一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

低酸素状態の水について 

登録日: 2006年08月02日 最終回答日:2006年08月09日 水・土壌環境 水質汚濁

No.17768 2006-08-02 02:01:07 tuchida

一般に富栄養化した水の場合、「酸素がすくない」といいますが、この酸素の少ない状態の水は「H2O」の関係がくずれているのでしょうか?
または、「酸素が多い」といわれる状態は、「H2O」の関係より多く酸素が含まれている水の状態なのでしょうか?
(もしくはO2の状態のイオンが多くふくまれているとか?)

総件数 3 件  page 1/1   

No.17772 【A-1】

Re:低酸素状態の水について

2006-08-02 15:56:22 みかんちゃん

僭越ながら回答させていただきます。
厳密ではありませんが・・。

まずH2OとはHとOの量比ではありますが、H2Oという水分子を意味しています。酸素の多い少ないとは関係ありません。水は酸素の多い少ないに関わらずいつもH2Oです。
次に酸素が多い、少ないというのは水に溶けている酸素が多いか少ないかということです。よく溶存酸素といったりします。O2はイオンではなく気体として溶けています。

富栄養化すると酸素の消費量が供給量を上回るために、酸素の少ない水になります。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。
稚拙な知識でもうしわけありませんが
要する溶解存酸素とはH2Oとは別に酸素が水に混ざっている状態を言うわけですね?

No.17834 【A-2】

Re:低酸素状態の水について

2006-08-07 10:58:27 はんなま

水との反応性がない気体でもごくわずかですが溶け込んでいます。
魚を飼っている水槽にエアブローをしないと元気が無くなったり
場合によっては酸欠で死んでしまうのは、魚はエラで水に溶けた
酸素を取り込んでいるからです。エアブローすることによって
気泡から酸素などの気体が水に溶け込むのであって、エアブローの
気泡を魚が直接吸い込んでいるわけではありません。

ちなみに水を加熱すると溶存気体は減少します。普通の水道水と
湯冷ましで氷を作ってみると、その違いが目で見て分かります。

富栄養化した水などといった場合、「酸素が少ない」≒「BODが高い」
という意味合いなので
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1467
などを参考にされると良いかと思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。

私も長いこと熱帯魚をやっているのでエアブローの件は理解していたつもりなのですが、魚がえらで呼吸するときにえてして説明として、「水から酸素をとる」と説明してしまいます。
しかし、正確には「水に溶解した酸素をとっている」
のであって水分子を分解しているということではないということですね?
また、ご説明から理解しましたが、空気の分子は水の分子より強度が低いので魚は水中の溶解酸素量が減ると空気より酸素を取得するということでよいでしょうか?

ちなみにご指摘のあったURLを参照して少し、気になったのですが「アンモニアや亜硝酸が酸素を消費する」とはどういうことなのでしょうね?

No.17869 【A-3】

Re:低酸素状態の水について

2006-08-09 10:49:22 コロ

 水分子の結合は非常に強く、ちょっとやそっとでは分解できません。例えば、電気分解という方法がありますが、それには膨大な電力を必要とすると聞いたことがあります。他に化学的に分解する方法があったかと思いますが、どちらも魚や微生物の体内でできるとは思えません。また、もしもそれが可能であるとすると、大量の水素が発生するはずですが、そういう話は聞いたことがありませんよね。
 さて、ここからは受け売りですが、水中の溶存酸素が少なくなると、普通の魚は呼吸が苦しくなります(ピラルクーやカムルチーなど、空気中から酸素を取り込める魚を除きます)。水面に出てきて口をパクパクさせるのは、水面を揺らし酸素を溶け込ませるためで、呼吸するためではないそうです。エアレーションも、吹き込む空気から水中に溶け出す酸素よりも、水面が揺れることにより水面から溶け込む酸素の方が量が多いようです。

総件数 3 件  page 1/1