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環境Q&A

水素燃料について 

登録日: 2005年07月10日 最終回答日:2005年07月13日 地球環境 地球温暖化

No.11423 2005-07-10 06:30:16 シバ

現在、水素燃料が地球温暖化の対抗策として開発が進んでますが、水素燃料を使うと水が発生して結局温暖化の原因になるのでしょうか?
 物理の先生に、二酸化炭素と水の分子構造は似てるから水素燃料は温暖化対策として意味がないと言われて気になったのですが、多くの人の意見を聞きたくて質問させていただきました。

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No.11424 【A-1】

Re:水素燃料について

2005-07-10 19:51:46 万田力

> 物理の先生に、二酸化炭素と水の分子構造は似てるから水素燃料は温暖化対策として意味がないと言われて気になったのです

 実は、小生も「最大の温暖化ガスは水蒸気である」という説を読んだことがあります。
 但し、現在ほどに温暖化が問題とされていない20年ほど前のことですので、今となっては唱えた者も根拠も明らかではありません。
 もし、本当に水蒸気が温暖化ガスとして働くなら、最大の温暖化ガスではなくとも地球の温暖化を制御することは人間には不可能ではないかと思っています。
 そして、この話をある環境カウンセラーにしたところ、その方も「その説は聞いたことがある。」とおっしゃられていました。
 もしこのことについて詳しい方がおられましたなら、ぜひご教示願いたいと思います。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
やっぱりこういう説は他でもあるようですね。

No.11426 【A-2】

Re:水素燃料について

2005-07-10 22:47:00 東京都 / こん

 無知な者の私論と思ってください。水素燃料が地球温暖化防止にあまり大きな役には立たないと思うのは同じです。(手法によっては全く無効ではないが)

 水は二酸化炭素とは化学構造が異なり、赤外線の吸収波長が異なりますが、作用的には同様(というより作用大)と思います。
ところが二酸化炭素は空気中でまだどんどん増加する余地があるのに対し、水は大気圏で飽和状態であり、人間業による増加はあまりない。あっても雨になって落ちる? つまり温暖化への影響は少ないと思います。

 論点が二転三転しますが、問題は、水素燃料をどうやって作るかです。
 太陽エネルギー(太陽光発電、風力など)や原子力を使えば、とりあえず有効でしょう。また、メタンを使えば普通の石油より有効となります。(これらは直接エネルギーで使った方がよいかもしれません)

 現状で実用的に作るには、結局化石燃料ということになります。
望みとしては、車一台ごとにガソリンを使うより、大量に水素を作った方が効率が高いことです。(水素ではなく電気でもよいですが)

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。

化石燃料を使うよりは水素燃料を使ったほうが効率的と聞き少し安心しました。

No.11441 【A-3】

Re:水素燃料について

2005-07-11 17:38:48 もぐらたたき

>現在、水素燃料が地球温暖化の対抗策として開発が進んでますが、水素燃料を使うと水が発生して結局温暖化の原因になるのでしょうか?
> 物理の先生に、二酸化炭素と水の分子構造は似てるから水素燃料は温暖化対策として意味がないと言われて気になったのですが、多くの人の意見を聞きたくて質問させていただきました。

環境影響がないエネルギーはあり得ません。
しかし、水素燃料がその消費の過程で少ない環境影響であることはマチガイナイと私は思います。

多くのエネルギーは水素燃料よりも環境影響が大きいです。

例えば太陽光発電、風力発電、潮力発電を利用して電気分解による水素の製造では相当に環境影響を小さくできる物と思います。

他の化石燃料を燃やせば温暖化が進み更に多くの水蒸気を空気中に含ませることになるでしょう。
水素は水全体の量を変化させないと思います。
循環させるだけです。

私は水素燃料は正しい選択と思います。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。

なるほど
環境への影響力で比べると水素のが有効なんですね。

No.11446 【A-4】

Re:水素燃料について

2005-07-11 23:28:08 万田力

言葉が足りなかったかも知れません。
私が
> 地球の温暖化を制御することは人間には不可能
と考えたのは、飽和水蒸気量が
 20℃で17.2g
 25℃で25g
 30℃では30.4g
もあるから、水蒸気に温暖化ガスとしての作用があるなら、天候(空気中の水蒸気の量)に左右されるだけで、いくら二酸化炭素等を制御しても効果はないのではないかということです。
 したがって、温暖化が過度に進んで地球全体が乾燥して砂漠化してしまえば温暖化の進行は止まって、逆に地球は冷却されるのではないかと思い、温暖化を制御することは人間にはできないのではないかと考えたのです。
 水蒸気の温暖化への寄与率にもよると思いますが、この考えは正しいのか、間違っているのか?
 教えていただければ幸いです。

No.11481 【A-5】

Re:水素燃料について

2005-07-13 10:37:33 もぐらたたき

例えばエネルギーを循環で捉える。
と言う視点を入れてみてはどうでしょうか?

化石燃料は太古の地球の大気に元々含まれていた有害物質が太陽エネルギーと地球の生成時の残留熱エネルギーによって「凝縮されたもの」であってそれを燃やすことは「太古の地球の大気に近づけることになる」
これは最悪です。大まかな話ですが…

例えば砂漠を太陽電池で覆いその電力で水素を生産するとすればもともと「砂漠から蒸発していた水蒸気量」は激減し変わりに水素が燃えて水分が大気に放出される。
全く相殺されるわけではないと思いますが「循環」という側面からは地球全体の水の量は宇宙からの供給と宇宙への放出のバランスの上に有るわけで「地球の温度上昇」を緩和する策としては「水素」が有効と私は思います。

もちろん砂漠を日陰にすれば大変な気象異常が考えられるのは除外していますが(^_^)

No.11485 【A-6】

Re:水素燃料について

2005-07-13 16:08:15 東京都 / こん

また勝手な推論ですが、A-2の補足です。
 太陽エネルギーを使った理想的な系は、生物成長と微生物分解のサイクルの利用のように思います。効率が高く、環境負荷はあまりありません(太陽電池の方がいい?)。但し実用システムを考えると、現在のエネルギー需要のほんの少しにしかならないと思います。有効といえば有効ですが。

 水が飽和状態といったのは、地球全体として現状で大旨バランスがとれているという意味です。温暖化が進んだ場合、地域的に砂漠化があったとしても、地球全体としては海が多く、絶対湿度は増加しますので、水によって温暖化は加速すると思います。(雲の影響は?)
 冷却に転ずるのはさらに温暖化が進み、地球の熱輻射が勝るようになった時、また地表の変化で反射率が高くなった場合で、その時人間はいないかもしれません。(その前に氷河期温暖期のサイクルの理論を考えた方がよい?)

 エネルギー循環を考えた時、実用的には、化石燃料は欠かせないように思います。石油の場合は水素の供給源と兼用になりますが。やっぱりいかにエネルギー自体を減らすか工夫するのが重要と思います。また、ちょっとづつ有効なものを積み重ねるのもいいのかもしれません。
(思考にかなり欠落があるかもしれません)

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