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環境Q&A

シリカゲル 

登録日: 2006年05月01日 最終回答日:2006年05月10日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.16341 2006-05-01 03:00:03 子会社

先月、急に親会社からシリカゲルの使用に関してお達しが届きました。
それはシリカゲルに塩化コバルトが含有されているといった視点からでした。青い粒の代替品を探せ、又は青い粒を無くすように・・・とのことでした。
親会社の意向はわかるのですが、環境物質と捉えた場合、ROHS指令には塩化コバルトを上げていません。勿論、親会社の意向とでも理由に挙げてみても良いのですが、何か法律的又はどこかのメーカーが言い出したのでしょうか?と、いうのも親会社も主たる理由はわからないというのです。
どなたかどういった趣旨でどこから始まったのか教えていただけましたら幸いです。グリーン購入も大変です。

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No.16345 【A-1】

Re:シリカゲル

2006-05-01 18:38:03 無鉄砲

コバルト化合物は、PRTR対象物質です。
それで嫌われているのでは?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
嫌われるという表現はぴったりはまりますね。

No.16346 【A-2】

Re:シリカゲル

2006-05-01 21:57:26 tamagobuta

こんにちは。デバイスメーカーの環境部門に所属するものです。

直接私の担当範囲ではないのですが、お調べになるヒントになればと投稿させていただきます。
手持ちの情報のみで回答させていただきますので、非最新情報等あるかもしれません。
また、省略の過程で間違いもあるかもしれません。ご了承の上、参考程度として下さい。

塩化コバルト規制は、EU指令ではあるものの、RoHSとは全く関係有りません。
以下の指令にて規制されているようです。
 ◆危険物質の分類・包装・表示に関する指令(EU指令67/548/EEC)
  ○第25次適応化委員会指令:98/98/EC 及び 第29次適応化委員会指令:2004/73/EC
  ※塩化コバルトを0.01%以上含む場合、包装上に以下の表示が必要
   ・0.01%以上、0.25%未満の場合
     ドクロマーク & “May cause cancer by inhalation”
   ・0.25%以上、1%未満の場合
     上記 & “Harmful to aquatic organisms, may cause long-term adverse effects
      in the aquatic environment”
   
 ◆危険物質及び調剤の上市と使用の制限に関する指令 
  EU指令:2003/34/EC (76/769/EECの第23次修正指令)
  ※規定される濃度を超えて一般大衆向けに販売される物質や調剤に使用禁止。
  ※塩化コバルトは0.01%以上で包装上に以下の表示が必要。
    “Restricted to professional users”

指示を出す親会社側でも、きちんと確認して欲しいものですね。(客先要求なら、客先に理由を確認)
一時に比べてだいぶ落ち着きましたが、まだまだ理不尽な要求も多いので見極めも肝心ですし、
振り回される事も多いですがお互い頑張りましょう。

上記に間違いや紛らわしい点等ありましたら、どなたか追記・修正いただけますようお願いいたします。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
細かく解りやすいご説明ありがとうございます。

No.16361 【A-3】

Re:シリカゲル

2006-05-04 00:13:04 ぐらす

うちの会社にも同じ依頼がきています。
理由はtamagobutaさんが書いているように
EUで発がん性化学物質として認定されているため
特定の表示が必要になるから・・・のようです。
コバルトは日本でもPRTR対象物質のため、
一部のメーカーでは既に塩化コバルトフリーのシリカゲルを製品化しています。
ただ、シリカゲル用途はいいのですが紙に塗布している湿度インジケーターカードについては
代替品が見つからないんですよね。(自分が調べた限り)

EUの個々の法律に全て対応しないといけないのか?というのが最近本当に疑問に思っています。

回答に対するお礼・補足

適切なご回答ありがとうございます。私も全く同様の矛盾(紙のインジケーターカード)にどのように対処すれば良いか判断がつかないのです。

No.16415 【A-4】

Re:シリカゲル

2006-05-10 17:51:41 EEMMSS

私は電気メーカーに勤めております。私の所属する委員会ではシリカゲルを以下のように扱っております。

>それはシリカゲルに塩化コバルトが含有されているといった視点からでした。

塩化コバルトの含有量をメーカーに出してもらいましたが、やはり0.01以上入っているとのことで私の会社では青い粒を無くしてもらいましたよ。白というか透明の粒だけにしてもらいました。

>どなたかどういった趣旨でどこから始まったのか教えていただけましたら幸いです。グリーン購入も大変です。

在阪のメーカーさんに聞いたところ、日本での使用量8割以上が中国製のシリカゲルだそうです。法規制の縛りはありませんが、水銀の含有量が極端に多いとのこと。データを見せてもらいましたが、こうなると何が本当に環境に良いのか分からなくなりますね。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
いや、全くもって深いですね。何が正しいのか解らなくなりますね。

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