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環境Q&A

ジャーテストの試験方法 

登録日: 2010年10月05日 最終回答日:2010年10月07日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.35753 2010-10-05 18:48:27 ZWld436 匿名

いつもアドバイスをありがとうございます。
取水量1000㎥ PH7 濁度10
凝集剤(PAC)の注入量 10ml/分
凝集剤(PAC)濃度10% 比重1.2
で何PPmの注入率になるのでしょうか?
ジャーテストを試験したいのですが、サイトや、関連本を
探してもどうも見つけることができません。
ジャーテスターは手元にあり、
1リットルのビーカーに原水を入れ、
1mlには希釈したPACを入れる?とは思いますが、
この試験をもちいて、PACの
注入率を10ppmにするには、どうやって試験を
したらいいのか分かりません。
原水に対して注入率10ppmの試験をするには、1mlを
どのように希釈したらよいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

総件数 2 件  page 1/1   

No.35756 【A-1】

Re:ジャーテストの試験方法

2010-10-06 13:27:34 Fuji (ZWld930

>取水量1000㎥ PH7 濁度10
>凝集剤(PAC)の注入量 10ml/分
>凝集剤(PAC)濃度10% 比重1.2
>で何PPmの注入率になるのでしょうか?

1000m3が仮に1000m3/hとすると
製品有姿(Al2O3:10%)の添加量として
(0.01L×比重1.2×60min)÷1000^3×10^6=0.72mg/L
PACの添加量で、<1mg/Lはありえないので
10mg/Lが正しいとすると、処理水量は
0.72/10^-5=72,000L/h=72t/h


>原水に対して注入率10ppmの試験をするには、1mlを
>どのように希釈したらよいのでしょうか。
>よろしくお願いいたします。

私の経験から申します。
水の場合重量ppmなので、この程度の添加量の場合はまずPACを 1w/v%に希釈します。
具体的には電子天秤等を使用してPAC 1gをメスフラスコ等を使い、水で全体量を100mLにします。
この溶液は、10mg/mLとなりますので1Lの試験水に1mL加えると
10mg/Lの添加量となります。
手元に天秤が無い場合は、0.83mLを取ると(1g/比重1.2)約1gとなります。

蛇足ですが、書かれているように濁度10程度の低濁度の場合や水温が低い場合は、添加量の大小はもちろんの事、ジャーテスターの回転数や撹拌時間が重要となります。実設備に合わせて試験して下さい。(急速撹拌→緩速攪拌等)
pHも重要ですがテスト水のpHが7との事で、この程度の添加量であれば適正なpHです。

以上、ご参考になれば幸いです。




回答に対するお礼・補足

こんばんわ、
すごく丁寧なアドバイスをありがとうございます。

>具体的には電子天秤等を使用してPAC 1gをメスフラスコ等を使い、水で全体量を>100mLにします。
>この溶液は、10mg/mLとなりますので1Lの試験水に1mL加えると
>10mg/Lの添加量となります。

1,000㎥は1日の取水量です。

99mlの水に0.83ml(cc)を添加すると約10ppmの注入率に
なるということですね。
100mlのPAC1%溶液が
10ppmの注入率相当と考えれば
よろしいのですね。
例えば流量1000㎥/日で10ppm相当の
注入率ですと、83ml/㎥となり、
83ml×1,000㎥=83,000ml  83000ml=83ℓ/日 
83000ml/24h/60min≒57.6ml/h
でよろしいのでしょうか。

No.35764 【A-2】

Re:ジャーテストの試験方法

2010-10-07 10:33:31 Fuji (ZWld930

再びお答えします。
先ず、ppm:百万分率,10^-6=1/10^6(part per million)であることを
ご理解下さい。
mg/L = g/m3 = kg/1000m3
また、添加量は薬品の入荷有姿または希釈液なのか、成分換算なのか
文面ではよく判りません。

>1,000m3は1日の取水量です。
書かれているように実際にPAC10mL/minとすると、
・1000m3を例えば8時間で定量連続処理した場合は125m3/hで
(0.01L×比重1.2×60min)÷125^3×10^6≒5.8mg/L
・1000m3を24時間で定量連続処理した場合
(0.01L×比重1.2×1440min)÷1000^3×10^6≒17.3ppmとなります。


>99mlの水に0.83ml(cc)を添加すると約10ppmの注入率に
>なるということですね。
PAC 0.83ml≒1gを約99mLの水に添加すると、約1%=10000ppmです。
99.17mL(希釈水)+0.83mL(PAC)の溶液を 1Lのテスト水に1mL添加すると
約10ppmになります。

>例えば流量1000m3/日で10ppm相当の
>注入率ですと、83ml/m3となり、
>83ml×1,000m3=83,000ml  83000ml=83L/日 
>83000ml/24h/60min≒57.6ml/h
>でよろしいのでしょうか。
1000m3/d×10ppm=10kg/d(PAC製品添加量)
成分(Al2O3)換算で10ppm添加したい場合は83L/dで合っていますが・・・
しかし、除去目的物質を共沈したい場合を除き、低濁度の水にPACを
製品で100ppm加える事は無いと思います。

回答に対するお礼・補足

いつもありがとうございます。
濃度ですがPACですので原液でした。次亜塩素濃度と勘違いしてました。
大変申し訳ございません。
PAC原液を0.83mlを99.17mlの水を入れたビーカーに入れ
100mlの希釈水を作り、この希釈水1mlを
原水1リットルに入れれば10ppm相当の注入率になるということですね。

取水量1000㎥/day 24時間定量連続と仮定した場合
1000㎥×0.83ml×10=8,300ml/day=8.3L/day
8,300/24h/60min≒5.76ml/day
でよろしいのでしょうか。

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