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環境Q&A

REACH SVHC候補物質の和名について 

登録日: 2009年09月10日 最終回答日:2009年09月11日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.33304 2009-09-10 17:15:36 ZWlc04e 会津駒ケ岳

9月1日、ECHAから公開されたREACH規則のSVHC候補物質15物質の
うち、Anthracene oil という語を含む4物質の和名を御存知の
方、教えて下さい。詳細は
http://echa.europa.eu/doc/press/pr_09_12_second_consultation_svhc_identification_20090901.pdf
に出ています。
顧客から調査依頼が来て購入先に調査を依頼しましたが、和名を教えて
くれと言われてます。CAS No.をもとに調べましたが判りませんでした。よろしくお願いします。

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No.33305 【A-1】

Re:REACH SVHC候補物質の和名について

2009-09-10 18:38:00 cerha (ZWla613

お世話になります。
私自身はこれらの物質についての知見は持ち合わせていませんので、正しいかどうか判断できませんが・・・
とりあえずこのあたりでよいでしょうか?↓
http://www.designnewsjapan.com/content/l_news/2009/09/o14nbe0000023hv1.html
NITEとか見ても化審法登録なさそうなので官報公示名称のような正式(?)なものなさそうですし、化学物質の名称はいろんな呼び名があったりするし、上記WEBページの訳も結局どれも似たような感じになってますし、それに私のような素人としては逆にCAS番号付きで回答をもらわないと名称だけでは判断できないことも多く・・・。「和名を教えて」と言ってくる購入先さんは、CAS番号(+英名)だけでは調査できず、和名があると調査できるのだろうか?・・という気もしますが。
以上、余談も付けてしまいましたがよろしくお願いします。

回答に対するお礼・補足

早速御回答いただきましてありがとうございました。Anthracene oilを含んだ5物質とも、アントラセン油、アントラセンペーストの2つの語句しか使われていませんね。アントラセンを調べましたがコールタールから製造されるということで、5物質ともアントラセンの製造過程で得られるコールタール中の混合物で、沸点範囲が異なるだけと解釈して良いのでしょうか?

No.33307 【A-2】

いわゆる「アントラセン」ではないですね

2009-09-10 20:23:33 todoroki (ZWl7727

和名は、cerhaさんが示されたぐらいしか出てこないでしょう。
CAS.Noからすると、アントラセンそのものとも違います。
ちょっと今ひっかかって調査しているのが、このへんです。
http://www.anzen.metro.tokyo.jp/pdf/jyorei8_creosote.pdf
このP13には「ポリ環状芳香族炭化水素複合物」と
書かれています。
むしろ「クレオソート油の一成分」という
考え方なのでしょうか?

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。
いろいろ調べてみて判ったのは、アントラセン油、アントラセンペーストともコールタールからアントラセンを取り出す製造過程(分留過程)で得られる混合物で、アントラセン、フェナントレン、カルバゾール等の多成分混合物ということです。SVHC候補の5物質の違いは沸点範囲が違うというだけで、成分的にどう違うのか判りません。逆に言うと同じような成分を含んでいて組成が少しずつ異なるだけという感じのような気がします。

No.33311 【A-3】

Re:REACH SVHC候補物質の和名について

2009-09-11 10:12:31 cerha (ZWla613

ふたたびお世話になります。返信で再質問あって・・・和名だけでなく、どんな物質なのかまで知りたいようですので・・・・
といっても、繰り返しますが私はこれらの物質に詳しくないので、以下は手がかりになるかもしれないかなというご紹介だけですが・・・。
旧ECBの67/548/EEC(CLP規則)のCMRカテゴリーのデータベースサイトで、CAS番号で検索かけると・・・
http://ecb.jrc.ec.europa.eu/classification-labelling/search-classlab/
例えば、CAS No.91995-17-4 なら「Anthracene oil, anthracene paste, distn. lights Anthracene Oil Fraction」のいう名称の後ろにカッコ書きで「A complex combination of hydrocarbons from the distillation of anthracene obtained by crystallization of anthracene oil from bituminous high temperature tar and boiling in the range of approximately 290°C to 340°C (554°F to 644°F). It contains chiefly trinuclear aromatics and their dihydro derivatives.」なんて載ってました。直訳すると「約290℃〜340℃(554°F〜644°F)の範囲の沸騰で瀝青質高温タールからアントラセン油の結晶化によって得られるアントラセン蒸留の炭化水素の複雑な組み合わせ。主に三核芳香族とニ水素誘導体を含む。」(適当です、すいません)みたいな感じでしょうか(やはりtodorokiさんもご提示のように複数の成分の混合物のようで)。ちなみにCAS No. 91995-15-2 では、ほぼ同じ内容で単に温度のところが「330℃ to 350℃」と微妙に変わってるだけで・・(他はまだ見てませんが)。蒸留(distillation)とか分留(fraction)って、液体蒸発させて再度凝縮させて、そのときに沸点の違いで成分を分離するやつじゃなかったでしたっけ?(学生のころにやったような気が・・・違ったかな?)で、その分留で抽出の温度の違いがこれらの物質の違いなのかなと。(ということで会津駒ケ岳さんのコメントされたとおりなのでしょうか?)
以上、自分自身はよくわかってませんが、参考までにご紹介しておきます。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
下記アドレスにアントラセン油とアントラセンペーストのPBT/VPVB評価が載っています。
http://ecb.jrc.it/Documents/PBT_EVALUATION/PBT_sum028_CAS_90640-81-6.pdf#search='anthracene%20paste'
また化学日報社の「14102の化学商品」のアントラセンの項目では、「300〜380℃のタール留分をアントラセン油といい、これを室温に冷却、析出した結晶を分離すると暗緑色の個体が得られる。これをアントラセンケーキといいアントラセン、カルバゾール、フェナントレンを主成分とし油分を含有する。ケーキをわけた残油は脱晶アントラセン油といい、他のタール油分と適当に混合してクレオソート油、燃料油として利用する。・・・・・」
5物質の成分的な違いは判りません。似かよったものと想像します。

No.33313 【A-4】

Re:REACH SVHC候補物質の和名について

2009-09-11 15:42:58 池田 (ZWl809

お世話になります。
私も化学は詳しくありませんが、どこかのメーカーが先走って調査依頼を出すだろうなと思い15物質の和訳をしています。
上記の回答も参考にすると下記のようになりましたが合っているのか疑問です。
質問されても答えられません。
(この文章の調査依頼が届くと会社名が分かってしまいますね。)

1.アントラセン油
2.アントラセン油から抽出したアントラセンペースト(軽留分)
3.アントラセン油から抽出したアントラセンペースト(アントラセン留分)
4.アントラセン油から抽出したアントラセン低温留分
5.アントラセン油から抽出したアントラセンペースト

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。
アントラセン油もアントラセンペーストもAnthracene-lowもAnthracene fractionも成分的に似ている混合物だと想像します。これら5物質(5つの混合品)が正式にSVHCになって、0.1%以上含有する場合情報伝達義務が生じますが、「この物質(混合物)を0.2%含みます」なんて確かな情報伝達できるんでしょうかね?
SVHCは具体的な化学物質名でないとやりにくいと思います。

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