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環境Q&A

地下水の鉛検出について 

登録日: 2010年08月12日 最終回答日:2010年08月17日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.35356 2010-08-12 19:14:22 ZWld61a asasa

別の目的で地下水試験を業者に委託して年1回測定して
おりましたら鉛が0.01mg/lレベルで検出しました。

上司は測定ミスと疑っていますが、どう判断するのが
良いでしょうか?
特に正しい検出値だと考える場合、根拠をどのように
整えればよいかご教授いただければありがたいです。

現在はとりあえず、再測定を繰り返している段階です。

状況としては下記のとおりです。不足点あればお知らせお願いします。
・10年以上検出下限未満で、1回の検出報告後再測定を隔週で
 5回行ったが、全て検出していない。(測定は30回程で1回のみ検出)
・pHや電気伝導度等の一般的な水質項目、他の金属等、鉛以外の
 測定した全ての項目で既測定データと何ら変化が無い。
・採水場所周辺(地上)には重金属廃棄物を屋外保管している。

ヒントでもいただければ幸いです。
宜しくお願い致します。

総件数 7 件  page 1/1   

No.35358 【A-1】

Re:地下水の鉛検出について

2010-08-13 04:17:35 火鼠 (ZWl8329

>別の目的で地下水試験を業者に委託して年1回測定して
>おりましたら鉛が0.01mg/lレベルで検出しました。
>
>上司は測定ミスと疑っていますが、どう判断するのが
>良いでしょうか?
>特に正しい検出値だと考える場合、根拠をどのように
>整えればよいかご教授いただければありがたいです。
>
>現在はとりあえず、再測定を繰り返している段階です。
>
>状況としては下記のとおりです。不足点あればお知らせお願いします。
>・10年以上検出下限未満で、1回の検出報告後再測定を隔週で
> 5回行ったが、全て検出していない。(測定は30回程で1回のみ検出)
>・pHや電気伝導度等の一般的な水質項目、他の金属等、鉛以外の
> 測定した全ての項目で既測定データと何ら変化が無い。
>・採水場所周辺(地上)には重金属廃棄物を屋外保管している。
>
>ヒントでもいただければ幸いです。
>宜しくお願い致します。

設定されている検出下限の数値はいくつなんですか?
今まで、検出下限で急に数値になるのは、おかしい?って判断はわかりますが、数値が0.01mg/l・・・
いままで、未満表示が、数値になった。=測定ミス??
どうも、綱渡りの綱で、右に転ぶか、左に転ぶかのお話ではないでしょうか?
鉛なんて、どこにでもある金属だし、地下水で出ておかしいかな?
変動かもしれないものを単に測定ミスと言い切ることのほうが、問題かとも思いますが?

回答に対するお礼・補足

お返事遅れて申し訳ありません。また、お盆にご回答いただきありがとうございます。

検出下限は0.005mg/lで測定していると伺っています。
フレームでの測定とのことでピークをみせるようにいっていますが、
「これまでは下限未満でも鉛の形跡も無かった」とのことでした。

変動かもしれませんが、変動要因がみあたりませんので悩んでおります。
他の項目での異常が無い→鉛のみの測定異常の可能性はありませんか?

この値は対外的な説明が必要な数値であり、業者からは報告の必要性と
高額となる念入りな測定や除去計画を提案されていることに、いささか
不信感を持っております。

でも確かに、言い切ってから後で問題になっても駄目ですし正規の値として
扱って自治体への報告も検討いたします。

ありがとうございました。

No.35359 【A-2】

Re:地下水の鉛検出について

2010-08-13 10:01:51 papa (ZWlbd18

未満値の裾切りレベルを確認する必要はありそうですが、鉛は土壌や工業製品に普遍的に含有されている元素であるという認識も必要かと思います。
下水中ににはよく検出される元素です。
流入源を調査するとそのほとんどが土砂由来と推定でき、降雨で路面雨水浸入があるときにはBODは低下するのに鉛濃度は上昇します。
このような場合は一応メンブランフィルターでろ過後の検体を測定して濃度が低下すれば土砂由来と認定しています。
放流先の調査でも河川が濁っているとほとんどすべてご質問のレベルになります。
また、下水管に使われている硬質塩化ビニル管には安定剤として鉛化合物を含む場合や、古い水道管に鉛管が使われていたり、供給源は幅広く存在しています。上水用のPVC管は下水工事用に較べると溶出規格が厳しいのですが、井戸や上水管でPVC管やライニング鋼管を使っている場合にも溶出に注意が必要かと思います。
データの変動に一喜一憂することなく、そういうことは特定の汚染源がなくともままある事象であると割り切って「様子見」でトレンドを注意深く見てゆくといった手法もあると思います。
1年に1回の調査で3年間検出されなければ原因不明のバラつきというような「3年ルール」でやってるところもあります

回答に対するお礼・補足

ご解答ありがとうございます。またお返事が遅れ申し訳ありません。
A-1の方もそうでしたが、未満値の裾切りレベルについて詳細なデータを
依頼してみます。
BODの件も知りませんでした。BODが薄まるが水量増で溶解しやすい鉛が
でてくる、、のでしょうか? 参考にして勉強させていただきます。
3年ルールも参考になります。現在、業者まかせだったものを当方でも同時サンプリングしたり、測定前一週間の降水量等を記録するようにしました。

どうもありがとうございました。

No.35366 【A-3】

Re:地下水の鉛検出について

2010-08-13 21:39:31 おせんち (ZWlb24a

 しばしば、起こりがちなことです。
 現場を良く知っている関係者が判断できないことを、質問の内容だけで部外者が的確な判断は、出来ないでしょう。また、不都合な数値が出ると「測定ミス」として業者の責任にするのもどうかと思います。貴社にとっては、これがどの程度深刻なことなのか分かりませんが、今回の件については、ハッキリした原因は見つからないでしょう。
 そんな場合の対応をあらかじめ決めておくようにすべきです。
例えば、

1 地下水質の試験項目毎にasasaさんの事業所の適正水準を決めておくこと。
2 測定業者には、全測定結果が出そろってから報告するのではなく、適正水準を外れていることが確認されたときは、直ぐに貴社に連絡させること。
3 問題の水質レベルが確認されたときは、保存試料で再試験をしてもらうこと。
4 再度、同様な測定値が確認されたときは、直ちに試料採取からやり直してもらうこと。
5 異常値として統計的に棄却レベルが求められる程度の測定データ数を確保しておくこと。
6 事実にしても、コンタミにしても、測定ミスにしても、後から原因を探れるような仕組みを考えておくこと。

 など、考えられますが、測定経費との兼ね合いになるはずです。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。また、お返事が遅れ申し訳ありません。

やはり、「出た後」のルールですよね。確かに私のところは遅れていますね。
今回は2,3はせずに採水をやり直したところから私のとこに話が飛んできました。保存試料も当方はおろか、分析業者も持ってなく「何度も測定して確認した」という詳細を確認すると全て同一試料なのです。

現在はコストがあまりかからない方法として採水する際に当方も同時に採水
すようにしました。
ルールについても今後詰めていきます。
ありがとうございました。

No.35368 【A-4】

Re:地下水の鉛検出について

2010-08-14 01:00:48 ひぐまファン (ZWlcff

単純な測定ミスで値がおかしいなら、試験所に確認してみたらどうですか?

@定量下限が0.01mg/l以下であること。A試験方法が以前と同じであること。(定量波長や妨害金属の有無)B試験所では一検体を数回分析していると思いますが、繰返し精度が安定していること。

測定ミスかどうかは試験所の元データを見てみないと判断は難しいのではないかと思います。
ただ、試験所でも報告する値は慎重に選んでいるはずです・・・




回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。

確認はしております。向こうも再測定を繰り返している様子でしたので
私の印象として分析自体は問題ないと判断しました。
試験方法については公定試験法でやってるの一辺倒ですので詳細を
確認してみます。下限も今思えば定量下限が0.05mg/lでした。
(上記返信では検出下限と書いたものがありましたが定量下限が正です。
検出下限は確認します)

また、言葉を濁していましたが試料は1検体のみで予備試料は無い様子でした。
私はこれが一番解せないのですが、1検体10万円近くする測定で予備試料を取ら
ないのは問題なと思いませんか?(すみません、蛇足です)

ご意見、ありがとうございました。

No.35369 【A-5】

Re:地下水の鉛検出について

2010-08-14 09:04:01 匿名 (ZWl7f3a

鉛は環境基準及び水道水質基準ともに0.01mg/L以下
水道法では基準値の1/10を定量下限値として精度管理をしているので
一定の技術の有る事業所なら鉛を含有しない試料に対して環境基準超過なんて分析ミスは無いでしょう(そうでないところは知りません)
地下水の鉛なんて検出されることも珍しい物では無いしどんな水なのかもわかりません
どんな分析を行なったかもわからないので何も言えませんが
少なくとも分析に間違いが無い事は確認しなければなりません

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。また、お返事が遅れ申し訳ありません。

分析については問題なさそうでした。一応私も経験ありますので。
ただ、その経験からは鉛はよく基準値以上の値が出て予備試料を
使ったり、採水やり直しをしたこともありました。
(予備試料での確認:100検体に1検体、再採水:1000検体に1検体くらい)
ですので、予備試料を取っていないことに不信感を持っています。

私は分析よりも採水や前処理に至る過程に問題がないかなと感じています。
その一因として、改めての採水の時は採水現場の養生や採水器具の扱いが
これまでと全く違うほど丁寧であったり、きれいだったりしていました。
きちんとしているところであれば検出の前後でも変わらないと思います。
いかがですか?

No.35376 【A-6】

蛇足ですが後々のため

2010-08-16 21:31:53 なんちゃって計量士 (ZWl9549

papa さんへ

>一応メンブランフィルターでろ過後の検体を測定して濃度が低下すれば土砂由来と認定しています。

大変危険でかつ根拠に学術的に全く検討がなされておりません。

下水に鉛が含まれるのは、鉛管等が利用され、元々原水に含まれていることも理由の一つですが、降雨初期に合流式下水道に見られる鉛の多くは燃料改質用と言われており、現在ではその原因の多くは改善されてきました。しかし、塗料などその他の原因も多く土砂というには、用語の適切さを欠きます。(土砂なら鉱物由来)また、その粒子状況から考えると濾過性の大きさであることも十分考えられ、現在の知見は何を根拠にされているのか不明です。

例えば食品へのコンタミでは
http://www.defra.gov.uk/vla/reports/docs/rep_chemfood_jun10.pdf


>1年に1回の調査で3年間検出されなければ原因不明のバラつきというような「3年ルール」

此処までいいかげんな断定が出来るなら何でも有になりますね。合理的で具体的な原因が指摘できないことを原因不明というのでは。推定はあくまで推定ですから。
その管理している部所では、全ての数値変動に合理的な原因把握が出来ているって事ですね。私の所では殆どの変動は原因不明ですが・・・その変動を含めて管理値に納めるのが管理ということでは???



asasa さんへ

返事もないようですが・・・

検出したときの保存水の再分析なら検討の余地はありますが、再取水した水は独立です。そんな水を分析して評価できるなら、採水した水を分析する必要はなくなります。
当然ですね。分析せずとも数値が判るんでしょ・・・

重要なことなんですが、地下水から採取した水のサンプルを地上で扱いませんでしたか?それなら当然コンタミしまくりますよ。雰囲気が酸化鉛の粉塵だらけなんですから。

それと、当然なんですが、オーダー範囲の変動は微量成分の場合良くあることです。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。視点が異なることもあり、非常に勉強になります。

ご指摘どおり、再取水した試料は独立だと思います。昔現場にいた当初はそう思ってましたが、
実際には「異常値」は根拠無く出せず、疑問を持ちながら採り直ししていました。
実際に実験をし、私の周りで測定した異常値のほとんどが人的要因で異常値が出ることを確認
してからは、出ないことが前提の分析では必要悪だと思っています。
(3検体取って測定し、3つ共同じ数値になるかならないかを測定し、人的要因を判断しました)

>地下水から採取した水のサンプルを地上で扱いませんでしたか?
しています。私もここでのコンタミの可能性を考えています。ここで質問させていただきたい
のですが、酸化鉛の粉塵だらけというのはどの程度の数値的影響があるのかご存知でしょうか?

100ml硝酸性試料に汚れた指を入れただけで0.01〜0.02mg/lくらい増えたことがありましたが、
同程度くらいでしょうか?

No.35381 【A-7】

少しずつおかしくなってきましたよ

2010-08-17 21:04:40 たそがれ (ZWla61d

「下限も今思えば定量下限が0.05mg/lでした。 (上記返信では検出下限と書いたものがありましたが定量下限が正です。検出下限は確認します)」
A-4の返信欄にはこうあり、A-1に対しては
「検出下限0.005 mg/L」
とあります。

定量下限0.05 mg/Lなら問題外ですが0.005 mg/Lでも以下の問題があります。
地下水環境基準の1/10まで測るという認識がない。
逆に20倍以上濃縮しなければフレーム原子吸光では0.005 mg/Lの報告下限すら得られない。また、その程度の濃縮でもやっとという感じで「ピークの痕跡も見られないので更に低濃度」、などと推測できるレベルではない。(鉛の感度はかなり低いです)

塩類をカットしながら大濃縮する、また、操作ブランクが上がるのでそれを差し引く等、煩雑なことをひとつひとつやれればいいけど、まあ普通ならICP-MSやフレームレス原子吸光といった濃縮をしないで済む機器を使いますよね。



回答に対するお礼・補足

ご指摘ありがとうございます。
0.05はタイプミスです。0.005mg/lです。
数値は分析業者の公表できる数値の下限をいただいているのみ
ですので「検出下限」ではなく「定量下限」です。これは
私の理解不足による誤りです。
確認せず、投稿してしまい申し訳ありません。

私もICP-MSとフレームレスは測定経験あるのですが、フレームは
Naくらいしか測定経験を持たず、鉛の感度が低いことに無知でした。
やはり分析方法についても確認をしてみます。

ありがとうございました。
おかしいのはこの0.05だけですよね??

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