。
【プログラム】
1.二次電池の位置づけ
1-1 二次電池の位置づけ
1-2 電池の市場規模
2.二次電池の種類
2-1 電池の基本構造
2-2 二次電池の構造
3.Liイオン電池の開発競争
3-1 Liイオン電池の動作
3-2 Liイオン電池の開発競争
3-3 Liイオン電池の性能はどこまで伸びるか
4.二陣電池の経済性
4-1 なぜNaS電池が開発されたか
4-2 資源リスクを考える
4-3 Naイオン電池の商品性能
4-4 二次電池の位置づけ(経済性の視点から)
5.Naイオン二次電池について
5-1 Naイオン二次電池の動作
5-2 Naイオン二次電池の問題点
5-3 Naイオン二次電池の可能性
5-4 Naイオン二次電池はどこまで性能が上がるか
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第2部 次世代電池としてのクラスター電池の可能性
【11:15-12:30】
【キーワード】
1.二次電池
2.分子クラスター
3.カーボンナノチューブ
【講演要旨】
近年、環境問題やエネルギー問題などから高エネルギー・高密度型の2次電池の開発が必要不可欠となっている。しかしながら、既存の金属酸化物系正極活物質では、その性能を大幅に更新するのは難しい状況にある。本講演では、多核金属錯体(分子クラスター)およびそのナノ複合体を正極活物質とする新しい2次電池について、その原理、性能、反応機構などを解説し、これらが現在汎用的なリチウムイオン電池の性能を超える可能性について述べたい。
【プログラム】
1.はじめに
1-1 二次電池における正極材料の重要性
1-2 有機ラジカル電池を始めとする分子性正極活物質を用いた新しい二次電池
2.分子クラスター電池の開発
2-1 分子クラスターとは
2-2 分子クラスター電池の作製と充放電特性
3.分子クラスター電池の反応機構解明
3-1 X線吸収微細構造分析を用いた電池反応のその場観測
3-2 分子クラスターの電子スポンジ機能
3-3 分子クラスター電池の高容量の要因
4.ナノハイブリッド化による分子クラスター電池の発展
4-1 分子クラスターとカーボンナノチューブ(SWNT)のナノ複合化
4-2 分子クラスター/SWNTナノ複合体の電池特性
4-3 ナノ複合体電池の反応機構
4-4 カーボンナノチューブから他のナノカーボンへ
5.まとめと将来展望
5-1 分子クラスター電池の性能(他の電池との比較)
5-2 今後の展望と課題
5-3 固体電気化学と錯体化学の接点
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第3部 次世代電池としての有機2次電池の可能性
【13:30-14:45】
講師: 株式会社村田製作所 LIB事業推進部
【キーワード】
1.エネルギーマネジメント
2.電気自動車
3.スマートエネルギー
【講演主旨】
エネルギーをより効率的に取り扱うことができる新しい二次電池の開発を目指してさまざまなアプローチが行われています。「多電子系有機二次電池」は充放電に有機化合物の多電子反応を利用する新しいタイプの二次電池で、高エネルギー密度、安全、低環境負荷、低コストなどの特徴が期待されています。講演ではこのような多電子系有機二次電池について、その動作原理と開発状況、将来の展望を紹介し、次世代二次電池としての可能性を議論します。
【プログラム原案】
1.二次電池の現状と課題
1-1 技術動向
1-2 市場動向
2.二次電池の構造と動作の原理
2-1 酸化還元反応と容量密度
2-2 有機活物質に利用できる有機化合物
3.多電子系有機二次電池
3-1 多電子系有機二次電池
3-2 ニトロニルニトロキシド誘導体を活物質とする多電子系有機二次電池
3-3 フェナジン誘導体を活物質とする多電子系有機二次電池
3-4 ルベアン酸を活物質とする多電子系有機二次電池
4.有機二次電池の特徴と可能性
4-1 高エネルギー密度二次電池の可能性
4-2 高安全性二次電池の可能性
4-3 低コスト二次電池の可能性
5. 有機二次電池の今後の展開、まとめ
【質疑応答】
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第4部 次世代電池としての金属空気電池
【15:00-16:15】
講師: 九州大学大学院工学研究院応用化学部門 教授 石原 達己 氏
【プログラム】
1. 金属空気電池の歴史と現状
2. Li-空気2次電池とは 特徴と課題
3. Li-空気2次電池の空気極触媒反応
4. 高活性空気極触媒の設計
5. 高活性多孔質空気極触媒の探索
6. メソポーラスMnO2の合成と空気極触媒反応
7. Li-空気2次電池の充放電特性に及ぼす作動条件の影響
8. 電解液の安定性と電極反応
9. 評価方法の入門
【質疑応答】
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第5部次世代電池としての全固体リチウムイオン電池
【16:30-17:45】
講師: 首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 環境調和・材料化学専攻 教授 金村 聖志 氏
【プログラム】
1.固体電池の作製とバイポーラ式の固体電池
2.固体電解質
3.全固体型電池
3-1 硫化物を用いた固体電池
3-2 酸化物を用いた固体電池
3-3 高分子固体電解質を用いた固体電池
4.固体・固体界面の問題
5.バイポーラ型電池
5-1 バイポーラ電池の構造
5-2 バイポーラ電池の例
5-2-1 高分子固体電解質を用いた電池
5-2-2 セラミックス固体電解質を用いた電池
6.固体電池のエネルギー密度と出力密度
7.まとめ
【質疑応答】
【登録日】2012.12.22