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環境Q&A

ハロゲンの分析データ 

登録日: 2009年06月10日 最終回答日:2009年06月12日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.32456 2009-06-10 09:17:00 ZWlac14 若葉マーク

お世話になります。
早速の質問ですが、顧客に,接着材のハロゲン分析データ(SGS社)を提出したのですが、顧客からは「完全溶解(dissolved totally)の記載が無い。再提出を」との要請がありました。入手を依頼した購買部署を経由してSGS社に確認したところ、
「ハロゲンの測定:EN14582には、必ず完全燃焼サンプルではならないと言う要求の記載無し。理由としては、たくさんの
サンプルの中、ただ純有機だけではなく、無機物と混合していることもある。例えば:金属元素或いは他の燃焼できない不純物に対して、サンプリングする時、定量で取り、燃焼花瓶に置いて、燃焼させ、
ハロゲン測定方式はサンプルを燃焼し、ROHS測定方式はサンプルを溶解して行う。したがって、ハロゲンはレポート上には、完全溶解と言う文字を記載しない。」という回答でした。(中国人を経由した回答なのでスムーズな文章ではありませんが)
結果としては、「ハロゲンの評価データには「完全溶解」記述は無い」との回答です。素人のため、何を見れば 適性な分析データ表示基準・方法がわかるのかご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。

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No.32468 【A-1】

Re:ハロゲンの分析データ

2009-06-10 23:16:33 matsu (ZWl743

>結果としては、「ハロゲンの評価データには「完全溶解」記述は無い」との回答です。素人のため、何を見れば 適性な分析データ表示基準・方法がわかるのかご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。

分析報告書に完全溶解を要求するのは、普通は〇ニーさんのSS-00259のプラスチック中におけるカドミウムと鉛の精密分析法から来ていて、
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/procurementinfo/ss00259/ss_00259_General_usr_8J.pdf
一般的な材料や他の分析項目には一概に拡張できない要求だと思います。

あなたに要求をしている人がよくわかっていないだけだと思いますし、あなたがあげている上海SGSや天津SGSは分析機関として日本国内では(台湾と違って)とても評判の悪い分析業者なので、ごく単純に提出データの確度や妥当性を疑われているのかもしれません。

回答に対するお礼・補足

ご回答を有難うございます。
背景が「〇ニーさんのSS-00259のプラスチック中におけるカドミウムと鉛の精密分析法から来ている」とのこと。それが拡大解釈されて、他の材料へも波及しているのかもしれません。顧客に対し,さらに確認をしてみたいと思います。
有難うございました。

No.32483 【A-2】

Re:ハロゲンの分析データ

2009-06-11 16:00:23 松竹梅 (ZWlc646

SGS社は国際的な分析機関ですので、「完全溶解」を記載して欲しいと要求しても無理でしょう。 分析方法は日本プリント回路工業会制定の「JPCA.ES01」等を基本としています。(世界的にも同様の方法です) 「フラスコ燃焼処理イオンクロマトロ法」と呼ばれています。 ICP装置のように溶液を定溶してからプラズマ化させて分析する訳ではないので「完全溶解」はナンセンスです。 「完全溶解」は鉛分析の前処理で、使う薬品の関係で硫酸鉛等が生成され単純にろ過して定溶すると、含有していた鉛成分が残渣側に残って正確な分析が出来ないことから来ています。(鉛分析にカドミウム分析の「EN-1122」等を指示した低レベルな話が発端です)
と言う事で、イオンクロマトロ法(IC)やガスクロマトロ法(GC)では、「完全溶解」を要求したり保証させたりはしないのが一般的です。 顧客に技術的知識がないと、なかなか理解して貰えませんが、頑張って説明してみて下さい。
最近は「フラスコ燃焼処理イオンクロマトロ法」→「管状炉燃焼処理イオンクロマトロ法」で自動測定するようになって来ているようです。 但し公定法として認知されているかを調べておく必要があります。(ガス化して分析するのですから、どちらでも良いと思うのですが、かたくなに認めない所もありますので注意して下さい。)

回答に対するお礼・補足

ご回答を有難うございます。専門的で詳細は理解できませんが
そうすると、ハロゲンの分析の場合は「フラスコ燃焼処理イオンクロマトロ法」で燃焼すので「完全溶解」には当たらないということですね。
鉛分析の条件が拡大解釈され、一人歩きしているのでしょうか。
顧客に対して説明してみます。
ご教示有難うございました。

No.32511 【A-3】

Re:ハロゲンの分析データ

2009-06-12 14:45:42 松竹梅 (ZWlc646

「matsu」さんの上海SGSや天津SGSが、日本で評判が悪いと言うのは個人的感想だと思いますので鵜呑みにしないで下さい。
先に回答しましたようにSGSは国際的に大きな分析機関ですので、依頼されたことを忠実に処理するだけです。(日本語のニュアンスが伝わらない場合がありますので、その場合は日本の分析機関を使うべきです)
依頼する側に知識がないので、鉛分析に残渣の分離を認める「EN-1122」等を指定したり、ハロゲン分析に完全溶解のフローチャートを要求したりするから「出来ません」と日本人だと不親切に感じますが、理論的に正しいことを回答しているだけです。
「matsu」さんは少し個人的意見が多いようで、割り引いて利用すべきだと思います。(批判をしても何の解決にもなりません)

回答に対するお礼・補足

アドバイスを有難うございます。
弊社の生産事業所が中国にあるため,現地のSGS等を利用する場合が多くなりますし、
現在は,自身の知識がないため,何が正しいのかが判断つきません。
色々な意見、資料からの情報を集約し、冷静に判断したいと考えます。
有難うございました。

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