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環境Q&A

異状の基準は? 

登録日: 2006年02月09日 最終回答日:2006年02月15日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.14648 2006-02-09 11:31:34 遊び人

最終処分場の維持管理の技術上の基準によれば、電気伝導率又は塩化物イオンについて1月に1回以上測定し、濃度について異状が認められる場合は速やかに地下水等検査項目について測定することが義務づけられていますが、どの程度の測定数値の増減をもって異状と判断するのでしょうか?

異状と認める数値の増減に関して、具体的な基準は定めれれているのでしょうか?

また、電気伝導率、塩化物イオンの数値が急激に増減していても地下水等検査項目の測定結果から水質の悪化が認められない限りは問題がないものと判断して良いのでしょうか?

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No.14788 【A-1】

Re:異状の基準は?

2006-02-15 18:30:42 きら

 きらです。

 次の様に考えてみてはどうでしょうか。

 以前、「日本の生産技術が優れているのは品質管理(QC)を徹底して行っているため」とされた時代がありました。

 今でも、製品だけではなく、物品を管理する際にはQCの手法が取り入れられています。

 具体的な方法としては、電気伝導率(または塩化物イオン)の測定結果を時系列に並べて、平均値・ばらつき・標準偏差(σ)を求めます。
 通常は±3σの範囲を超えれていば異常値、超えていなければ問題なしとするのが一般的なところです。
 ただし、安全側に配慮し、もっと厳しく管理したいというのであれば±2σとか±σにするという方法もあります。

 要は、「遊び人」様の方で、どの程度の範囲(オーダー)で管理したいのか?管理すべきなのか?を決めれば良いのではないかと思います。

 また、法令・条例とは別に、地域住民との協定で基準値等が定められている場合もあります。

 以上、ご参考までに。

回答に対するお礼・補足

きら様

情報提供ありがとうございます。
異状値の捉え方として±3σが一般的と言うことを初めて知りました。

現状では、残念ながら、協定書では特段の定めはありませんでした。
しかし、「品質管理の徹底」に関しては、ご指摘の通りだと実感しています。

願わくば、日本の廃棄物行政の水準の向上、管理水準の均一化の為にも、出来れば法令で基準を定めて欲しいところです。

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