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環境Q&A

試薬についての実験書、いいのありますか? 

登録日: 2005年11月04日 最終回答日:2005年11月09日 水・土壌環境 水質汚濁

No.13139 2005-11-04 02:31:58 ジャクソン5

ぼくは今、大学で環境について学んでいるでいるのですが、実験(例えば、モリブデン青法など)で使用している試薬が一体どのように反応していくのが全くわかりません。ただ単に試薬を入れていくだけで実験は進みますが、それには疑問を感じるのです。皆様の中で「詳しく化学反応式が書かれている実験書」を知っている方は是非教えてください。

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No.13142 【A-1】

Re:試薬についての実験書、いいのありますか?

2005-11-04 14:59:49 無鉄砲

タイトルを変えて再度の御質問ですね。
呈色のメカニズムは、普通の化学反応式だけでは表現できない(新たな物質が生成しているわけではない)場合も少なくないと思われます。それをいちいち詳しく解説していたら、実験の手順書としては、かえって使いにくくなると思います。
環境分析のことからひとまず離れて、個々の呈色反応について、御自分で納得するまで情報を集める方がよろしい(早い・満足できる)のではないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

無鉄砲さん、ありがとうございました。たしかに無鉄砲さんのおっしゃる通りですね。一から自分の力で考えてみたいと思います。本当にありがとうございました。

No.13152 【A-2】

Re:試薬についての実験書、いいのありますか?

2005-11-04 22:42:14 papa

20〜30年前ならkolthoffの本とか実験化学講座(分析化学)とかJISK0102解説とかいろいろあったんでしょうが、今はほとんど絶版で図書館か古本屋で探すしかないでしょう。
私の学生年代でも、化学分析はもうすでにサイエンスとして認められていない錬金術レベルの仕事として、化学種が何かさえ研究の対象にはなっていませんでした。
溶液中の呈色物質は安定ラジカルだったり、電荷移動錯体だったり、することもあって現代的な意味では正体未確認のものも結構あると思います。
仕事上の必要で古い文献を探したこともありますが、分析系の本の記述は構造式さえ間違えてるようなものが多く、分析専攻以外の人間にとっては驚くような誤解ばかりで、あまり参考にはなりませんでした。
CODのマンガンが途中で茶色に変色する理由さえ分析の本には記述がなく、無機化学の教科書の中ではじめてその仕組みを発見したときは本当にうれしくなりました。
そういったわけで、無鉄砲さんのおっしゃるとおりご自分で教科書などを丹念にあたってみるしかないと思います。それも結構楽しい発見があり、勉強のうちですから。


回答に対するお礼・補足

papaさん、ありがとうございました。
無鉄砲さんとpapaさんの貴重なご意見を忘れずに勉強していきたいと思います。本当にありがとうございました。

No.13186 【A-3】

Re:試薬についての実験書、いいのありますか?

2005-11-07 20:12:28 無鉄砲

御参考

http://chromogenic.ia.dendai.ac.jp/kicho.html

http://kccn.konan-u.ac.jp/chemistry/ia/

回答に対するお礼・補足

皆様方の御意見とても勉強になりました。ありがとうございます。反応式はじっくり考えていきたいと思います。本当にありがとうございました。

No.13215 【A-4】

Re:試薬についての実験書、いいのありますか?

2005-11-09 07:51:54 人妻

>ただ単に試薬を入れていくだけで実験は進みますが、それには疑問を感じるのです。

本当にそうですね。
その分析結果をもとにして、行政の規制やプラントの維持管理や製造業の品質管理が行われるのですから。

例えばの話ですが、
「ある産地のホウレンソウから、高濃度のダイオキシンが検出された」
という誤った分析結果が、全国に報道されたら、どのようなことが起こるでしょうか?

分析は目的に応じた方法で、なぜこの操作が必要なのか、どんな妨害物質の影響がありうるのか、などよく理解して行われるのが理想だと思います。ただ現実には、分析を業として行う計量証明事業所や行政の分析機関でも、場所により技術力にかなりの格差があるように感じています。

最近でも入手できる、解説等が充実していると思われる分析本(水環境系)

上水試験方法
http://www.jwwa.or.jp/jousui_2001.html

下水試験方法
http://www.jswa.jp/04_publication/01_tosho/gaiyou.html#shiken

高価なので購入する前に図書館や試験室のある浄水場、下水処理場などで見せてもらった方が良いです。

ところで、だれかエライ著者の記述に、「分析は化学のハシタメ」という言葉がありました。papaさんは分析屋大嫌いのご様子ですが、有機化学や無機化学の分野で化学合成した物質の生成物の種類、構造や生成量(生成比)、回収率などを調べることができるのは、分析化学の技術でもあります。私自身は、分析の技術は、いろいろな研究や実務を行う上で、なくてはならない大切な道具だと思っています。

ジャクソン5さんは若い方とお見受けしました。
これからのご活躍お祈りいたします。

回答に対するお礼・補足

人妻さん、どうもありがとうございます。教えていただいたURLで早速しらべてみたいと思います。本当にご丁寧に教えていただいてありがとうございました。

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