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環境Q&A

石綿分析について 

登録日: 2007年08月21日 最終回答日:2007年08月22日 大気環境 大気汚染

No.24443 2007-08-21 10:23:29 検査員

石綿分析を行っている者です。現在JIS1481で分析を行っているのですが、この分析方法はトレモライト・アンソフィライト・アクチノライトは対象としていません。しかし、法的には石綿の定義にこの3種類も含まれています。X線解析パターンと顕微鏡の分散色で判断するしかないとは思うのですが、これは法的に通用するのでしょうか?それと今現在JISの改定が行われているようですが、いつ頃発表になるのでしょうか?わかる方がいましたら、よろしくお願い致します。

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No.24450 【A-1】

Re:石綿分析について

2007-08-21 17:05:18 isa

トレモライト・アンソフィライト・アクチノライトについては、分散染色法はJIS A 1481の解説表2で、X線回析については解説図3で言及されてます。
トレモライトとアクチノライトは判別が難しいようですね。

そもそも、「JIS準拠」してればいいんで、JISに書かれてある事をそのままやる、JIS本文に無い事はやってはいけないという事では無いでしょう。
試料の前処理とか、皆さん色々「調整」しているはずですが、それは「準拠」の範囲に入っていると、普通は考えられると思うんですが。

回答に対するお礼・補足

isaさん御返答ありがとうございます。
isaさんの仰る通り、X線ではアモサイトやクロシドライトと回折線が重なり合い、分析が非常に困難だと思います。
やはり、石綿分析には相応の経験と技術が必要な様ですね。

No.24473 【A-2】

Re:石綿分析について

2007-08-22 19:47:27 火鼠


分析屋には、言われたことを従順に守る分析屋と、疑問に思う分析屋と、決められたことにやたら反発する者がいます。(反発とは、決められたことに従わないのではなく、データーを残すことです)
私の私見です。何の知力もありませんから、馬鹿いってんじゃないよ。の返答でも結構です。石綿は、鉱物です。ダイオキシン等化学式が決定されているものとは、違います。産地が違えば、X線の3強線も違う、不純物も違う。当然、分析法が違う分散染色では、発色も違う。当たり前です。結晶性鉱物の代表といえば、宝石ですよね。高い宝石は、産地で、決まるじゃないですか。クリソタイルは、日本の輸入は、昔はカナダ、ちっと前は中国ですか?そうしたら、なにを、標準にして測るのでしょうか?今、販売されてる、標準物質は、どこからとれた、鉱物で、あなたが評価しようとしているものは、どこの産のものなのでしょう?こんなこというと、分析は不可能になります。だから、どっかから、標準物質とかいう、ものがでてくるんでしょう。私は、20年前アクチノライトを、鉱物標本屋に頼んだら、柱状節理の石ころがきました。アンソフェライトは、きれいな繊維でした。トレモライトなんか。産地によってめちゃくちゃでした。
言いたいことは、現場でやられてるなら、レシピを待っているだけでなく、ご自分がレシピを作ってみたらいかがでしょう?

回答に対するお礼・補足

御回答ありがとうございます。火鼠さんの意見は、いつも拝見させて頂いており、毎回感服しております。
確かに石綿分析は、まだまだ発展途上であり各分析機関が工夫しておられることと思います。しかし、石綿分析を行うには、資格などの規制が無く、私を含む未熟な者が分析を行うことも少なくないと思います。私も自分なりに情報を集め、工夫しながらやっておりますが、なかなか苦慮している次第です。これからも助言頂けると幸いです。

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