一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

低濃度PCBトランスの処理 

登録日: 2007年07月11日 最終回答日:2007年08月17日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.23620 2007-07-11 01:21:20 PCB処理したい

当社は数ppm濃度のPBC入りトランスを保有しています。
先日、東京で低濃度PCBに関する審議会があり傍聴しました
話の中で新しいトランス油をメンテナンスとして何度か入れ替えている中でトランスのPCB濃度が基準値以下になればよいと言う話の方向でした。
PCBトランス油とトランス内部が新しいトランス油で洗浄希釈されて基準値以下になればPCB廃棄物ではなくなり通常の
廃棄物として処理を委託てきるいう解釈でよろしいのでしょうか、PCBの油を希釈して基準値以下にして廃油として委託処理するのは禁止されていたと、理解していました。
Q&Aで排水の希釈に関しては、沢山の方のご意見がありましたが、PCB廃油の希釈処理に関しては検索できませんでした。産廃処理法を見てみましたが希釈を禁止している部分を
よう見つけませんでした。本当に希釈処理ができるのか
教えていただけませんでしょうか

総件数 11 件  page 1/2  1 2  次へ

No.23634 【A-1】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-07-12 10:54:46 くろ

PCBは法令で定められた処分方法でないとしょりできません。
意図的に希釈して基準値以下になったものは廃PCBのままです。
したがって、保管・処理しなければいけない油の量が増えるだけ。

そもそも、保有トランスは、法に基づき行政に届けでているはずですが、希釈して捨てたので無くなりましたと行政に報告できますか!

回答に対するお礼・補足

くろ さん回答ありがとうございます。
低濃度PCB廃棄物処理の中央審議会の2回目の議事録が環境省のHPに掲載されました。
その中で影山委員の発言を見ますと容器の油を入れ替えて基準値以下になればそれで機器を卒業させていただければと、考えています。
又、産業廃棄物課長は 抜き取られた絶縁油がPCBに汚染されている場合は、廃PCBとして処理が必要になります。と述べられています。が言い換えれば
基準値以下のPCB汚染物は処理対象にならない
という意味ではないのでしょうか
実際に、メンテナンスという形で新しい油を入れて
希釈洗浄を繰り返せば基準値以下になってしまいます。この様な方法が良いのであれば、今まで何年間に
渡り保管してきたことは、なんだったのでしょうか
希釈して基準値以下になりましたのでPCB廃棄物ではなくなりました。も審議会の話を聞いていると
有りかもしれないと思い質問を出したしだいです。

No.23636 【A-2】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-07-12 14:04:05 くろ

PCB処理したい さんが、言っているのは、
中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会「微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会」のことでしょうか? 
下記のHPには第2回の議事録は公表されておりませんが、ご紹介の内容は傍聴した際にお聞きになったということでしょうか?
http://www.env.go.jp/council/03haiki/yoshi03-16.html

影山委員は電気事業連合会の方で廃棄物行政の方ではありませんよね、保管事業者サイドとしてこうして欲しいとの要望でしかないと思いますが。

ここまでかいている内にHPが更新され、第3回の配布資料と第2回の議事録が公表されました。

議事録をみますと、油を入れ換えることで本体(トランス、コンデンサー)を洗浄して卒業させるとういことのようですが、この場合、入れ換時に抜いた油は廃PCBのままなので、PCB自体の量は殆ど変わらず、油の量が増えるだけだと考えられます。
PCB処理技術ガイドブックによると高圧コンデンサの場合、「抜き取り可能量は約50%で容器内の可燃固形分に付着、浸透している分が残留する」とあるので、油を入れ換えて本体が洗浄されるというのは怪しげな話だと思います。

回答に対するお礼・補足

くろ さん再度の回答ありがとうございます。
影山委員は電気事業連合会の方ですが電力会社は
低濃度PCBトランスの処理は各社自社処理をされていますが処理費用が高いのでできればトランス内部の洗浄処理を新油を何回か入れ替えて基準値いかになれば卒業で油は焼却処理で済ましたいが本音みたいですね。それが可能であれば当社も同様に処理したいです。費用がかなり安く済みそうですから

No.23648 【A-3】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-07-12 23:53:55 環蛙”ii

同様に困っている者です。

三菱電機のHPにも、微量PCB含有トランスの油交換の記述があります。(1−3)

http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/eco/info/info04_02.html

微量PCB(0.5ppm以上)含有が判明すれば、PCB使用機器と同様に扱うよう通達があったはずで、正直困惑しています。
上司にはまだ言えません。費用がかかるのに通達に従うように進言していますから。

回答に対するお礼・補足

環蛙”ii  さん回答ありがとうございます。
同じように悩んでおられる方がいて少し気が休まるます。今後の審議会を見守りたいと思います。

No.23649 【A-4】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-07-12 23:57:15 Dr.ゴミスキー

 記述されている審議会は次の審議会でしょう。

 中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会
http://www.env.go.jp/council/03haiki/yoshi03-16.html

H19.07.06 微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会(第3回) 議事次第・資料
H19.05.18 微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会(第2回) 議事次第・資料/議事録
H19.04.05 微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会(第1回) 議事次第・資料/議事録

 委員の内、6名程度が知り合いです。

 既に回答されていますが、審議委員の皆さんは、自分の団体を背負って、願望を込めて発言する傾向が強いです。

 多くの審議会を傍聴すると気付きますが、法律がどの様なことを求めているかは棚上げの発言もあります。

 内容を精査し真意を確認する必要があります。

回答に対するお礼・補足

Dr.ゴミスキー  さん回答ありがとうございます。
審議会を傍聴して感じたことは各委員が審議の冒頭で資料を見て審議資料のデータ収集に関するプロセス等が添付さてていない資料でよく審議ができる。審議資料だけで添付されないデータを裏読みして審議を進めているのを見ていますとさすが専門家の集団だと感心いたしました。この様に感じたのは、私だけかもしれませんがDr.ゴミスキー  さんは色々の審議会を
傍聴されて「内容を精査し真意を確認する必要があります」のご回答なのですが本来は審議会の委員の方から発言された方に真意を聞いていただくのが一番良いと思いますが議事録を見るとあまり聞かれないみたい
ですね。行政の思惑に沿ったセレモニーの様にかんじました。

No.23653 【A-5】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-07-13 09:42:19 Dr.ゴミスキー

 PCB処理したいさん

 質問内容とかけ離れますが、審議会の裏事情を勝手に述べます。
 参考にするかは、皆さんにお任せしますが、不愉快ならば、削除します。

 審議会を傍聴して疑問に感ずることは、業界系と大学関係系の委員は、提出されている資料の裏読みで意見を開陳しています。その意見も奥歯にものが挟まった状態です。

 自称消費者系の委員は、その背景を理解できず、ピントはずれの意見も状態です。

 そこで、知り合いの委員に聞いたところ、オフレコの条件ですが、資料提供の団体と事前に協議し無難なものしか公開していないとのことです。

 この言葉を理解すると、あのときの意見の背景にその様なことがあったのかと度々憤慨し納得状態です。

 業界は傘下企業の代弁も含めてガス抜きの場所です。ですから、その意見に対する反論は滅多にしない模様です。

 要するに事務方の思惑の範囲で審議が進むということです。「PCB処理したい」さんの読みは正しいと思う次第です。

 なお、私は、知り合いの委員に対して、問題点を指摘し対処を求めることもあります。また、発言した委員に真意をお聞きすることもあります。

回答に対するお礼・補足

Dr.ゴミスキー  さん大変参考になるご意見
ありがとうございました。

No.24056 【A-6】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-08-04 10:09:53 環境担当者

回答ではなく くろ様への質問です
>PCBは法令で定められた処分方法でないとしょりできません。
>意図的に希釈して基準値以下になったものは廃PCBのままです。

第1行はわかります。
第2行
ひとたび廃PCBであったなら、基準以下になっても廃PCBのままというのははなにが根拠でしょうか?

No.24082 【A-7】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-08-06 10:29:03 くろ

環境担当者様
>ひとたび廃PCBであったなら、基準以下になっても廃PCBのままというのははなにが根拠でしょうか?
私は、そのような発言はしていませんよ、良く読み返してください。
法令で定められたPCBの処分方法で適正に処理されて、いわゆる卒業判定基準を満たしたものはPCB廃棄物・汚染物ではありません。
しかし、希釈は法令で定められたPCBの処分方法ではありません。したがって、意図的に希釈して基準値以下になったものは不適正に処分された廃棄物であり、廃PCBのままであるといっているのです。

質問者の方や閲覧者の方で、疑問に思われる方は、環境省でも各自治体の廃棄物担当部局にでも聞いてください。「廃PCBを希釈して基準以下にするので廃油として処分しても良いか」と。

なお、認定技術については、財団法人 産業廃棄物処理事業振興財団にお問い合わせください。

回答に対するお礼・補足

くろさん 確かにあなたの言われる通りトランスの中に新油を入れて循環洗浄処理して油やトランスの部材のPCB濃度が基準値以下になってもPCBそのものを分解処理したのではありません。単に薄めて基準値以下になっただけのことです。が電気事業連合会が電力中央研究所で行っている洗浄試験云々は新油で洗浄(薄める)して油も基準値以下です。部材も基準値以下です。と言う実験を行い審議会にて発表することはこの様な方法で処理できると言う既成事実化を図っており環境省も容認しているからではないでしょうか
環境省のT係長の返事はまだこの様な方法を認めた訳では無いと言う返事でした。認めた訳ではないがこの様な方法で処理することも可能だということではないでしょうか。

No.24100 【A-8】

Re:低濃度PCBトランスの処理

2007-08-06 21:01:22 環境担当者

>PCBは法令で定められた処分方法でないとしょりできません。
>意図的に希釈して基準値以下になったものは廃PCBのままです。

とお書きになられたので、法何条にあるという回答を期待しておりました。

No.24109 【A-9】

A-7の回答は、不法投棄の増長に繋がる解釈ではないですか

2007-08-07 09:58:37 くろ

>電気事業連合会が電力中央研究所で行っている洗浄試験云々は新油で洗浄(薄める)して油も基準値以下です。部材も基準値以下です。と言う実験を行い審議会にて発表することはこの様な方法で処理できると言う既成事実化を図っており環境省も容認しているからではないでしょうか
>環境省のT係長の返事はまだこの様な方法を認めた訳では無いと言う返事でした。認めた訳ではないがこの様な方法で処理することも可能だということではないでしょうか。

質問者様の上記の発言は、非常に危険な解釈だと思います。
私には、貴方が「環境省が認めた訳ではないが、審議会で紹介したのだから可能だ」と言っているように感じられます。

もし、環境省が将来的に認めるというのなら廃棄物処理法を改正して、希釈を正式な処理方法にすることになります。
しかし、そのようなことをすれば、総量として環境に放出される有害物質が増えることに繋がります。
したがって、希釈を正式な処理方法にすることなど、ありえない、いえ、あってはいけないことです。

さて、第2回の議事録を読み返しましたが、電力中央研究所で行っている洗浄試験という既述は議事録にも配布資料にもありません、第3回からの引用でしょうか?
この試験は単にトランスの油を入れ換えたものではなく、加熱容器にトランス内部の部材を入れて、洗浄している実験で油を入れ換えれば卒業できるという考えは飛躍したものではないですか。

また、第2回の議事録と配布資料によると、抜き取ったPCB油と洗浄液(私は希釈に使った油と解釈しています)は処理に回すとあり、処分方法として焼却を考えているとあります。それの考えに沿って、環境省が実証焼却実験を行っているのですよね。
残されたトランス(固形物)の卒業判定方法を現行の方法とは別に考えていくことが、専門委員会の課題のように読みとれます。

質問者様は、公開前に議事録内容について述べたり、公開情報以外のことを述べたりされているので関係者の方と推察しておりますが、いかがでしょうか。

回答に対するお礼・補足

くろ さん私は第3回の審議会を傍聴して電気事業連合会の影山委員と東京電力の洗浄試験に関係された方から試験内容をききました。実は審議会の数週間前に某電力会社の首脳の方と電力会社が保有する発電所の超大型変圧器のPCB処理についてお話を伺いました。首脳の方がおしゃられたのは別にたいした問題ではないトランス油を何度も入れ替えていけばPCBは基準値いかになる。そうすればPCB廃棄物ではなくなる。実際にある所の発電所を閉鎖して地元の自冶会には説明して了解をもらっている。と言うお話を聞きました。以上の事柄をふまえた上で私は質問をしました。電気事業連合会関連会社の処理に対する考え方をご推察ください。基本的には私も、くろさんと同じ意見、考えです。けれども私が回答等で記載した考え方などで実際に処理を行う所が出る可能性が高い様に思えますが、皆さんのご意見を聞かせて頂きたいです。

No.24119 【A-10】

電力会社の姿勢に失望しました。

2007-08-07 18:21:49 くろ

>某電力会社の首脳の方と電力会社が保有する発電所の超大型変圧器のPCB処理についてお話を伺いました。首脳の方がおしゃられたのは別にたいした問題ではないトランス油を何度も入れ替えていけばPCBは基準値いかになる。そうすればPCB廃棄物ではなくなる。

それが事実ならば、非常に残念です。
そのような方が公共企業のトップにいるから、企業ぐるみの不法投棄や不適正処分がなくならないのだと思いました。

さて、質問者様は、入れ換えたPCB油と洗浄に使った油をどうされたか聞きましたか?
その電力会社で適正保管されているのですか?
あるいは認定技術で適正に処理されたのでしょうか?
また、トランスの卒業判定試験は認定方法で行われたのでしょうか?
いずれも、NOなら、廃掃法違反ではないでしょうか。
現在、専門委員会で検討、審議されている内容は、未だ合法ではないと思います。
先行して、それで処理しても良いと電気事業連合会関連会社の方々は考えているのでしょうか。

回答に対するお礼・補足

くろ さんの3つの疑問、質問ですが先方があまりにもトップすぎて聞きませんでした。
今までの経過で私の受けた印象ですがA−2のお礼で述べた通りです。今後の審議会、事業連合会の動きを注視していくしかないとおもいます。

総件数 11 件  page 1/2  1 2  次へ