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環境Q&A

シリコーンについて 

登録日: 2008年01月29日 最終回答日:2008年02月02日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.26751 2008-01-29 10:47:54 ZWlad2d クマッチ

私は製造業の品質管理を行ってる者です。
顧客先より弊社の工場内、取り扱い製品にシリコーンの含有調査が求められています。

基礎的な質問ですが、シリコーンは有害な物質なのでしょうか?
また、有害な場合シリコーンの何が(含まれている物質等)有害なのでしょうか?

一般的にはシリコーンゴムは哺乳瓶の咥える部分に使用されていると思うのですが、教えてください。

総件数 5 件  page 1/1   

No.26761 【A-1】

Re:シリコーンについて

2008-01-29 17:10:02 火鼠 (ZWl8329


>
品質管理を行われている方なら、もう少し具体性を持たれた質問されたらいかがでしょう?巷に出ているシリコーンって、液体から固体まであるのでは、また、透明から、黒まで、どれを言われているのですか?柔らかいシリコーンと、堅いシリコーンでは、安定剤が違うのではないでしょうか。また、同じ柔らかさでも、配合されてる薬剤で、問題になるのではないでしょうか?
豆腐の、消泡剤にだって、食品添加物でシリコーンってあるのではないでしょうか?

No.26769 【A-2】

Re:シリコーンについて

2008-01-30 00:01:22 matsu (ZWl743

>私は製造業の品質管理を行ってる者です。
>顧客先より弊社の工場内、取り扱い製品にシリコーンの含有調査が求められています。
>
半年か1年前、茨城のあたりで、グリーン調達のシステムに有害でもなんでもないシリコーン樹脂の調査を組み込もうとしたのに出会ったことがあります。そのときは樹脂の分析法や分析対象がごく限られることなどが文書で付いていました。こういう付帯説明って飛びやすいんですよね。

>基礎的な質問ですが、シリコーンは有害な物質なのでしょうか?
何十年か前に豊胸手術材シリコーンが破れてアレルギーを起こして裁判になりアメリカの大きな化学会社がなくなったと思います。
20年ぐらい前には防水スプレーを吸い込んで肺水腫になり何人か死んでませんでしたか?

>また、有害な場合シリコーンの何が(含まれている物質等)有害なのでしょうか?
>
低分子量シロキサンだろうと思います。

>一般的にはシリコーンゴムは哺乳瓶の咥える部分に使用されていると思うのですが、教えてください。
>
分子量が大きければ

No.26770 【A-3】

Re:シリコーンについて

2008-01-30 01:26:09 isisan2 (ZWla255

低分子シロキサンを気にしてのことでしょう。
これを気にするって事は・・・相手は電気屋さんですかね。
電子機器に取っては低分子シロキサンは天敵です。

シリコーンはシロキサンという物質のポリマーです。
このシロキサンがちゃんと高分子としておとなしくしていてくれれば
安定性も高い優良な材料なのですが、このシロキサンの一部が10個
以下の小さなグループを作りぐるっとリング状につながってしまう
ことがあります。10個以下のものを低分子シロキサンと呼ぶことが
多いようですがこの低分子シロキサンは色々と困った現象を引き起こす
のです。
代表的な悪さというのが、リレーの接点不良の原因。
低分子シロキサンは揮発性があるため、部品の一部にシリコーンを使用
するとそこから揮発した低分子シロキサンがリレーのパッケージの中に
まで入り込み電気接点の部分で析出することがあります。シリコーンは
絶縁性が高いのでこの析出によってリレーが接点不良を起すことがあり
ます。非常に頭の痛い問題なんですよ・・・
他にも透明性が必要な部分に付着し曇らせる。多孔質の材料の孔を埋め
てしまい性能を落とすなど、用途によっては製品への使用を一切禁じる
といったケースまであります。

さて問題なのはこの低分子シロキサン、シリコーン本来の成分から出来
ているため原理的に発生防止が非常に困難です。
電子機器などに使用するシリコーンボンドなどは、低分子シロキサン
カット品というものもあるくらいですよ。普通のお風呂用のコーキング
剤として売られているもののン十倍の価格ですけどね。
それでも使わざるを得ないですよこれが。

人体への有害性は・・まあ考えなくて良いかと思います。
恐らくお客さんの方もそっちは気にして無いと思いますよ。

No.26803 【A-4】

Re:シリコーンについて

2008-01-31 01:45:35 虚構の春 (ZWl7b54

シリコーン類は高分子も低分子も、飲んだ場合では無害に近いものがほとんどです。
ただし、液状のシリコーンオイル(比較的低分子なシリコーン)をスプレー等で噴射して、微粒子を肺の奥まで吸い込めば肺胞の表面に付着して呼吸困難になります。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_015.html


製造業(電機か機械でしょうか?)とのことで関係は無いと思いますが、シリコーン類の合成原料であるクロロシランをメタノールと混ぜると反応してメトキシシランになります。
これは揮発性で、それが目に入ると失明するためケイ素化合物にしては珍しくとても危険です。化学反応を行うような会社の方は注意しているはずです。
もちろん、一般的にお目にかかるような完成品のシリコーンゴムやシリコーンオイルはメタノールと混ぜても何の反応もしませんが。


シリコーンの調査は今まで一度も来ていませんが、isisan2様の指摘通り低分子量のシロキサン類の揮発による汚染を嫌っての事ではないかと思います。半導体のウェハも低分子量シロキサンはご法度です。

あと、低分子量のシリコーンと言えば、冷凍チャックによる研削工程も注意が必要です。冷凍チャックに使われている、あの簡単に凍る液体は、主原料が環状シロキサン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)だったと思います。無害な物質ですが、もし工程中で使用されているなら顧客に報告した方が良いかと思います。

No.26826 【A-5】

Re:シリコーンについて

2008-02-02 07:38:53 もと (ZWl9f45

結晶性シリカ(石英)はIARCグループ2A(IARCグループ1としている場合もあります)の発がん性物質です。MSDSに記載する義務もあります。

ガラスや砂のことですから、もちろん食べても無害ですが、微粉を大量に吸引すると、アスベスト同様に「けい肺」の原因になりますし、がんの危険もあります。http://www.safe.nite.go.jp/data/sougou/pkc_search_frm.html

塗料のMSDSを作成していますが、公園の砂場にある砂を、粉塵として吸引することなどあり得ない製品なのに、発がん性物質としてMSDSに記載することに私は疲れています。

他の方が電子関係の製品不良についてコメントされてますが、シリコンは塗装でもハジキ等の不良の原因となるため、一部の工場では敬遠されています。貴方のお客様にも事情があるのではありませんか?

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