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環境Q&A

フミン酸とフルボ酸は微生物で分解できますか? 

登録日: 2005年11月29日 最終回答日:2005年12月05日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.13565 2005-11-29 01:21:16 トリハロメタン

地下水に多くのフミン酸とフルボ酸が含まれているようですが、地下水に含まれるってことは地上から地下水に浸透するまで生物でも分解されずに浸透してしまったのですよね。世界のどこかにそのような物質を生物で分解する菌ていませんか??もし地下水を体内に含んでしまったようなことがあるとぞっとして安心できません。

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No.13583 【A-1】

Re:フミン酸とフルボ酸は微生物で分解できますか?

2005-11-29 19:37:30 ロビーノ

フミン酸やフルボ酸は特定の物質の事を指すわけではなく、理学・土壌学上で定義された、
ある条件下における有機物の総体の事を指します。
よってフミン酸やフルボ酸がPCBのように生分解できない物質ではありません。
また体内に取り込んだからといって蓄積性のあるものではありません。主たる由来は動植物残渣、
特にセルロースやリグニンといった難分解性の有機物です。
野菜に含まれるセルロース(食物繊維)を取り込んでも体外に排出されるように、
毒性の報告は特に聞いたことがありませんので、特に不安になるような物質では無いと思いますよ。

回答に対するお礼・補足

回答していただきありがとうございました。フミン酸やフルボ酸の由来がセルロースやリグニンだということがすごく役に立ちました。フミン酸やフルボ酸に塩素と反応した場合トリハロメタンとなるためこの点について心配です。水道でも残留塩素が残っている場合やプールにカルキーを入れて微生物を殺菌するにあたり、もしフミン質が存在していたらトリハロメタンが生成され発癌しうる可能性がありますよね。

No.13586 【A-2】

白色腐朽菌

2005-11-29 23:39:58 無鉄砲

例えば、「フミン酸の分解」というキーワードでネット検索すると、物理化学的手法による分解が多く研究されていることが分かります。
生物学的方法としては、土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月)において岩手大学工学部と農学部のチームが「白色腐朽菌の菌体外酵素によるフミン酸の分解について」という発表をしているのが分かります。これによると、「木材腐朽菌の一種である白色腐朽菌は、菌体外酵素としてリグニン分解酵素(リグニナーゼ)を生成し、木材細胞壁を構成するセルロースやヘミセルロース、リグニンを分解する。」「フミン質がリグニンと同様の官能基を有していることに着眼し、トリハロメタンの前駆物質の一つであるフミン酸を白色腐朽菌により分解除去することを目的とし、白色腐朽菌の菌体外酵素によるフミン酸の生分解の可能性を検討した。」とあります。結果として、「白色腐朽菌の菌体外酵素の Lac(ラッカーゼ)によりフミン酸が分解されることが分かった。また、酵素活性が高いほど腐植化は減少するが、有機物量は変化しないことから、フミン酸を構成する分子の低分子化の可能性が示唆された。」ということです。
同様の研究が大阪大学大学院工学研究科でも行われています。http://5host02.env.eng.osaka-u.ac.jp/www/kusunoki/research.htm

要するに、木材をボロボロにしていくキノコのような菌は、セルロースやリグニンを分解する酵素を作っており、その酵素は、セルロースやリグニンと似た構造をもつフミン酸をある程度は分解するようだということです。

回答に対するお礼・補足

回答していただきありがとうございました。とても、質問の的をついた解答でした。すでにフミン酸を分解する菌が見つかっているとは思いませんでした。また、白色腐朽菌のラッカーゼによって分解されていることまで分かっているなんて凄いですよね。いや〜、たいしたもんですわ。木材細胞壁を分解する酵素を持っているということはもしかして白蟻の体内にも存在する菌かもしれませんよね。ありがとうございました。

No.13592 【A-3】

Re:フミン酸とフルボ酸は微生物で分解できますか?

2005-11-30 10:08:23 東京都 / KAN

フミン質は塩素と反応してトリハロメタンを生成するそうですが、
反応する塩素系物質
または、
フミン酸を多く含む場合に増える有機物等(過マンガン酸カリウムの消費量) 
については 
水道基準 健康に関する項目(29項目)により基準値が示されています。
http://www.city.shobara.hiroshima.jp/sinsi/kakubunopage/suidoukyokubu/suidoukyku_2_2.asp
http://www.city.shijonawate.osaka.jp/h130101/s36/01/s360102.htm
http://www.city.iga.lg.jp/Contents/List.asp?CONTENTNO=1735

回答に対するお礼・補足

回答していただきありがとうございました。水道基準に関する項目がとても役に立ちました。

No.13643 【A-4】

Re:フミン酸とフルボ酸は微生物で分解できますか?

2005-12-03 04:15:36 無鉄砲

>もしフミン質が存在していたらトリハロメタンが生成され発癌しうる可能性がありますよね。

トリハロメタンによる発ガンを心配されるぐらいの方ですから、きっと、早寝早起き、塩分・香辛料ひかえめで偏りのない食事を規則正しく腹八分でとっているのでしょうね。アルコール飲料なんか、汚らわしくて口にしたこともないでしょうね。交通事故を避けるために、外出も最小限度にされているでしょうし。。。

まねしたくても、まねできないなぁ。。。

回答に対するお礼・補足

まねしたくないでしょ!
フミン質食べたい!!

No.13658 【A-5】

Re:フミン酸とフルボ酸は微生物で分解できますか?

2005-12-05 17:46:01 回答

>地下水に多くのフミン酸とフルボ酸が含まれているようですが、地下水に含まれるってことは地上から地下水に浸透するまで生物でも分解されずに浸透してしまったのですよね。世界のどこかにそのような物質を生物で分解する菌ていませんか??もし地下水を体内に含んでしまったようなことがあるとぞっとして安心できません。

回答に対するお礼・補足

コピー貼り付け?

No.13660 【A-6】

Re:フミン酸とフルボ酸は微生物で分解できますか?

2005-12-05 17:53:58 回答

オゾンの分解時に発生する、OHラジカルを使用すると簡単に分解でき、界面活性剤、ベンゼン等の難分解性物質も分解できます。

回答に対するお礼・補足

回答していただきありがとうございました。光触媒についても大変興味があります。お風呂に二酸化チタンコーティングのタイルを設置したいな!これについても、ますます商品としてこれから日常生活に現れるでしょう。

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