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環境Q&A

塩化第二鉄の流出について 

登録日: 2009年03月24日 最終回答日:2009年03月25日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.31653 2009-03-24 15:50:51 ZWlbe9 無機無知

質問させていただきます。

一般に無機凝集剤として使用されている塩化第二鉄ですが、
今度PRTR法の該当物質になりますよね。
当工場では塩化第二鉄を使用して凝集沈殿法により排水処理を行っているのですが、PRTR法に該当するとなれば排出量を把握しなければなりません。

そこで質問なのですが、
「塩化第二鉄の排水からの排出量は?」と聞かれたら「0です」でいいのでしょうか?
私の考えでは水酸化鉄やFe3+などになるので、塩化第二鉄としての排出はないと思うのですが・・・違いますかね?

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No.31662 【A-1】

Re:塩化第二鉄の流出について

2009-03-25 10:38:02 orion (ZWl693b

『その年度において事業活動に伴い取り扱う製品(中略)の質量が1トン以上である事業所を有していること』
とあるので、取扱量の総量が年間1トン以上になる場合は対象となります

凝集沈殿処理においてのみ塩化第二鉄を使用している場合は、凝集の際に中和されて水酸化鉄が生成され塩化第二鉄としては存在しないので排出量は「ゼロ」で良いと思います
但し、塩化第二鉄を漏洩させた場合は塩化第二鉄として排出した事になるのでその漏洩量が排出量になると思われます
※漏洩の際に防液堤等により流出を防ぎ漏洩液を中和回収処理した場合は排出した事にならないので「ゼロ」で良いと思います

また処理水中に残留するFe3+についても液性が中性であれば塩化第二鉄とは言えないので(塩化第二鉄は強酸性で金属腐食性が強い物質)「ゼロ」で良いと思います
でなければ海水等の塩水で錆びた鉄の赤水や、塩素イオン(次亜塩素酸ソーダ分解物)を含む上水で鉄管の錆びの影響で赤水が出た場合などすべて塩化第二鉄になってしまいますね(笑)

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
当工場は塩化第二鉄を年間ウン100t取り扱っておりますので余裕で対象となりますね。
やはり排出量は0でよいのですね、一安心しました。
漏洩に関しましても防液提もありますし、結局排出水は全て中和するので問題ないと思います。

ありがとうございました。

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