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環境Q&A

濃度計算 

登録日: 2005年12月23日 最終回答日:2005年12月26日 環境一般 その他(環境一般)

No.13955 2005-12-23 11:19:09 みっち

濃度の計算方法教えてください。

st 50.7mg×97.9%/50ml--0.5ml/50ml--1ml/100ml(水)

      =0.09927μg/mlになります。

サンプルの希釈は100mg/1000ml(水)

この時のLCのピークハイが ST 426  SP 116

になりました。この濃度は116÷426×0.09927=0.02703ppmでいいのでしょうか?これに100mg/1000の希釈を計算に入れるのでしょうか?

もし300ml/1000mlにした場合濃度は濃くなりますよね。
このときも300mg/1000mlの希釈を計算に入れずに出たサンプルのピークハイ÷STのピークハイ×0.09927でいいのでしょう?

もしサンプルの希釈を入れるのであれば計算方法を教えていただきたいのですが。

同じサンプルを入れた場合に100mg/1000ml入れた場合と300mg/1000mlした場合では300mg/1000mlにしたほうが濃度は濃くなりますよね。
  

総件数 4 件  page 1/1   

No.13957 【A-1】

Re:濃度計算

2005-12-23 12:42:40 つもった

濃度計算をするときに間違いが起きないようにするには、計算する数字を並べるだけでなくその数字に付いている単位もつけるとよいです。116÷426×0.09927(μg/ml)となるので計算結果の単位もμg/mlとなります。ppm(=mg/kgと思いますが)とするのは正しくないです。
求めたい結果にするためには、単位をμg/mlからmg/kgに変えなければなりません。
試料の溶液は300mg/1000ml=300mg/lであから、
0.02703(mg/l)×1000000(mg/kg)÷300(mg/l)=270.3(mg/kg)
単位だけで表記すると(mg/l)×(mg/kg)÷(mg/l)=(mg/kg)
計算上でppm表示を行わない方がよいと思います。ppmでは単位が不明確になりますから。

計算を単純化するために、溶液の1リットルと固体の1kgは同じと考え、試料300mgを1kgに希釈したと考えると1kg/300mg=1000000/300なるので、分析結果に掛けてやればよいことになります。上の計算と同じになります。
  

回答に対するお礼・補足

さっそく丁寧な説明ありがとうございます。初めて投稿してここまで丁寧に時間をかけて説明していただき感激しております。

算数には弱いのでかなり考えていたのですが
0.02703mg/l×1000000÷300=270.3mg/kgと
ありますがこれを計算したら90.1mg/kgとなりますが1リットルに300mg溶けた水の濃度が90.1ppmになるということでしょうか?頭がこんがらがってきましたすいません。0.02703μg/mlは0.02703ppmでは間違いなのでしょうか?

結局のところは270.3ppmということでしょうか?

わからなくなってきました。希釈の計算はどうなるのでしょうか?無知ですいません。

No.13963 【A-2】

Re:濃度計算

2005-12-24 01:57:28 つもった

ごめんなさい。
間違っていました。
溶液100mg/1000mlの試料の時が270.0mg/kgです。
回答の計算式は、溶液300mg/1000mlの時の計算式になってしまいました。116÷426×0.09927×1000000/100になります。

回答に対するお礼・補足

ご親切に、度重なるご指導ありがとうこざいます。いろんな意味で勉強になりました。

270mg/kgで270ppmということで理解してよろしいでしょうか?

この時μg/mlの単位で表示する場合は27μg/mlでいいのでしょうか?

こんなに濃い濃度になるものなのですね。  

No.13985 【A-3】

Re:濃度計算

2005-12-26 17:46:32 通りすがり

みっちさんが何を知りたいかがみっちさん自身混乱なさってるような気がしますが・・・

>st 50.7mg×97.9%/50ml--0.5ml/50ml--1ml/100ml(水)
>
>      =0.09927μg/mlになります。

これは合ってると思います。

>サンプルの希釈は100mg/1000ml(水)
>
>この時のLCのピークハイが ST 426  SP 116
>
>になりました。この濃度は116÷426×0.09927=0.02703ppmでいいのでしょうか?

(この考え方は問題有りますが、それを言うと混乱されると思いますのでここでは触れませんが)
計算としてはあっています。ただし、つもったさんがおっしゃるように0.02703μg/mlと考えたほうが判り易いでしょう。そしてこれはあくまでも100mgを1000mlに溶かした液の濃度です。

>これに100mg/1000の希釈を計算に入れるのでしょうか?
>
>もし300ml/1000mlにした場合濃度は濃くなりますよね。
>このときも300mg/1000mlの希釈を計算に入れずに出たサンプルのピークハイ÷STのピークハイ×0.09927でいいのでしょう?

サンプルを溶かした液の濃度を知りたいのであればこれでいいでしょう。たくさん溶かせば濃度が濃くなるのは当然です。

>もしサンプルの希釈を入れるのであれば計算方法を教えていただきたいのですが。

おそらく みっちさんは濃度ではなくサンプル中におけるST成分の含有量を知りたいのではないでしょうか?その場合は希釈を考慮することになります。
0.02703μg/mlということは27.03μg/1000mlですよね?
つまり「資料を100mg(あるいは300mg)入れたのに液中には27.03μgしかなかった」ということなのでサンプル中のST成分の含有量(濃度じゃないですよ)は
27.03μg/100mg(又は300mg)=27.03μg/100×1000μg=0.0002703=0.027% あるいは 270.3ppm(μg/g)となります。
濃度の場合は(ppmオーダーの場合)大半が水で比重がほぼ1なので μg/g≒μg/mlと考えても問題ないでしょうが、この場合は(ST成分の重量)/(サンプルの重量)となるので 資料が液体だとしても資料の比重が判らなければ μg/ml には換算できません。

回答に対するお礼・補足

時間をさいて丁寧な説明ありがとうございます。分析初心者で算数苦手な自分にとってはとてもありがたいです。

通りすがりさんの言う通り何を知りたいか混乱しています。というか何を教えていただきたいか説明不足でした。

自分が知りたいのは希釈前の濃度ではなくて希釈後の濃度です。なので0.02703μg/mlで試料は粒剤なんです。固体です。希釈が水であるから比重を1としてμg/ml=μg/g=ppmと考えていたので。試料の比重までは考えてなかったです。

それで今分析しているこのサンプルの粒の外側に有効成分をいっきに出すのではなく徐々にゆっくり有効成分が溶出するようにあるものがコーティングされています。なので100mg/1000mlにしたときの希釈後の濃度計算が知りたかった訳です。

希釈後の濃度なので計算はサンプルの量は関係ないと思うのですが。

ただ100mg/1000mlでいくつものサンプルを比較してどれだけ溶出しているかを比較したいのです。
(あまり溶出しすぎたらまずい有効成分なので。)
この100mgをサンプリングする場合粒状なのでどうしても一粒の大きさでサンプリングする量が100.8mgになったり110mgになったりしてばらついて比較出来ないのでこのばらつきを無くす為にもし試料のサンプリングを108.0とった場合は100.0mgに換算するのに
0.02703÷108.0mg%=0.02503μg/mlになりますが

このような計算と考えでおかしくないでしょうか?
(ようするに同じ条件のサンプル100.0mgで1000mlの水に希釈して濃度を比較したいわけなんです。)

また100.0mg/1000mlで希釈した場合ピークが検出しなかった場合100.0mg/100mlの水に溶かした場合
の濃度はサンプルのピークハイ÷STのピークハイ×0.09927μg/ml÷10(10倍希釈が違うので)

これでいいでしょうか?計算とか考えがおかしいでしょうか?

この試料の粒にあるものをコーティングした量をいろいろ変えてみて、中の有効成分がどれだけ1000mlの水に溶け出したかを調べる為また比較したいがために100mg/1000mlにした希釈後の濃度計算がしたかったんです。

説明するのも素人で難しいのでみなさんにご迷惑おかけしてすいません。

よきアドバイスをよろしくお願いします。

No.13987 【A-4】

Re:濃度計算

2005-12-26 18:54:30 通りすがり

>この時のLCのピークハイが ST 426  SP 116
>
>になりました。この濃度は116÷426×0.09927=0.02703ppmでいいのでしょうか?

1点のSTを基にサンプル濃度を計算することはあまりやりません。 2点以上のST測定を行い、検量線を作るべきでしょう。

仮に 濃度 約0.02μg/mlのST2を作ってその濃度が0.02211μg/ml、ピーク強度が95だったとすると

  ST1 0.09927μg/ml---426
  ST2 0.02211μg/ml--- 95
  SP   x  μg/ml---116 

 x=0.02211+(0.09927-0.02211)×(116-95)/(426-95)=0.0270053 で 0.027μg/mlとなります。

回答に対するお礼・補足

確かに1点検量線で分析するのはおかしいですね。2点ないし3点検量線なんですが計算方法がいろいろわからなかったので簡単にするために1点検量線で質問させていただきました。こんな初心者に多大な時間をさいてくれてありがとうございます。大変困っていたんです。世の中にこんなに親切な方が沢山いるとは、まだまだ世の中すてたものではないですね。

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