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環境Q&A

トンネル吸音盤のパラメータ2回目 

登録日: 2003年08月24日 最終回答日:2003年09月01日 環境一般 環境アセスメント

No.3287 2003-08-24 11:31:05 アセスマン

「道路環境影響評価の技術手法」Vol2,p393の表1に記載されている吸音に関するパラメーターの内、全周吸音処理(側壁、天井)a=0.6の出典について
ご存知の存知の方は教えてください。
吸音に関するパラメータaと吸音率の関係には、前回の質問時に教えて頂き下記の式がわかりました。
1−a=√(1−α)・・・・出典:騒音制御Vol.24 No2 2004.4
ここで、パラメータa=0.6とすると、吸音率α=0.84と計算されます。この数字だと旧建設省の吸音盤の開発目標、α=0.7ではシミュレーションのパラメータ条件が達成できないのでしょうか。

なお、前回ご回答いただいたtamaya様、路面完全反射の吸音率を1.0として計算されていましたが、完全反射では吸音率α=0としないといけないのではないでしょうか。

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No.3366 【A-2】

Re:トンネル吸音盤のパラメータ2回目

2003-09-01 14:50:16 愛知県 / tamaya

〜追加質問について〜
吸音パラメータをa=0.6と計算したならば、トンネル内の平均吸音率αが0.84を確保できるような吸音材が実際には必要ということになります。
しかし、トンネル壁面吸音材はα=0.7以上をクリアするよう開発されていますから、実際には吸音材を見つけることができないかもしれません。
吸音材の吸音率をα=0.7とした場合の吸音パラメータaを算出して、その場合の騒音予測結果が環境基準を下回るならば、その方が現実的だと思います。
一度、検討されてみてはいかがでしょうか。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。
吸音パラメータa=0.6でシミュレーションしたトンネルについて、どうゆう吸音盤を付けるかが今の課題です。a=0.6が先にありきのため、ほかに理由がみつからなければα=0.84を採用せざる得ない状況です。
ご提案の趣旨は私も賛成です。国土交通省と(財)道路環境研究所に提案して「道路環境影響評価の技術手法」の改訂版を出していただきたいですね。

No.3298 【A-1】

Re:トンネル吸音盤のパラメータ2回目

2003-08-25 14:41:07 愛知県 / tamaya

前回回答をさせていただいたtamayaです。
よく確認したところ、ご指摘のとおり、完全反射では吸音率α=0としなければいけませんでした。
私の勘違いで申し訳ありませんでした。
なお、a=0.6に関する根拠ですが、「騒音制御Vol24」の中に「トンネルと測点位置」というものがあり、その中で吸音処理区間「a1=0.63」というものが記載されています。
この設定方法は、試験車走行時の実測値と計算値が一致するように定めていると記載されています。
おそらくこれがa=0.6の根拠だと思われますが、これですと、無処理区間はa=0.13となっています。この後に無処理区間のみ更に研究してa=0.04となっています。
今後の課題にも「吸音処理時の吸音に関するパラネータの設定方法」が挙げられていますので、今後改訂される可能性が高いということでしょう。
結論から言えば、実測値をもとに設定されているということになります。
トンネルに用いる吸音材の吸音率が特定できるならば、a=0.6にこだわらず、自分で算出して使用してもいいのではないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

tamaya様。回答ありがとうございました。
ところで、a=0.6でシミュレーションしたものに対して、施工において吸音率をいくつのものでなら施工していいかというのが今回の課題です。そのときに、騒音制御Vol.24,No2の131ページ図7より、吸音率α=0.84以上の吸音盤で施工しなさいということでよろしいでしょうか。回答を頂けると幸いです。

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