一般財団法人環境イノベーション情報機構
レアメタルフリー・低コスト材料を用いたリチウム二次電池用正極材料の高性能化

★高容量化、充放電特性の向上など、製造プロセスで性能の違いを生み出すか?表面処理、合成法をじっくり学ぶ!
★新しい素材を使った新規アプローチも紹介!
【講 師】
第1部 東京工業大学
第2部 (独)産業技術総合研究所
【会 場】
東京中央区立産業会館 4F 第4集会室【東京・中央区】
都営浅草線 東日本橋駅 浅草橋・押上方面より B3出口 4分
【日 時】
平成25年1月29日(火) 13:30-16:15
【聴講料】
【早期割引価格】1社2名につき49,350円(税込、テキスト費用を含む)
※1月15日を過ぎると【定価】1社2名につき52,500円
―――――――――――――――――――――――――――
第1部 オリビン系リン酸鉄系材料を用いた正極材料の高性能化
【13:30-14:45】
講師: 第1部 東京工業大学 大学院理工学研究科 化学工学専攻 准教授 谷口 泉 氏
【キーワード】
1.エアロゾル技術
2.ナノ構造・ナノ複合体正極
3.オリビン系正極材料
【受賞歴】
石油学会奨励賞
化学工学会・第2回粒子流体プロセス工学賞
粉体工学会2010年度技術賞
東京工業大学工系2011年度創成的研究賞
【講演主旨】
鉄およびマンガン系のオリビン型正極材料が抱えている問題を解決するためのキーテクノロジーを紹介するとともに、その技術の革新的二次電池への展開の可能性についても言及する。
【プログラム】
1. リチウムイオン二次電池およびその正極材料
1.1 リチウムイオン二次電池
1.2 正極材料の現状
1.3 次世代正極材料と粉体技術の必要性
2. 正極材料の合成法
2.1 気相合成法
2.2 固相合成法
2.3 液相合成法
3. エアロゾル技術を用いたリチウム二次電池正極材料の合成
3.1 噴霧熱分解法
3.2 噴霧熱分解法によるリチウムマンガンスピネル球状ナノ構造粒子の合成
3.3 噴霧熱分解法によるカーボンとLiFePO4複合体粒子の合成
4. エアロゾル技術と粉体技術の融合によるオリビン型正極材料の粒子構造制御
4.1 LiFePO4/Cナノ構造・ナノ複合体粒子とそのリチウム二次電池特性
4.2 カーボンコーティングLiMnPO4の合成とそのリチウム二次電池特性
4.3 LiMnPO4/Cナノ構造・ナノ複合体材料の合成とそのリチウム二次電池特性
4.4 その他オリビン型正極材料の合成とそのリチウム二次電池特性
5. 革新的二次電池開発への適応の可能性
6. まとめ
【質疑応答 名刺交換】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第2部 高容量・低コストのリチウムイオン二次電池正極用酸化物材料の研究開発動向
【15:00-16:15】
講師: (独)産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 結晶制御プロセス研究グループ 研究グループ長 秋本 順二 氏
【キーワード】
1.コバルトフリー正極
2.ニッケルフリー正極
3.新規製造プロセスの開拓
【講演主旨】
リチウムイオン電池は、携帯電子機器用の電源として広く普及しているが、今後は、自動車用途、大規模な定置型電源用途などの大型用途での普及・展開が期待されている。電池の高性能化・低コスト化のキーとなるのは、高容量で低コストの正極材料開発であり、本講演では、国内外の研究開発動向を中心に概説する。
【プログラム】
1.リチウムイオン二次電池の現状と課題
1-1 リチウムイオン二次電池の構成・原理
1-2 用途別の要求性能
1-3 次世代リチウムイオン二次電池への期待
2.現行リチウムイオン二次電池の正極材料
2-1 層状岩塩系正極
2-2 スピネル系正極
2-3 オリビン系正極
3.次世代リチウムイオン二次電池正極材料の研究開発動向
3-1 オリビン系正極
3-2 リン酸塩系正極
3-3 ケイ酸塩系正極
3-4 フッ化硫酸塩系正極
3-5 フッ化リン酸塩系正極
3-6 その他の酸素酸塩系正極
3-7 リチウム過剰層状岩塩系正極
3-8 その他の酸化物系正極
4.次世代マンガン酸化物系正極材料の研究開発動向
4-1 研究開発のポイント
4-2 LiMnO2型正極材料
4-3 新規製造プロセスの開拓
4-4 トンネル構造正極材料
4-5 層状岩塩系正極材料
5.今後の展望
【質疑応答 名刺交換】
【登録日】2012.12.22