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環境Q&A

環境計量証明事業の志望動機について質問です。 

登録日: 2011年01月25日 最終回答日:2011年01月29日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.36395 2011-01-25 00:22:46 ZWldc28 農学系応用化学科

私は現在修士1年で現在就職活動中です。

私は幼い頃から自然が好きで、高校時代には環境問題の勉強がしたいと思い大学では農学を学んでいました。

環境問題について学んでいくうちに、環境を保護するだけではなく人類の発展も考えなくてはならないということを知りました。(よく自然と調和した社会などといわれていますね。)

大学の研究では上記の自然と調和した社会ということを意識した環境問題の研究をしています。しかし、私が行っている研究はまだまだ基礎的な研究でして、実用的ではないのです。それで現在研究している分野には見切りがつきました。

しかし、今でも自然と調和した社会をつくりたいと思う熱意は冷めておらず、このような仕事を探していくうちに環境計量証明事業を知りました。
私はこの業界を環境と産業を守る仕事と考えています。
例えば、水質検査をすることで政府が決めた基準値以内であれば環境を守ることができ、企業にとっては、この基準を守ることで必要最低限のコストで産業活動ができると思います。

こう考えたので、私は今現在自分に至らない知識を補うために公害防止管理者水質第一種(残念ながら落ちてしまいましたが…)を受験しました。
現在は環境計量士にむけて勉強中です。

そこで皆さんに質問なんですがこれらの私の考えが志望動機として通用するのでしょうか?
環境計量事業に勤めている方が答えてくれれば幸いです。


PS
この業界にインターンシップに行ったときに社員の方に「この業界は濃度などを測るだけで直接的な環境保護の仕事ではないよ」とアドバイスをいただいたのですが、私にとっては分析のデータを求めるだけで環境を守っているという実感がわいたのですがこれは間違いなのでしょうか?(今の研究では実感がわかなかったので、分析することで環境を守っているという実感がわいたのでこれを仕事にしたいと思うようになりました)

もう一つありまして
この業界で必要な能力はなんでしょうか?
社員の方が、待ち時間などに平行して他の業務を複数こなしていましたので、私がインターンシップで感じたのは第一に計画性だと感じました。他にも協調性などが考えられますが…







総件数 7 件  page 1/1   

No.36396 【A-1】

逆質問とその他

2011-01-25 13:27:10 アスベスト分析屋 (ZWla85f

 私は環境計量証明事業の会社に勤めている分析屋ですが…

 「志望動機が世間に通用するか?」との質問ですが、何故「通用するか」と質問するのですか? 就職活動で必要だからですか? 自分がそう思ったのならば人がとやかく言う問題ではありません。志望動機を読ませていただきましたが、私は十分だと思いますよ。


>私はこの業界を…


 環境計量証明事業が、「環境と産業を守る仕事」であるというのは一つあります。
 
 しかし、「政府が決めた基準値以内であれば環境を守ることができ」と仰っていますが、「政府が決めた基準値」というのはあくまでも一つの「指標」でしか有りません。もっと厳しい基準を設定して環境保全に努力している企業もあります。
 また、「企業にとっては、この基準を守ることで必要最低限のコストで産業活動ができる」というのは「安易な考え」としか私には思えません。企業にとって、「環境保全」がどれ程大切か分かっていますか? 多大なコストを費やして環境保全に努力している企業が殆どだと思いますよ。
 

>この業界に…


 直接的な環境保護の仕事ではありませんが、「分析のデータを求めるだけで環境を守っているという実感がわいた」というあなたの考えは「間違っているか正しいか?」の選択ではないと思います。

>もう一つありまして…


 あなたが仰っていることはこの業界に限らず全ての業界共通のことです。この業界で必要であると私が考えるのは、

 「得られた結果は信頼できる結果か?」

です。この業界は得られた「分析値」と「測定値」が全てですから。

 もう一つ。「PS」という表現は不特定多数の人が閲覧します。あなたよりも目上の人もいますので、この場所では失礼な表現です。気を付けましょう。

回答に対するお礼・補足

貴重なご意見ありがとうございます。
不適切な表現をしてしまい申し訳ございませんでした。
以後、気をつけます。

>何故「通用するか」と質問するのですか?
面接などで志望動機を話したときに面接官の方が納得してくださるか気になったので質問させていただきました。


>「環境保全」がどれ程大切か分かっていますか? 多大なコストを費やして環境保全に努力している企業が殆どだと思いますよ。
まだまだ私自身の業界研究が足りていないと実感しました。より詳しく調べようと思います。ご指摘ありがとうございます。

>この業界で必要であると私が考えるのは、「得られた結果は信頼できる結果か?」です。この業界は得られた「分析値」と「測定値」が全てですから。
これは具体的にはどういうことでしょうか?
得られた結果がはたして本当の値なのか?もしくは実験者のミスから生まれたのかを判断する能力が必要ということですか?


アスベスト分析屋様にもしお時間がございましたら追質問に答えていただけたら幸いです。

No.36402 【A-2】

質問への返事

2011-01-26 09:40:05 アスベスト分析屋 (ZWla85f

 指名で追質問がありましたので…

>面接などで志望動機を話したときに…

 それについては言ってみなければ分かりません。


 私が「得られた結果は信頼できる結果か?」と言ったことに対するあなたの考えはその通りです。「分析値」や「測定値」はこの業界の「売り物」です。測定や分析を依頼されたお客様は、その結果をもとに適宜対応します。
 もし間違った結果を出した場合、お客様に多大な損害を与えてしまいます。分析した会社の責任問題です。それだけではありません。この業界全体の信用問題にも発展しかねません。私はそのことを常に気を付けています。

 あなたが修士1年ということであれば、学会報告や論文作成など行ったこともあるでしょう。その時自分が行った実験を使った試薬から実験方法まで事細かに説明するでしょう。その報告をもとに他の人が実験して同じ結果が得られれば、その実験結果は正しいと言えるでしょう。
 もし間違った事を報告すれば「おかしいではないか!」ということになりますよね。そうしたらどうなりますか。考えてみて下さい。


 最後に、これからが大変でしょうが、乗り切って下さい。

 

回答に対するお礼・補足

ご丁寧に追質問に答えてくださりありがとうございます。
今以上に努力しようと思います。

No.36407 【A-3】

Re:環境計量証明事業の志望動機について質問です。

2011-01-26 20:24:53 火鼠 (ZWl8329

>
>
「この業界は濃度などを測るだけで直接的な環境保護の仕事ではないよ」とアドバイス

これが、的確だと思います。

資格の問題は、受けておりますではなく、持っているか否かが、ひとつの選考の一助にはなるとは思いますが、そんなおおきなものではないのでは?

事実、大卒でも資格を持って面接に来る人間はすくない。

追加
公害防止管理者とか、環境計量士の資格は、高校生でもとれると思っておりますし、最近の環境計量士は、濃度なら、化学、騒音なら、物理を大学受験の勉強をしている高校生ならうかるのではと思うくらいです。それよりも、考える事が出来る人が、今の会社欲しいのではないでしょうか?

それよりも、あなたが行った大学での研究内容を的確に面接者に答えることができれば、面接者は、こいつは使えるかも?と思うのではないでしょうか?
きつい言い方ですが、自分がやってきた研究内容をしっかり説明出来ない方が多いですよ。実用的でないうんぬんは、逃げにとられちゃいますよ。

私は、分析屋長いです。客への返答で多いのは、紙ペラ1枚で商売してますんで、書き変えとかの事は絶対しませんと言いきってます。また、警察から、ある会社の問題であなたの会社(分析会社)のデータを押収しましたので、説明してくださいと言われた事があります。

あなたなら?どうします?

私は、顧客への秘守義務がありますから、答えられません。文句があるなら、裁判所へ召喚してくださいと突っぱねました。
分析業も最近は、厳しいですよ。汚い。危ない。低賃金かもしれません。その辺も理解されたほうがいいかもしれません。

回答に対するお礼・補足

>実用的でないうんぬんは、逃げにとられちゃいますよ。
研究内容は面接官にしっかりと説明できるようにしようと思います。

>あなたなら?どうします?
私ならあなたのような毅然とした態度がとれないかもしれません。

>汚い。危ない。低賃金かもしれません。
インターンシップで社員の方にも同じようなアドバイスをいただきました。
価格競争がおきて業務の単価が安くなっていると教えていただきました。
時には、煙突に登ったり、汚泥なども触ることがあるのですよね。
この問題については覚悟はしておりますが、実際になってみないとわからないというのが本音です。(汚れるのには慣れていますが)

No.36408 【A-4】

返信ありがとう

2011-01-26 22:30:59 火鼠 (ZWl8329

私が、計量機関に入った当時は、まだ初期でした。大気測定では、作業が遅いと10mの上からスパナが投げられたこともありました。
今やったら犯罪でしょうね?(笑い)また、10m上がった猿梯子(ガードなし)の梯子がとれた事があります。笑えませんよ。(私は、自分の家の2階のベランダから、下が見られない高所恐怖症です。)そんな奴でも15mの猿ばしご登ってました。

根性あればなんでもできるなんて思っていません。
私の頃は、そんな時代です。ただ、出来ないと自分で言いたくなかっただけです。高所恐怖症の人間が7m以上の上から下を見るのはとんでもない感覚ですよ。(20m超えると、そんなに怖くない)

何が大切か? ご自分の意志なんです。
環境関係??そんなのすべてでしょ?
逆に、環境に関係の無い業務をあげられますか?
まず、無理でしょ?

かっこいい、語呂にとらわれないで自分を大切にしてください。

No.36409 【A-5】

火鼠様へ

2011-01-26 22:32:49 農学系応用化学科 (ZWldc28

火鼠様
お礼を書くのを忘れていました。申し訳ございません。
貴重なご意見をありがとうございます。

No.36421 【A-6】

Re:環境計量証明事業の志望動機について質問です。

2011-01-28 23:04:57 津久葉山禄 (ZWldb10

「アスベスト分析屋」さんがまじめな回答をされ、「火鼠」さんが実体験にもとづいた回答をされているので、私からも一言。

この業界は、@独立系の比較的大手の会社、A上場一部、二部の親会社を持つ子会社、B中小の独立系の会社などに大別されます。

あなたの思想、学歴からBの選択肢はないと思われます。インターンの気楽な仕事と、社員として自分の将来、そして、将来の家族の生活を自分の両肩に背負った仕事では、大きく違います。それでも、自分の人生をかけてみるならば反対はしませんが、同級生より相当な低給、劣悪な労働条件、昇級の低さなどなどにより、あなたはすぐに後悔することになる可能性が高いです。

A上場一部、二部の親会社を持つ子会社では、親会社の天下り(お役所よりひどい場合があります)があります。あなたの生活は、ほぼ安泰でしょうが、あなたの思想を考えると、いずれ後悔するときが来るのではないかと危惧いたします。@独立系の比較的大手の会社では、まじめな優良な会社も多いですが、はえぬきの幹部社員の不正(ある一例では、役員または/および社長自らが会社を食い物にしている例がありました)もありえます。よくよく、会社を調査されて入社することをおすすめします。

>社員の方が、待ち時間などに平行して他の業務を複数こなしていましたので、私がインターンシップで感じたのは第一に計画性だと感じました。他にも協調性などが考えられますが…

これは、良い方の部類に入ります。多くの計量証明事業会社では、その採算性から、分析業務は、派遣、パートが担当し、社員は仕事の段取り、データ・報告書のチェック・作成のみを担当し、分析は手が不足する場合に行うなどの例が多いです。これでは、この会社に埋没することに満足するならば別として、個人としての能力を磨くのに困難であると思われます。

>私は現在修士1年で現在就職活動中です。
あなたの志、(大学が有名校であれば)学歴を考慮すると、ISOの検証機関の選択肢がありえると思います。この業界は、年寄りが多く、若い人が比較的少なく若くして責任のある仕事を任せてもらえる可能性がある、まじめな方が多い、将来性が高いなどにより、環境をまじめに考える若い優秀な方にとっては有望な就職先の一つであろうと考えております。



No.36425 【A-7】

Re:環境計量証明事業の志望動機について質問です。

2011-01-29 01:05:45 津久葉山禄 (ZWldb10

「農学系応用化学科」さんへ。

先の回答に加えて。
近頃、高学歴社会を反映して、大学卒、修士の方がこの業界に入って来ておられます。この業界が発展していくためには、優秀な人材が必要であろうと考えておりますが、「悪貨は良貨を駆逐する」のたとえのように、環境計量事業登録制度の弊害(設備と環境計量士をそろえれば、誰でも容易に登録を得・参入できる)、本来第三者といえない資本関係が直接ある子会社(100%子会社も含めて)が親会社の証明行為を行うことを認めている(本来の競争原理が働かず、また、本来の意味での検証行為・証明行為が危うくなる)などにより、年々、価格が低下しています。

また、ISO17025などのシステムと統計管理を正しく理解できる人材が乏しく、一例をあげれば、「MLAP」、「ISO17025」でも1重測定を認めている。この違い、1重測定と2重以上の測定の違いを正しく理解できていない者が多く、審査員ですら理解できていない者が多いことです。この両者の間には平均値を取る以上の違いがあり、重要なデータの品質の1側面がスッポリなくなることを理解できていない者が多いなど価格低下による経済面からの圧迫を品質面から食い止めることが出来ない。

また、計量証明制度および公定法であるJIS K 0102などの試験法が機器の進歩に追いつかない、常に、数年から十数年以上遅れるなどにより、コスト面からの改善ができないため、いきおい、人件費の安いパート、派遣社員が試験のほとんどすべてを担当することとなるなどにより、その制度そのものが制度疲労を起こしているのではないかと考えております。

以上、悪い側面ばかり述べてきましたが、その一方では、この業界でもデータの品質を重要視する考えが年々根付いてきています。したがって、就職されるにあたっては、「私はこの業界を環境と産業を守る仕事と考えています。」などという安易な考えでなく、よくよく、会社をインターネットで調査し、また、先輩、知人などを介して調べて、得心したうえで入社されることを願います。インターネット調査にあたっては、会社の歴史、業務内容、資本金、売り上げ、機器・施設、従業員数、登録の内容と数、取得ISO、従業員取得資格数、各種資格取得援助制度、福祉制度などなどです。従業員の態度、服装も重要です。私の旧部下も「学校の先輩の話を聞いて就職先を選択し、良かった」と言っておりました。

回答に対するお礼・補足

貴重なお話をありがとうございます。
生の情報がお聞きできて非常にありがたいです。

よく会社情報を調べようと思います。
また、この業界だけでなくほかの業界とも比較使用と思います。

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