一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

PRTR法対象物質とJGPSSI 

登録日: 2007年09月24日 最終回答日:2007年09月25日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.25063 2007-09-24 02:21:13 はらまき王子

某社からJGPSSIで管理対象になっている24物質について含有しているかどうかの調査依頼を受け
調査をしている途中で分からないところがありましたので、どなたかご存知の方がいらしたら教えて下さい。

MSDSに「PRTR法(第1種・第2種共)で指定されている物質は含有していません」と書かれていたのですが
このPRTR法で規制されている物質にJGPSSIで管理対称になっている24物質はもれなく含まれているのでしょうか?
いろんなサイトをめぐり途中まで確認はできたのですが
すべての物質(たとえば放射性物質)がそうなのかよくわかりませんでした。

以前にも同じ質問が無い事を一通り確認させて頂いたのですが
もしありましたら申し訳有りません。

総件数 2 件  page 1/1   

No.25067 【A-1】

Re:PRTR法対象物質とJGPSSI

2007-09-24 15:10:11 cerha

お世話になります。
私も詳しくはわかりませんが、対象物質の問題もありますが、まず閾値が異なると思います。(だいたいでMSDSのほうが閾値が高いかと)
MSDSでは、この対象物質と閾値の相違の問題によりJGPSSIに対応できないとのことから、日本化学工業協会では「特定の化学物質含有情報シート」(いわゆるMSDSplus)という様式を作り対応しているようですし。(このMSDSplusについてはJGPSSIの資料にも出てきます。)
http://www.nikkakyo.org/documentdetails.php3?category_id=284&document_id=1537
ただし、このMSDSplusはJIG(ジョイント・インダストリー・ガイド)のレベルAの15物質群のみ対応で、24物質群だとレベルBまで含むのでこれでも不十分かもしれませんが。
以上、とりあえず簡単ではありますが。(また説明不十分かもしれませんが。)

回答に対するお礼・補足

>cerhaさま
早速の回答をありがとうございます。

確かMSDSでは「含有する量が1%未満の場合は記載しなくても良い」ということになっているはずですよね。
その為に私が見たMSDSにも私が知りたい物質については含有量が書いて無いのですが
「PRTR法の対象の物質は含まれていません」という文言があった為
単純に24物質がPRTR法の対象にもなっていたらこれ以上の調査は必要ないのでは・・・と思っていたからです。
MSDSplusについてはあるかどうかもう一度確認してみます。

No.25088 【A-2】

Re:PRTR法対象物質とJGPSSI

2007-09-25 16:11:59 cerha

ふたたびお世話になります。私も言葉足らずで申し訳ありません。MSDSにおいて「PRTR法の対象の物質は含まれていません」という表現の裏(「含まれていません」の前)には「法規上の閾値を超えては」という文言が隠れているとみたほうがよい可能性があります。(実際に含まれていない可能性ももちろんあります。)
さらにはご心配の点についても、JGPSSI(JIG)の24物質群には、MSDS対象物質(化管法、毒劇法、安衛法の指定物質)以外の物質も含まれていたと思います。私も両方をはっきりとは記憶していませんので、あまりあてにはなりませんが、「ポリ塩化ビニル」「ポリ臭素化ジフェニルエーテル」あたりはたしかMSDS対象ではないのではないかと・・・。このあたりは、MSDSを報告する側が当然詳しく把握しているはずですので、そちらに問い合わせするのが適当かと。
あとは、サプライチェーン中での「はらまき王子」さんの会社の位置づけが不明ですが、川上から自社への購入段階(の原材料)の含有情報と自社から川下への出荷段階(の製品)の含有情報の相違の点も(もしあればですが)注意が必要かもしれません。(JGPSSIやJIGのガイドラインの中でも、この「Substance/Preparation」から「Article」への変換工程での情報の取り扱いの注意がでているようです。)
というようなこともあり、(MSDSの情報が使えるかどうかはケースバイケースな面もあるかもしれませんが)いずれにしてもMSDSとは切り離してJGPSSIとして調査するのが確実かと思いますが。

回答に対するお礼・補足

>cerhaさま

再度の詳しい説明をありがとうございます。
やはりJGPSSIの対象物質とMSDS対象物質とは切り離して考えたほうがよいようですね。
法律とかが絡んできて、とても難しいです。

弊社としてはArticle+Article→Articleの工程がほとんどで、科学的な変化を起こす工程がなく
含有成分としては変化がないので、入手した情報をそのままセットメーカーへ提出している状態です。
書類内容の検証などで分からないことが出てくるなどで、その都度、自分の勉強にもなっています。
本当にありがとうございました。

総件数 2 件  page 1/1