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環境Q&A

食物連鎖はなぜ約5段階か? 

登録日: 2006年04月28日 最終回答日:2006年05月11日 自然環境 生物多様性

No.16304 2006-04-28 11:34:51 umwelt freundlich

久しぶりに質問します。
今回は「食物連鎖はなぜ5段階程度なのか」ということについてご意見を伺いたく思っております。
そういわれてみるとだいたい5段階で連鎖してるなぁと思いますが、いざ説明しろと言われると言葉にできませんでした。
父の意見を参考にしますと、

生物が生物を食物とする場合、体の大きさ(身長と仮定)が自分の約10分の1であるものが捕食対象であるとする。食物連鎖が5段階であるならば、大きさは10の5乗となるわけであるから、(恐竜などの巨体生物がいない)現在で地球上に存在する生物の大きさの比を考えると、それくらいで妥当ではないか

という考え方もできるのではないかと思います。私は納得しそうだったのですが、どうでしょうか。
皆さんが参考になさった文献・ホームページ、ご意見をお聞かせ願いたく存じます。

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No.16321 【A-1】

Re:食物連鎖はなぜ約5段階か?

2006-04-30 09:05:48 筑波山麓

>久しぶりに質問します。
>今回は「食物連鎖はなぜ5段階程度なのか」ということについてご意見を伺いたく思っております。
>そういわれてみるとだいたい5段階で連鎖してるなぁと思いますが、いざ説明しろと言われると言葉にできませんでした。
>父の意見を参考にしますと、
>
>生物が生物を食物とする場合、体の大きさ(身長と仮定)が自分の約10分の1であるものが捕食対象であるとする。食物連鎖が5段階であるならば、大きさは10の5乗となるわけであるから、(恐竜などの巨体生物がいない)現在で地球上に存在する生物の大きさの比を考えると、それくらいで妥当ではないか
>
>という考え方もできるのではないかと思います。私は納得しそうだったのですが、どうでしょうか。
>皆さんが参考になさった文献・ホームページ、ご意見をお聞かせ願いたく存じます。

昔、アイザック・アシモフの科学エッセイで同様な趣旨のものを読んだ記憶があります。転居時に捨ててしまい、今持っていないので確認できないのが残念です。東京都北区の図書館分館にアシモフの科学エッセイがほぼ全巻そろっていたのを覚えております。アシモフの科学エッセイにあたってみられればどうでしょう。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。アシモフですか、参考にしたいと思います。
やはりこれには個体の大きさ(成長限界)が関係しているのでしょうか?

No.16335 【A-2】

Re:食物連鎖はなぜ約5段階か?

2006-05-01 09:59:19 東京都 / ちしゃ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の食物連鎖の項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E7%89%A9%E9%80%A3%E9%8E%96
には、
「古典的研究では5段階程度までだとされた」が、現在では
「連鎖の段階は錯綜し、段階数も非常に数が多くなることが
判明してきている」という説明があります。


また同じ『ウィキペディア(Wikipedia)』の生態ピラミッドの項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%85%8B%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89
では、
「ゾウやクジラなどの現生の超大型動物が現実には食物連鎖で言えばごく低い位置にある」、
つまり「巨大な体を維持するためには、大量に存在している食物連鎖のごく低い段階のものを
取り入れるしかない」ということを指摘しています。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
食物網で考えるとほとんどの生物がリンクしているのはわかるのですが、1つのルートで考えるとなぜだいたい5段階となるのかがわからないのです。(見直されてきている事実には驚きました。)
また、ゾウなどの巨大な草食動物については、もともとの食物を考えてみても生態ピラミッドの低い位置にあることは明白なので、いま考えている「5段階」について論ずるときは例外としても良いのではないでしょうか。私は恐竜について触れたと思うのですが、彼らの食物連鎖についてはよくわかっていなかったので、引き合いに出したことをお詫びします。
一体なにを例に証明してゆけばよいのでしょうか…これから調べてみようと思います。

No.16437 【A-3】

Re:食物連鎖はなぜ約5段階か?

2006-05-11 18:52:34 埼玉県 / tkm

5段階以上の場合もありますが・・・
身体の大きさだけではなく、カロリーで考えたエネルギーの受け渡しの効率も影響しています。植物が光合成でつかまえられるエネルギーは、太陽光のエネルギーの1パーセント、草食動物の身体になるエネルギーは食べた植物の持つエネルギーの10パーセント、肉食動物の身体になるエネルギーも食べた動物の10パーセントといわれています。動物が食べたものは、身体を作る以外にも身体を維持したり動いたりするときにも消費されますし、未消化で排出されてしまうものもありますから、血肉になる部分はそれほど多くはありません。
食物連鎖の高い位置にいる動物をたくさん養おうとしても、そのために必要となる太陽のエネルギーが不足して養うことはできない、ということになります。三島次郎先生の「トマトはなぜ赤い 生態学入門」の中に、比較的わかりやすい解説が出ていましたよ。
>久しぶりに質問します。
>今回は「食物連鎖はなぜ5段階程度なのか」ということについてご意見を伺いたく思っております。
>そういわれてみるとだいたい5段階で連鎖してるなぁと思いますが、いざ説明しろと言われると言葉にできませんでした。
>父の意見を参考にしますと、
>
>生物が生物を食物とする場合、体の大きさ(身長と仮定)が自分の約10分の1であるものが捕食対象であるとする。食物連鎖が5段階であるならば、大きさは10の5乗となるわけであるから、(恐竜などの巨体生物がいない)現在で地球上に存在する生物の大きさの比を考えると、それくらいで妥当ではないか
>
>という考え方もできるのではないかと思います。私は納得しそうだったのですが、どうでしょうか。
>皆さんが参考になさった文献・ホームページ、ご意見をお聞かせ願いたく存じます。

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