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環境Q&A

最終処分場のために埋め立てられた自然 

登録日: 2005年05月11日 最終回答日:2005年05月27日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.10524 2005-05-11 11:00:07 ゆみ

日本の一般廃棄物を減らすというてテーマでリサーチをしています。
最終処分場について、
環境省のデータ
http://www.env.go.jp/recycle/waste/ippan/ippan_h14.pdfと、神戸大学教授の方の見解に
http://www.jbaudit.go.jp/kanren/gar/japanese/article21to30/j27d14.pdf
違いがあるような気がして、すすみません。
どなたか、藤前干潟(処分場のために一時は埋め立て計画が進んだが、反対により取り消し、最終的にラムサール条約に入った。)のように、
「最終処分場」になるために埋め立てられた土地、自然などを知っていらっしゃる方はいませんでしょうか??
処分場の残年数が増えている理由にしたいのですが。。。

総件数 10 件  page 1/1   

No.10532 【A-1】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-11 22:40:01 おじさん

>「最終処分場」になるために埋め立てられた土地、自然などを知っていらっしゃる方はいませんでしょうか??

有名なのは今話題のお台場とか江東区夢の島なんかがあります。ゆりかもめの通過しているところの多くがかつては処分場だと思います。

>処分場の残年数が増えている理由にしたいのですが。。。

あんまり関係ないと思いますが、PRTRのようにマテリアルフローで見れば、
廃棄物量≒輸入量−輸出量−大気・水系放出量です。
地球規模で見ればマテリアルの分布が変わるだけで増減はないと思います。

回答に対するお礼・補足

遅くなってもうしわけございません、お返事ありがとうございます! お台場の件は、今の様に観光地として栄える前は、処分場だったということですか?!知りませんでした。マテリアルの分布ですか・・・私もリサーチが雑だったようです!ありがとうございました。参考にさせていただきます。またよろしくお願いします。

No.10534 【A-2】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-11 23:39:55 循(じゅん)

藤前干潟の後の名古屋市の取り組みについては、名古屋市のHPに掲載されています。
「ごみ非常事態宣言」の後にごみ排出量が激減したようです。

ごみ減量化に行政、市民、NPO、大学、事業者ら各主体が積極的に取り組んだ成果のようです。
「名古屋 ごみ非常事態宣言」をキーワードにweb検索すると各主体が取り組んできた様子が紹介されているのがわかります。

「新たに処分場を作った」=「残余年数が増えた」
と決めてかかると一般廃棄物のかかえている問題の解決から遠のいてしまいます。
環境省が公表しているデータをよく読んでみてください。
確かに、ここ数年の間に新たな処分場が各地で建設されています。それら処分場が増えた地域では残余容量が増えることにはなるのでしょう。
では、全国的に見て残余容量(埋め立て可能な容量)は増えたのでしょうか。

環境省>廃棄物処理技術情報>一般廃棄物処理実態調査結果
http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/
平成10年度から14年度までのデータが掲載されています。

回答に対するお礼・補足

遅くなってもうしわけございません、お返事ありがとうございます! 名古屋市のデータは私も見させていただきました。残余年数の話、とても参考になりました!ありがとうございました!機会がありましたらまたよろしくお願いします。

No.10537 【A-3】

残余年数

2005-05-12 00:13:21 RUN

最終処分場の残余年数の伸びについては、処分場の新規造成やリサイクルの推進などより、長期的な景気の低迷によるところが大きいというのが実態ではないでしょうか。また、残余年数の算出方法はけっこういいかげんなところがあり、数年程度の変動は参考程度くらいにしかなりません。

あまり詳しくは書けませんので具体例をひとつだけあげておきます。
最終処分場の延命化を図るためにごみの焼却が積極的に行われており、事実、ごみの嵩は大幅に減少しますが、焼却灰の比重は燃やす前に比べてかなり大きくなります。このため、十分な地耐力のある処分場であれば当初計画量に近い量の焼却灰を搬入することができるのですが、地盤の弱い処分場に同じことをすれば遮水シートが破れてしまいます。また、焼却灰の比率が高まると、ごみの分解に必要な通気性の確保や浸出水の処理にも悪影響を及ぼします。
このように、ごみの組成を大きく変えるのであれば、処分場の計画自体を見直す必要があり、残余年数もこれに伴い大きく変わってしまう場合が多々あるのですが、実際にはこうした検証をしていない自治体が多いと思われます。

回答に対するお礼・補足

遅くなってもうしわけございません、お返事ありがとうございます! ごみの嵩は減りますが、焼却場の効率もさがりますね。質問があるのですが、このとき、ごみの組成というのは具体的にどういったものをさすのでしょうか?お時間があれば、よろしくおねがいします。

No.10541 【A-4】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-12 14:39:37 リサ子

参考までに

東京都が東京23区の委託を受けて東京湾に最終処分をしております
埋立残年数が当初の予定よりはるかに伸びているようですが、理由は
ゴミの減量化と排出量の削減によるところが大きいようです
清掃局に申込みをすると、説明会と見学会に参加でき詳しく教えていただけます

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます!私のリサーチはずいぶん予想に頼った雑なものでした。今回は間に合わないのですが、時間があるときにぜひ出席してみようと思います!ありがとうございました!

No.10551 【A-5】

残存年数

2005-05-13 15:28:42 クマネエ

もちろん,埋立量が減少したことも大きな原因ではありますが,今まで,残存容量の計測方法は決められていなかった(今回の法改正により報告義務化)ため,残存容量自体が業者の申立によるもので,あいまいな数字であったのが大きな原因の一つです。

残存=計画容量−埋立実績で算出し,しかも埋立実績をダンプ台数で概算することが多いので,実際の数値とかけ離れるのです。(中には,いくら埋め立てても残存の減少しない不思議な四次元処分場も…)

回答に対するお礼・補足

そうなんですか・・・(´д`)みなさんの教えて頂いたとおり、残余年数はあまり宛にしないほうがいいみたいですね!!大変参考になりました!ありがとうございました!!

No.10696 【A-6】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-24 23:51:31 Dr.ゴミスキー

 ゆみさんの質問に何人かの方が答えていますが、意味不明な点もあります。

 A−1の「有名なのは今話題のお台場とか江東区夢の島なんかがあります。ゆりかもめの通過しているところの多くがかつては処分場だと思います」は誤認と推察します。
  「お台場」や「ゆりかもめの通過している」ところは、ごみ処分場ではありません。土地造成のために土砂等による埋立の筈ですが。東京都港湾局に問い合わせして見て下さい。

 A−3の「ごみの嵩は大幅に減少しますが、焼却灰の比重は燃やす前に比べてかなり大きくなります」は理解できない回答です。「焼却灰の比重は燃やす前に比べてかなり大きく」ですが、では、燃やす前の灰はあるのでしょうか。
 なお、ごみ組成とは、家庭等から排出されるごみを焼却プラント等の廃棄物処理施設のピットから取り出して、一定のルールでごみの内訳を調査した結果です。
 専門用語になりますが、低位発熱量、見掛比重、元素分析等を年4回行い、都道府県経由で環境省に報告されています。詳細は、最寄りの行政(廃棄物担当部局)にお聞き下さい。

 A−4の東京都の例示ですが、「清掃局」という局は、2000年4月の清掃事業の区移管後に消滅している筈です。多分、環境局と言う局に引き継がれていると察しますが。


No.10700 【A-7】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-25 11:48:21 東京都 / KAN

Dr.ゴミスキー さん、他の質問への回答も興味深く読んでいます。

上記の回答について細かいことで恐縮ですが、
確かにお台場そのものは旧処分場ではありませんが、お台場付近に処分場の跡地が
あるという指摘は間違いといえないと思います。
潮見、夢の島、若洲、中央防波堤内側埋立地など旧埋め立て地は、現在公園などに
再整備されています。

跡地利用施設や旧埋め立て地の位置は
プラ処理協ニュース NO.265 
ごみの最終処分を行う中央防波堤外側埋立処分場・新海面処分場 の5-1処分場の変遷
http://www.pwmi.or.jp/new/new265.htm 
や 東京二十三区清掃一部事務組合の処分場の変遷地図
http://tokyo23.seisou.or.jp/23ku_seisou/flo_09.htm
がわかりやすいと思います。

ゆみさんの質問に返るなら、埋立した場所に海の自然があったということは
都民は肝に銘じる必要があるかもしれませんね。
さいきん国や周辺自治体が東京湾再生ということをいうようにはなっています。
下記のページなどが参考になると思います。
http://www.tokyowangan.jp/top.html
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/SAISEI/

No.10713 【A-8】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-25 22:19:41 Dr.ゴミスキー

 A−8の東京都 / KANさんへ

 「お台場付近に処分場の跡地があるという指摘は間違いといえないと思います」がですが、処分場と言う概念をどの様に理解するかですが、ごみを埋め立てた処分場(当時の東京都清掃局所管事業)ではありません。

 住所的には、台場、青海ですが、東京都港湾局が、土地造成のために都内で発生した土砂等を使い、埋め立てた場所です。

 今日(5月25日)、環境展見聞のために出かけました。その際に自分の目で確認しました。

 紹介のあったHPで位置を確認しましたが、ごみ処分場ではありません。

 
 
 


 

No.10718 【A-9】

Re:最終処分場のために埋め立てられた自然

2005-05-26 10:33:39 東京都 / KAN

あまり水掛け論になっても・・・と思いますが、

私の上記回答の意味は台場、青海と狭い地域の土地履歴のことを
いっているのではなく、
「旧処分場である潮見、夢の島、若洲・・・なども
 一般的に考えれば、お台場付近と認識している人が多いのではないか、
 おじさんの回答もそういった範囲を含めて指しているのではないか」
「これら潮見、夢の島、若洲・・・などの処分場建設も
東京湾の海の環境破壊に一役買った」ということです。

(東京湾の埋め立て地・処分場の位置関係は
 東京二十三区清掃一部事務組合の処分場の変遷地図
 http://tokyo23.seisou.or.jp/23ku_seisou/flo_09.htm )

「お台場そのものは旧処分場ではない」というのも前の回答で
私も断っています。
(私もとある自治体の事業で
 中央防波堤処分場に見学に行って説明を受けたことがあり、
 その時に一緒にお台場の開発などについても説明を受けました。)

この掲示板は皆が自由な雰囲気でいろいろな人が意見を出し合っている
のが面白いと思います。
大きな間違いを犯す可能性がある情報はお互いに指摘すべきですが、
(私も他の方の指摘は感謝しています)
小さな部分でのミスなどは読むほうも、
「これはうっかり筆がすべったな」程度で読み過ごせます。

たとえばDr.ゴミスキーさんがやはり指摘されていた
「焼却灰の比重は燃やす前に比べてかなり大きく」という
RUN さんの回答の表現も、私は最初に読んだときに
「焼却灰の比重は燃やす前(の廃棄物の比重)に比べてかなり大きく」
ということではないかと思っていました。

Dr.ゴミスキー さんの他の掲示板の回答を拝見すると
ごみ問題についてかなり詳しい方とお見受けしました。
それだけに気になるところも出てくるのだとは思いますが
掲示板の文章は公文書などではないのですから、
多少いいまわしが気になるところがあっても
全体的に掲示板を利用している皆さんが役立つ情報となっているならば、
よしとすべきではないでしょうか。

No.10742 【A-10】

掲示板の利用方法&ごみ組成&ゴミゼロ社会への道筋

2005-05-27 20:59:42 Dr.ゴミスキー

 A−9の東京都 / KAN 様
 水掛け論を行うつもりはありませんが、事実は事実として認識する必要があると考えます。
 大雑把な一つの素材から範囲を絞り、曖昧な情報を真実にする努力は必要かと思います。批判や批難ではありません。切磋琢磨の道筋と考えます。と、この辺で終えます。


 さて、ゆみ様のA−3の組成の質問ですが、ごみ組成とは、廃棄物の処理を行う施設建設を設計する際の基礎的なデータです。必要な調査です。
 例えば、焼却プラントのごみ組成では、@ごみの種類、A3成分(可燃分、灰分、全水分)、Bかさ比重、C元素組成、発熱量、等々を調査します。
 これらを説明している図書として、「ごみ焼却技術絵とき基本用語(タクマ環境技術研究会)」を紹介します。


 最後にゆみさんの最初の質問ですが、それぞれの人生観の反映の質問と察します。
 データの解析もその人生観の違いからデータの読み方が違う様な気がします。

 話を変えますが、日本の小池環境大臣は、4月28日から30日までの間に開催された「3Rイニシアティブ閣僚会合」で「3Rを通じた循環型社会の構築を国際的に推進するための日本の行動計画 (通称:ゴミゼロ国際化行動計画)」(05年5月28日付)を29日の議長挨拶の際に紹介(会場では英語版)しました。HPは次のとおりです。
  http://www.env.go.jp/press/file_view.php3?serial=6712&hou_id=5947
 しかし、この計画に疑問を感ずる1人です。何故ならば、この計画が、ゆみさんが懸念している「埋立地」を減らすための方策になるのかです。

 「脱埋立、脱焼却」に向けての施策を求めて、政治・経済のあり方(ごみはその鏡)や私たちの日常生活をどの様にすると埋立地が不要になる社会が実現するのか、それぞれの立場で模索する必要があります。と言うことです。



 

 

 

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