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環境Q&A

輸入オカヤドカリが在来種に与える脅威は? 

登録日: 2005年05月17日 最終回答日:0000年00月00日 自然環境 生物多様性

No.10586 2005-05-17 01:05:46 プアマリナ

外国産のオカヤドカリ(オオナキオカヤドカリ)が我国に出回っています。
農林水産省の方では、検疫の関係で輸入できないはずと言われ、経済産業省の方では、CITES(ワシントン条約)に絡まなければ当省の管轄ではないので、環境省に聞いてくれと言われました。環境省には問い合わせ中です。

国内産オカヤドカリは我国では天然記念物ですが、数人の捕獲許可を得ている方による匹数(重量)制限付きの捕獲個体。100%国産野生個体が国内で販売されてきました。
昨年来のオカヤドカリブームによって、このルートが品薄になったためか、またはルートを持っていない業者が参入するためなのか、今年は“名目上も輸入物”という個体が出回っている様です。
ただでさえネットオークション等でオカヤドカリ販売業者が氾濫している今、珍種コレクターの様な連中が現れないとも限りません。特に、海外にはたくさんいるが、国内では非常に希少なものもいて、これらは珍種コレクターの格好の的になってしまう畏れがあります。
結果、外国産種の我国への持ち込み、その飼育放棄による外国産種の氾濫、国内種の絶滅という構図が、将来の危惧としてあります。

外国産オカヤドカリの輸入が野放しになっているのは、なぜなのでしょう?
在来種の保護という観点で「飼育許可書の発行」などの措置を今のうちに取らなくても良いのでしょうか?