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環境Q&A

家庭用熱供給について 

登録日: 2006年02月06日 最終回答日:2006年02月20日 エネルギー 省エネルギー

No.14566 2006-02-06 01:03:06 燃費

今話題のコウジェネレーションシステムとオール電化の事なのですが、私はこういう知識に乏しく全くわからないことが多く、困っております。そこで、皆さんの意見を拝聴したいと思い、今回質問をさせて頂きました。
電力・ガス業界の規制緩和でさらに競争が激化している中で、ガス業界はコージェネレーションシステムを、電力業界はオール電化をそれぞれ押し、需要確保を図っていることと思います。私自身、環境負荷の少ない生活に魅力を感じておりまして、どちらの商品が環境性、経済性、社会性に優れているのかと考えるようになりました。各社のHPを見て、自分なりに比較をしているのですが、互いに良いところだけを示そうとしており、知識の乏しい私にとってはわかりずらいものとなっています。
そこで今回の質問なのですが、コージェネレーションシステムとオール電化の環境性・経済性の両面で比較した場合の優位性を具体的に教えていただけないでしょうか?また、もしどちらかの商品をお使いの方がおりましたら、是非使い勝手の良さなど生の声をお聞かせください。
よろしくお願いします。

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No.14567 【A-1】

Re:家庭用熱供給について

2006-02-06 13:42:05 森のおそまつ

>コージェネレーションシステムとオール電化の環境性・経済性の両面で比較した場合の優位性を具体的に教えていただけないでしょうか?また、もしどちらかの商品をお使いの方がおりましたら、是非使い勝手の良さなど生の声をお聞かせください。

 一消費者としては、居住地域の電力会社、及びガス会社のポリシーや居住地域の現状に応じて選べるオプションは限られてくるのではないかと思います。どちらを選んでも、両者ともを選ばない従来の生活様式と比べた場合には比較してお金の面でも環境性も向上するといえるかと思います。(但しエコキュートではない電気温水器は環境性はダメダメ。)

No.14664 【A-2】

Re:家庭用熱供給について

2006-02-10 20:54:16 森のおそまつ

>そこで今回の質問なのですが、コージェネレーションシステムとオール電化の環境性・経済性の両面で比較した場合の優位性を具体的に教えていただけないでしょうか?また、もしどちらかの商品をお使いの方がおりましたら、是非使い勝手の良さなど生の声をお聞かせください。
>よろしくお願いします。

 本当に環境面でのベストプラクティスを追及するのであれば、給湯の用途には余熱用の「太陽熱温水器」と「貯湯槽なしの瞬間湯沸し型のエコキュート」を直列につなげた製品をメーカーには開発してほしいと思います。
そういうのを出さないのはメーカー側の怠慢でしょう。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。まだまだ勉強不足で、これから学んでいくことが多々ある状況でございまして、森のおそまつ様のご意見を参考させていただきたいと思います。私も健全で安全な将来の構築のために、メーカーには意欲ある行動を期待してります。

No.14771 【A-3】

Re:家庭用熱供給について

2006-02-15 14:40:52 きら

 きらです。

 1.すでにご覧になっているかとは思いますが、「燃費様」に続いて、このQ&Aで同様のご質問があり、多くの方が解答を寄せています。

 No.14706 深夜電力でお湯を沸かす行為は正しいのか?です。参考にして下さい。


 2.コ−ジェネレーションシステムとオール電化の比較ですが、どちらが良いかは一概に決められないであろうと思います。

 理由は、両者ともに、発電の方法により環境性・経済性が大きく変わるからです。

 今の日本の発電方法は、原子力、水力、火力(これも燃料により環境への負荷が大きく異なります)、太陽熱・太陽光、風力、地熱、波力、バイオマス(火力と同様に燃料により異なる)といったところでしょう。

 それぞれの方法にメリット・デメリットがあります。

 例えば、火力発電で石炭燃焼の場合、今の石炭は主にオーストラリアで掘り出され、タンカーで日本まで運ばれてきます。そして発電後の燃えがらは埋め立て処分されています。
 ※非常に荒っぽい言い方をすれば、日本のエネルギー需給のためにオーストラリアの自然が破壊され、燃えがらを埋めるために日本の自然を破壊しているということになります。

 3.次に言えることは、コ−ジェネレーションシステムまたはオール電化だからといって、今、以上にエネルギーを消費する生活をしていては意味がないであろうと思います。

 コ−ジェネレーションシステムにするかオール電化にするかよりも、如何にして消エネの生活をするかが問題なのではないでしょうか?
 工夫して、クーラーや暖房を使わずに夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが大事でしょう。


 4.最後に、私、個人としては、災害(停電)時のことを考えるとオール電化の家には住まない方が良いのではと思っています。

 また、エネルギーの形態からみると、火力発電の場合には発電所で火力エネルギーを電気エネルギーに変え、各家庭に送電線を通じて送り、各家庭では、再度、電気エネルギーを火力エネルギーに戻すという無駄なことをしている様な気がします。


 以上、ご参考までに

No.14944 【A-4】

Re:家庭用熱供給について

2006-02-20 09:06:46 isisan

森のおそまつさま
一部気になる部分がありましたので少し回答してみたいと思います。

> 「太陽熱温水器」と「貯湯槽なしの瞬間湯沸し型のエコキュート」
> を直列につなげた製品をメーカーには開発してほしいと思います。
> そういうのを出さないのはメーカー側の怠慢でしょう。

怠慢ではないでしょう。技術的にメリットが無いからです。
(そもそも直結できる設置環境があるとは思えないですが)

太陽熱温水器は確かに有効かと思います。ただ現実的な運用を考え
ると屋根の耐荷重や使い勝手,また冬季には有効ではないなどの問題
もあり太陽電池パネルのほうがいいかも知れませんね。

瞬間湯沸しエコキューに関しては原理上無理でしょう。
その名のとおりごく短時間でお湯を沸かす瞬間湯沸かし器は,使用中
は大量のエネルギーを使用します。エコキューはヒートポンプで空気
中の熱をじわじわ集めて利用するという原理ですから相性は悪いです
ね。また室外機が屋外にありますからキッチンの目の前にある瞬間湯
沸かし器と競争して勝てるわけがないです。
エコキューは長時間使用してこそメリットのある機器。短時間立ち上
げに対応するようなスペックなら相当のオーバースペックになってし
まいとても採算は取れないでしょう。
まあ瞬間湯沸かし器限って言えばガスの独壇場かと思います。

No.14963 【A-5】

Re:家庭用熱供給について

2006-02-20 16:17:03 isisan

コジェネ
ガス等を水素元として燃料電池をつかい電気を得る方法。
副産物としてお湯ができるのでこのお湯を給湯に使用する
ことによってエネルギーロスを減らす。
ガスを使用するため調理にガスを使いたいというニーズに
も応えられる。(但し,室内でガスを使用する場合は相当
量の換気が必要なので住宅の高気密性を多少損なう。)
欠点としては電気とお湯の供給量がほぼ一定なのでお湯を
平均的に使う場合は良いがお湯が余ってしまうことがある。
特に夏場などはお湯が余りまくり。
単独ではすべてを賄おうとすればオーバースペックとなり
電力との併用が普通。

オール電化
安価な深夜電力を有効に使用してコストを下げる方式。
特にエコキュートを使用すると効果はバツグン。
調理器にIHを採用することでガスを不要にし基本料金を
電気のみにできる。(逆に言えばIHにしないとメリットが
小さくなるためガス調理が好きな方には不向き)
機器はやや高価だが元が取れる。

どちらが良いかも一律に言えないでしょう。
あえて言えば両方共存型になっていくのではないかと思います。
コジェネは効率が良いですがバランスの面で使いにくい部分も
多く家庭用の電力の一部として使用し電気もお湯も無駄にしな
いようにするか,ある程度の規模(マンション1棟とか)で大
型のものを運用しお湯と電気の使用量を平均化するといった使
用方法になってくるのではないでしょうか。
オール電化は深夜電力の有効活用という面である程度普及して
いくでしょう。ある程度普及したところで飽和すると思います。

最後にオール電化の停電の心配について。
オール電化じゃない場合との比較ですが,
停電では給湯器は使えなくなります。またファンヒーターなどの
暖房器具も使用不可能。使用できるのは・・
テーブルコンロ,電池式の瞬間湯沸かし器,芯上下式ストーブ
くらいになりますかね。
オール電化の場合,お湯は貯湯タンクから直接抜けます。

なお個人的な話では私の家は大容量の太陽電池パネルを設置して
いますので昼間であれば停電時でも電化製品は使えます。
といってもまだ活躍したことは無いですけどね。

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