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環境Q&A

硫酸塩還元菌の生息条件について 

登録日: 2006年08月08日 最終回答日:2006年08月14日 水・土壌環境 水質汚濁

No.17853 2006-08-08 12:50:35 ゆりきん

廃水をサンプリング分析したところ、硫酸塩還元菌が各所で1000個/gのオーダで検出されました。
採取した廃水は曝気撹拌している水であり、少なくとも嫌気性雰囲気ではないと思うのですが、酸素のある条件でも硫酸塩還元菌は生息できるのでしょうか。
それとも採水方法(場所等)に何か問題があった可能性が高いのでしょうか。
水温30℃で硫酸塩はかなり含まれています。
従属栄養細菌数は10の6乗のオーダーです。
知見のある方よろしくお願い致します。

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No.17943 【A-1】

Re:硫酸塩還元菌の生息条件について

2006-08-14 17:21:10 papa

廃水、下水というものはいろいろな微生物が生息しているものなのでとりたてて不思議ということもありません。
好気性、嫌気性といっても懸濁物がある状態ではマクロ的には好気であってもミクロ的には嫌気である部分も存在します。
発酵工業などと違って廃水・下水の生物処理は混合培養系を代謝過程制御によって処理操作を行なっているわけですから、基質特性やエネルギー獲得方法のことなる微生物が共存することは当然のなりゆきです。
また、系内の微生物は従属栄養細菌だけでなく独立栄養のものもありますし、ふつうの計数用培地で培養が困難なごく貧栄養でしか増殖できない微生物も生息しています。
感染性、病原性のものでなければ、一般的な培地で計数できる細菌数にこだわる必要もないと思います。

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