一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

中小企業のISOについて 

登録日: 2006年08月02日 最終回答日:2006年08月10日 環境一般 その他(環境一般)

No.17762 2006-08-02 09:38:18 勉強中

社内のISO担当をしている者です。
2年ほど前にいわゆる紙ゴミ電気で環境ISOを取得しましたが、その後有用な目標があがらず、惰性で紙ゴミ電気を続けているような状況です。新たな目標を考えてはみるのですが思いつかず、アドバイスいただけたらと思い投稿いたしました。

当社は無機化学系の製造業者ですが、作っている製品はあらゆる研究所対象で、毎回異なる製品を作っています。また作業者も各人違う作業、違う製品を作っており一部門一人といった状況です。このためISOの教育でも「自分で自分を教育する?」といった状況で何か腑に落ちない気もします。仕事量にも毎回ムラがあり、製造に対する電力・ゴミの削減も一度は考えたものの断念しています。現在はコピー用紙の両面使用や消灯ぐらいしかできていません。

この状況で継続的改善につながるような目標がなかなか思いつきません。一人一作業の研究的な中小企業に対する、継続的な目標、教育上の助言など教えていただけたらと思います。

総件数 6 件  page 1/1   

No.17771 【A-1】

Re:中小企業のISOについて

2006-08-02 15:02:31 Geordi La Forge

私は、IT系中小企業の環境ISOを担当しています。
業種違いなので的確な意見を言うことが出来ないのですが、巷では「コスト削減」=「環境負荷削減」という考えが出てきているようです。

物事の値段というのは、結局は使用された資源やエネルギーの総和ではないでしょうか? 例外はあるのでしょうけど、たいていのコスト削減は、省資源・省エネルギーに結びつくと思われます。

企業の大きな目標にコスト削減がないわけがないのですから、コスト削減策を環境の目標に結びつけるのは出来なくはないと思うのです。

また、お客様に納めた製品について考察してみてください。何か無駄なこと、何か自然に対して被害を出していそうな事がありませんか?
稚拙な考えで申し訳ないのですが、例えば薬品の容器をどうしていますか? ゴミにしていませんか? 使用済み薬品を垂れ流ししてないかとか、漏らしていないかとかそういうことはないのでしょうか?
そこからなにか新しい施策が考えられれば、それを強みに御社も売上が上がるかも知れません。

残念ながら、わが社の社員はそのレベルまで悟ってくれていない、又は諦めている状態なのですが(笑

私も、この手の悩みは常に持っています。ここで何らかのヒントが出る事を祈りたいです。
このテーマがもっと盛り上がってくれたらと願ってます。

適切な答えではなくてすみません。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
以前、監査員に「歩留まりを上げる=環境負荷削減」とアドバイスをもらいましたが、毎回異なる商品のため正直難しいです。

ISO取得以前から試薬容器をメーカーに返却、金属廃棄物の有価物引取り、とできるだけのことはしていたので、現状維持はできるのですが、もう一歩進むことができません。

製品についての影響は梱包について何か考える余地があるかもしれません。昔からの見栄えとこだわりで過剰梱包気味なところがあります。下っ端が騒いでも改善されるかはわかりませんが、検討したいと思います。

No.17777 【A-2】

Re:中小企業のISOについて

2006-08-02 17:48:35 通りすがりの事務局

はじめまして!

私のところも当初、紙ゴミ電気で運用を開始し、削減ではいつか頭打ちになるという問題に直面したことがあります。
出るものは削減しても出てしまう、使うものも削減しても使う、結果はこうなります。

弊社では、エネルギー削減を設備導入時の評価で省エネや環境配慮のものを選定しエネルギーの効率化を測る。(設備導入がある場合)
ゴミであれば、全て廃棄物ではなく、有価物へ変換する(金属や紙、廃プラは結構再資源化できる業者が有ります)
としています。
削減するのではなく、使う上で効率化を図る、排出するものをどうすれば再資源化できるか、を考え施策にしてはいかがでしょうか?
廃棄物に付いては現在いろいろなリサイクル業者がいて、かなり細かい部分までリサイクルや再資源化できるようです。
貴社の実状が余り判らないので、このような書き方になりましたが、削減だけではISOは無理です。

以上

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。

環境配慮の設備導入は実現できそうですが、遠い未来の予感がします。

廃棄物についてはさまざまな種類の廃棄物が少量で発生します。少量でも何かリサイクルできるものがあるとよいのですが・・参考になりそうなリサイクル業者のHPでもありましたら教えていただけたらと思います。

ところで自分で自分を教育ということをどう思われますか?一部門一人=責任者なら部門内の教育はいらないのか?これも悩みどころです。

No.17779 【A-3】

Re:中小企業のISOについて

2006-08-02 20:08:24 Dr.ゴミスキー

 ISO14000シリーズを魔法の杖と誤解している方々が多数います。

 ISO14000シリーズは、ケチケチ運動(否定はしませんが)を進めるツールではありません。

 現象を冷静に分析し、経営改善に役立ってるツールです。

 つまり、工程管理や事務作業の無駄などを担当している本人が分析し、改善を図る手順と考えると気が楽です。

 環境省は、自動車に例え、大型車・普通車=大手企業、軽自動車=中小零細企業とし、大手企業はISO14000シリーズを、中小零細企業は、エコアクション21の活用を宣伝し、結果的に環境改善に役立てること進めています。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
うちでは環境以前に品質も取得していますが、是正処置や内部監査など、何もしていなかった時に比べて、システム改善に役立っていると実感しています。

ただ環境の改善となると仕事量のムラもあり、できることはしているつもりなのですがパフォーマンスとして表れない。これでもいいのかもしれないのですが、目的・目標がたてにくいです。

エコアクション21、気にしたことがありませんでしたが勉強してみます。ありがとうございました。

No.17800 【A-4】

Re:中小企業のISOについて

2006-08-04 09:32:50 ギヨーカイニンゲン・ベラ

考え方としての案ですが

・製造業であれば、当然出荷する製品の環境負荷を考えなければなりません
 いわゆる「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)です
 どうしたら長寿命製品とできるか、リユースできないか、廃棄時の原材料再利用は・・・など
 従来のデータをベースにして比率をみる(難しいと思いますが)

・一人で一品開発&製造については
 何らかの基準で判断できるベースとなるパラメータを作れないか
 例えば、開発〜製造までの「時間vsコスト」、「人件費vs売上げ」、「原材料vs製品重量」などなど
 ここでいう「時間、コスト〜製品重量」は環境負荷に換算できるものです

貴社の製品内容を理解していませんので、書いている本人も漠然としてよく解りませんがご参考まで

No.17846 【A-5】

Re:中小企業のISOについて

2006-08-07 18:51:20 通りすがりの事務局

自分で自分を教育することは別におかしくないと私は思います。
弊社でもそのような事例が有ります。
ではどうしているか?
教育といえば資料です。
資料があれば、その資料を読む、勉強するというのも教育と判断します。
また自分で資料を作成することができれば尚良いのではないでしょうか?
例えば1年目に作成した資料を、教育資料として二年目に見直していたところ、追加項目や不備があったら改訂する。
こうやって行けばPDCAにもなると思います。
また、一人と言うことは後任がいないと言うことにもなりますので、教育資料を作成していれば、後任への教育もやりやすいでしょう。

ここでいう教育資料ですが、余り硬く考えなくてもいいです。
手順書でも教育資料ですし、取扱説明書も教育資料になります。
その辺は、実際の作業に対して必要なものを選べばよいと思います。

以上

No.17894 【A-6】

Re:中小企業のISOについて

2006-08-10 18:09:26 通行人

プラスの環境側面を考えた目標を考えたらどうでしょうか。
例えば、
製造業の場合であれば、省エネ製品の売上げを伸ばす。
研究開発部門であれば、環境負荷の少ない製品を開発する。

というのはどうでしょうか。

総件数 6 件  page 1/1