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環境Q&A

廃タイヤから熱分解で回収したカーボンの再利用について 

登録日: 2010年09月01日 最終回答日:2010年09月02日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.35463 2010-09-01 11:49:53 ZWld825 ZENCA

廃タイヤから熱分解で回収したカーボンの再利用の現状について調べているのですが、実用化例は関西タイヤリサイクル(株)ぐらいしか見つかりません。これ以外の再利用の方法はあまり研究されていないのでしょうか?現在、一般論としては、熱分解による廃タイヤのリサイクルは実用化が難しい・回収カーボンへのニーズがないと考えられているのでしょうか?

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No.35465 【A-1】

Re:廃タイヤから熱分解で回収したカーボンの再利用について

2010-09-01 13:37:06 なんと (ZWld61d

ご参考になるか分かりませんが、
日本タイヤリサイクル協同組合
http://www.j-sra.jp/index.html

こちらの TOPICS にも、熱分解処理について記事がありました。
また、参考資料にはリサイクルの状況もでております。

どんなリサイクルもそうですが、企業がおこなう場合、コスト面が重視されることは仕方のないことでしょう。
大企業や実用化例で挙げられているエコタウンのような所では、金銭ではない利益も考えられるのでしょうが、中小企業が介入できるようなリサイクルでなければ、回収カーボンへのニーズというより、リサイクルシステムへのニーズがないのではないでしょうか?
廃タイヤは、分離・選別とチップ化(若しくは粉末化)できれば、リサイクル(熱利用含め)用途はあります。
複雑な設備を導入してコストが上がっても、排出者がその分を払ってくれる環境であれば、もっと流行るのではないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

コスト面では、回収カーボンブラックの買い手がいれば、極端な話、価格ゼロでも採算がとれます。また、この方法で回収したカーボンブラックは、通常の製造方法と異なり、温室効果ガスの排出がないというメリットもあります。

No.35477 【A-2】

Re:廃タイヤから熱分解で回収したカーボンの再利用について

2010-09-02 09:34:17 なんと (ZWld61d

>コスト面では、回収カーボンブラックの買い手がいれば、極端な話、価格ゼロでも採算がとれます。

それは取扱量によるのでは?
大手企業等が全国からタイヤを集めるというのであれば、設備導入も可能でしょう。
ひょうごエコタウンの施設も、広域での収集体制が整っていることがKEYとなっていると思います。
A-1で挙げた協同組合などの協力がなければ、「熱分解による廃タイヤのリサイクルは実用化が難しい」のではないでしょうか。
システム導入さえされれば、おっしゃる通り、地球温暖化に係るメリットも売りにできますので、「回収カーボンブラックの買い手」はあるでしょう。

>現在、一般論としては、熱分解による廃タイヤのリサイクルは実用化が難しい・回収カーボンへのニーズがないと考えられているのでしょうか?

実用化ではなく、コマーシャルベースに乗せるためには、廃タイヤ業界へのコネクションと広域で廃タイヤを収集できる力が必要であることが、広まっていない(web上に現れない)原因ではないですか?
この先、温室効果ガス削減の動きによっては、現在のリサイクルルートと入れ代わることは十分にありえると思いますが、いずれにしても実施することができるのは、大手企業若しくは行政がらみでしょう。

廃タイヤ以外でも、リサイクルシステム(リサイクルルート)が新しくなる時には、法改正(基準の見直しを含む)や大手企業のパフォーマンスが入っていますので、その辺が「廃タイヤ」に及んでくると、実用化が一般的になってくるのではないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。廃タイヤの熱分解に関しては、1980年前後にいくつか文献が出ており(日ゴム協誌など)、内容も否定的ではないのですが、その後国内ではあまり検討が進まなかったようなので、うまくいかない何か特別な理由でもあったのかと思い、質問してみました。

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