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環境Q&A

六価クロムについて 

登録日: 2006年12月07日 最終回答日:2007年01月10日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.19698 2006-12-07 02:40:21 TR

六価クロメートがジフェニルカルバジドで反応し三価クロメートが反応しないのはなぜですか?また。六価クロメートを加熱するとジフェニルカルバジドと反応しなくなるのはなぜですか?

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No.19704 【A-1】

Re:六価クロムについて

2006-12-07 17:20:56 火鼠


聞くことも,大切ですが、調べることは、もっと大切です。3価のクロムは、カルバジドと反応できるのですか?

回答に対するお礼・補足

ありごとうございます。
自分でもう少し調べてみます。

No.19751 【A-2】

Re:六価クロムについて

2006-12-10 20:38:24 筑波山麓

>六価クロメートがジフェニルカルバジドで反応し三価クロメートが反応しないのはなぜですか?また。六価クロメートを加熱するとジフェニルカルバジドと反応しなくなるのはなぜですか?

吸光光度分析は、何でもできるものというわけではありません。ある特定の条件化で、ある決まった元素とのみ結合し、発色する試薬があり、その発色がランバート・ベールの法則に従うという条件が必要です。ジフェニルカルバジドの構造式は、両端にベンゼン環を持つC13H14N4O(分子量242)です。試料中のクロム(Y)が、このジフェニルカルバジドを酸化して、クロム(V)となる過程での複雑な反応で、ジフェニルカルバゾンとクロム(V)との赤紫の化合物が生じると言われています。

したがって、クロム(Y)のみがジフェニルカルバジドと反応し、クロム(V)は反応しません。

以下のサイトを参照してください。
http://www.neji-nakamura.co.jp/sankacr.htm
http://neji.web.infoseek.co.jp/3kakorometo.htm
捜せば、他に多く関連するサイトがあります。

六価クロメートは、メッキの原材料に六価クロムを使用しますが、三価クロメートは使用しません。従って、六価クロメートは発色しますが、三価クロメートは発色しません。また、「六価クロメートを加熱するとジフェニルカルバジドと反応しなくなるのはなぜですか?」の意味がよく分かりませんが、クロム(Y)は非常に酸化性が強い物質なので、加熱により、他を酸化する、つまり、自らが還元されてクロム(V)になるからと考えられます。


回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
この件について色々調べてはいるのですが、私が調べた資料では、
・六価クロメート品にジフェニルカルバジド溶液をつけると赤く変色する。
・六価クロメート皮膜を高温乾燥を行うと皮膜中の水分が蒸発して6価クロムの可動性が失われて耐食性が極端に低下し、自己修復性の消失する。
と書いてありました。
そこで六価クロメート処理されたサンプルを加熱しジフェニルカルバジド液で反応するか確認したところ赤く変色しませんでした。
これは六価クロムが還元されて三価になったのか、それとも水分がないためカルバジドと反応しないのか、また他の理由でしょうか?

質問が説明不足でわかりにくくて申し訳ございませんでした。筑波山麓さんのご回答によるとやはり熱で六価が還元され三価になっているのでしょうか?

No.20329 【A-3】

Re:六価クロムについて

2007-01-10 22:03:55 マッシー・ナナ

筑波山麓さんへの回答に対するお礼のコメントで、他の回答者があきれてしまったのか?、回答が続きませんね。出来たらお礼のコメントを別の質問として建てていただきたかったとおもいます。火鼠さんの既回答のようにクロメートについてはURLを検索すれば、下記の通り結構見つかります。URLによれば、一般にクロメート反応は、2Cr(OH)3+H2CrO4→Cr(OH)3・Cr(OH)CrO4(H.keller)で示されます。又、文献によりますと、重クロム酸とクロム酸はPHで可逆的に作用します(HCrO7←→2CrO4)。初期のクロメート皮膜は組成不明の三価クロムと六価クロム、水酸化物、他金属で形成される溶解性の膠状複合体とのことで、乾燥すると膠状のクロメート皮膜が固化して不溶性となります。ですので、固化すれば、フェニルカルバジドでは六価クロムは検出できません。蛇足ですが、クロメート皮膜が傷つき、下地が露出すると、下地金属とクロメート皮膜中の六価クロムが反応して再びクロメート反応を生じます。これが耐食性を示す要因と考えられています。亜鉛ークロメートは乾燥温度で耐食性は変わりますが、これはURLにも模式図が記載されていますが、高温で急激に乾燥させると六価クロムが溶解しにくい性状に変わると共に膠状のクロメート皮膜にクラックが生じることによるもののようです。亜鉛ークロメートに比較して、亜鉛ーニッケル鍍金のクロメートは乾燥温度による影響は受けにくいことは良く知られてます。ですので、乾燥だけで六価クロムが三価クロムに変わるとは思えませんが、クロメートの組成が完全に明らかとはなってませんので、詳細は不明と考えてください。。この回答へのお礼で質問がある場合は別に質問を立ててくださいね。
http://tri-osaka.jp/group/kikaikinzoku/hyoumen/surface/morikawa/R17/Chromate.pdf
http://www.techno-qanda.net/dsweb/Get/Document-14938/yokoi_masayuki5.pdf.pdf

回答に対するお礼・補足

私の質問に対する回答だけでなく、マナーまで教えていただいてありがとうございます。初めての投稿で不馴れだったため不愉快な思いをさせてしまって申し訳ございませんでした。今後は気をつけます。

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