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環境Q&A

ごみ収集所の移設 

登録日: 2005年06月14日 最終回答日:2005年06月15日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.10998 2005-06-14 11:20:44 な〜り

現在利用しているゴミ収集所についてですが、自宅の前で住宅地を販売している業者が、別の場所に住民への説明もなく、移設しようとしています。

移設先の収集所は、住宅地の販売により住民数が増えるのにも関わらず、現在の収集所よりやや小さめであり、2平米しかありません。

市役所にも苦情を申し入れていますが、宅地販売業者から適切な申請があったというばかりで、業者に対して、収集所を大きくするとか、移動を認めない等の指示をしてくれません。

が、なんとか、市と住民の話合いの場を設定することになりました。

しかし、上述の経緯もあり、市との話合をした=住民の同意を得た、との結論になることを危惧しています。
話合いをするにあたり、法的な面を含めてどのように対処すべきかアドバイスを頂きたく、よろしくお願いいたします。


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No.10999 【A-1】

Re:ごみ収集所の移設

2005-06-15 03:14:00 無鉄砲

な〜りさんが何を不満に思っているのか、よく分かりません。エゴむき出しとも見えます。

「遠くなる・小さくなる」ということなら、な〜りさんのお宅の前の公道上に現在より少し大きめの収集所を設置してほしいと要望されてはいかがですか。

周辺住民に事前に説明がなかったということが不満なら、手続きを定めた条例の制定・改正を議会に請願したらいかがでしょうか。

No.11000 【A-2】

Re:ごみ収集所の移設

2005-06-15 09:38:58 Dr.ゴミスキー

 この問題は、複雑な課題が内在しています。まず、ごみ処理は、自治事務と言われています。この根拠は、地方自治法と廃棄物の処理及び清掃に関する法律です。

 この法律の運用は、その事務を実行する自治体です。ごみ収集は、原則的に述べると、戸別収集の筈ですが、多くの行政当局は、戸別収集だとコストが掛かるため、集団排出を求めるステーション方式を採用しています。

 場所を決めることは、本来は行政の役割の筈です。しかし、場所を決めることは、個人的な思惑(エゴとも言うが)や私有地の借り上げ等から面倒なため、無責任な姿勢ですが、自治会・町内会に任せています。

 ですから、住宅販売等の際は、行政は暗に場所を業者に求めます。いわゆる禁じ手の行政指導です。
 しかし、この空地は、購入者の財産である筈なのですが、曖昧な状態で土地登記等を行っているケースが随所に見受けられます。

 収集事業者である行政と排出する住民との個別契約ですから、その自治体(収集事業者である行政)の住民登録した際の行政サービスをどの様に理解し納税するかを判断し、その自治体の住民になったかです。

 無鉄砲さんの冒頭の記述に賛同する一人ですが、後半の条例等での定めるケースは、私の知る限りでは、皆無状態ですから、場所を決めるための法的な根拠はないと思います。

 なお、類似のケースとして、約20年前と記憶し、その記憶が定かではありませんが、横浜(か、千葉かもですが)地裁の判決(住民同士が話し合いし輪番制を採用せよ)があります。
 蛇足ですが、この裁判を巡って、Kなる著名な弁護士が無責任な解説を行っていたことを記憶しています。

 仮に不満があるならば、納税者とごみ排出者の立場で、サービス提供者である行政との徹底した話し合いの道しかないでしょう。その結果を何らかの方法で知りたいものです。

 

No.11004 【A-3】

Re:ごみ収集所の移設

2005-06-15 10:45:40 東京都 / 君山銀針

無鉄砲さん、Dr.ゴミスキーさん、充実した回答をありがとうございました。

我が家の場合は、マンションなので敷地内にごみ収集場所があるのですが、戸建て住居の場合は確かにどこに設定するか、地域内では微妙な問題ですね。

とある著名な漫画家さんが新しい家を購入し入居したら、事前に説明がなかったのに家の目の前がごみ収集場所になっていて落ち込んだという話を書いていたことがあります。
その漫画家さんはその後、気をとりなおして収集場所をきれいにする管理人になる決意をしたそうですが、新しく住宅地になるような場所はそれまで空き地だったりして、収集場所にされやすかったのかもしれません。

ところで、少し前にドイツ人と結婚した日本人、グレーフェあや子さんの「ドイツ快適住宅物語」(中央公論新社)という本を読んだのですが、ドイツの場合の合意形成や自治体の配慮は、ご質問にあるような日本の状況とかなり隔たりがあるようです。

細かいところは覚えていないので正確ではないと思いますが、確か自治体の環境政策強化の一環で、グレーフェさんの家の近所に地域のリサイクル・ストックヤードができることになり、生活環境が若干悪くなるので自治体にかけあったところ、住民との意見交換会をグレーフェさんの主催で開催することが決定。
近所の住民も自治体との交渉には慣れているので、積極的に会に出席して意見交換をした結果、景観を壊さないように、山小屋風の周辺の緑にマッチした建物を建てその中にリサイクルボックスを設置することになったという記事がありました。
もともと閑静な住宅地だったという点も作用しているとは思いますが、景観までを考えたリサイクル庫、住民が自治体との話し合いに慣れているという文化の土壌もうらやましい限りです。
日本でも公衆トイレの意匠には凝ったりするので、自治体設置のごみステーションなども考えてほしいですよね(景観法が施行したので期待できるかもしれませんが)。

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