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環境Q&A

1990年代にイタリアの最終埋立地対して閉鎖命令を下したEU裁判所の書類を探しています 

登録日: 2011年10月11日 最終回答日:2011年10月20日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.37550 2011-10-11 01:39:59 ZWle25d KH0088

はじめまして、当方学生です。
2008年から現在まで発生しているナポリゴミ問題の前駆事件について調べています。

多分、1994年のEUの命令だったと思います。
子細は、ナポリのキアヌーラ最終埋立処分場がEUの定める環境基準を満たしていないため、健康被害を懸念した裁判所がその埋立地の閉鎖命令を出したそうです。
私は、この裁判所によって公布された閉鎖命令書を血眼になって探しています。
どなたか、史料の所在をご存知の方、もしくはEU官報などから見つけた方、そのありか教えてください。

記憶があいまいで申し訳ないのですが、この裁判所はEU裁判所ではなくて、イタリアの裁判所であったかもしれません。




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No.37565 【A-1】

EU裁判所の書類なら…

2011-10-14 10:25:40 todoroki (ZWl7727

駐日欧州委員会代表部には尋ねられましたか?
1994年以降の官報なら、残っているはずです。
イタリアなら駐日イタリア大使館には?

回答に対するお礼・補足

WEB上で官報を確認しましたが、上手く見つけられませんでした。
そこで、このサイトの有識者に尋ねようと思った次第です。

駐日欧州委員会代表部
駐日イタリア大使館
廃棄物学会
など、これに関する情報を知っていそうな機関等はいくつか存じておりましたが、
失礼ながら、最も手頃だと感じました、EICネット様から質問致しました。

駐日欧州委員会代表部、駐日イタリア大使館、廃棄物学会など。これら機関等への問い合わせは後々、または最終手段と認識しています。
皆様、恐縮ながら、どうかよろしくお願いいたします。

todoroki様、ご回答ありがとうございます。

No.37566 【A-2】

Re:1990年代にイタリアの最終埋立地対して閉鎖命令を下したEU裁判所の書類を探しています

2011-10-14 13:55:10 ronpapa (ZWlba5

失礼します。
対象の地名は、「キアヌーラ」ではなく「ピアヌーラ Pianura」ですね。

回答に対するお礼・補足

全くその通りでした。
ご指摘ありがとうございます。
皆さま、キアヌーラではなくピアヌーラです。
申し訳ありません。

No.37573 【A-3】

なにか参考にでもなれば・・・

2011-10-17 14:19:11 ronpapa (ZWlba5

なかなか、1994年時点でのEU欧州委員会、あるいはイタリア国内裁判所による埋立地の閉鎖命令書というのは見つかりそうにありません。 〔 EU Italy Naples Pianura waste 〕など英文でのGoo△le検索はしておられると思いますが。
以下、ご参考まで紹介します。
● http://www.ceecec.net/case-studies/waste-crisis-in-campania-italy/
- NGO団体のサイト記事ですから、恣意的な部分も含まれるかもしれませんが、全体の経緯が整理されていますね。
- この中に“The Pianura battle ピアヌーラの闘い”という項が記述されていますが、お求めの情報にはヒットしていません。

● http://en.wikipedia.org/wiki/Triangle_of_death_(Italy)
- 英文ウィキペディアでは、“Triangle_of_death_(Italy) イタリア死の三角地帯(?)”に詳しいのですが、ここにある“Notes”備考記事を全部は読んでいません。

● 余談ですが、
 1994年というのは、イタリアで第20回のサミット(先進国首脳会議)が開催された年です。その開催都市はナポリでした。“ナポリ・サミット”とも呼称するそうです。
この時の日本の総理大臣(首相)は村山富市さん。米国大統領はクリントンさん。開催国イタリアの首相は(現在と同じ。当時は初選の)ベルルスコーニさんでした。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/table/index.html
ナポリのごみ問題や各種事件が国際的にクローズアップされるのは2008年以降かもしれませんが、埋立地の強制閉鎖措置がとられた時期〈*〉と、このナポリ・サミット開催時期が一致するのには、何らかの背景理由が存在したのかも・・・(各国代表に恥ずかしい実態を知られたくないなどと・・・)というのは、勘ぐり過ぎかもしれません。〈* 閉鎖措置の執行命令は1994年だとしても、施行完了時期は1997年だったのかもしれませんね。〉

〜続きます〜

回答に対するお礼・補足

近代イタリア史の柴野先生とは知りませんでした!
本当に恐縮です!

なんかすいません!

No.37574 【A-4】

参考にはならないでしょうが・・・

2011-10-17 14:22:13 ronpapa (ZWlba5

● http://shibano.exblog.jp/i9/2/
- 当サイトQ&Aで、個人ブログのURLをむやみに記載することは憚られるのですが、個人的に興味を覚えました。
- 以下、部分抜粋。
・記事:行政への不信感が背景に
 カンパニア州では90年代初頭、各地の埋め立て処分場で環境汚染が発覚し、裁判所が相次いで閉鎖命令を出した。ゴミ処理業界に浸透した犯罪組織シチリア・マフィアのナポリ版「カモッラ」が北部など他地域の産業廃棄物を持ち込んだのが原因とされる。
政府は94年にゴミ非常事態を宣言したが、処分場を建設しては環境問題などを理由に閉鎖する事態が続いた。新たな埋め立て処分場や焼却施設計画が持ち上がるたび、地元市や住民が激しく反発し、ゴミ収集が停止される悪循環に陥った。
カモッラは今も業界に強い影響力を持つ。産廃の違法投棄を困難にする焼却施設の建設反対運動をあおっているとの見方が絶えない。【朝日新聞1月15日03時09分】
・ブログ:雑感
 ナポリのゴミ処理工場というのは要するに巨大なプレス機械のある場所で、そこにとにかくゴミを放り込んでいく。そして次にこれを機械で圧縮する。その結果ほとんど20分の1ぐらいになるまで容積は小さくなる。そうすると今度はこの小さくなったゴミに白いプラスチック製の帯をグルグル巻いていく。 白い塊が無数に出来上がるわけだが、その次はこの塊をトラックや貨物列車に積み込んで、バジリカータかカラブリアの山のなかに運んでいくというわけである。朝日新聞の記事によると今ではシチリアとかサルデーニャの島に運んでいるようだ。
このやり方に問題があるのは誰が考えてもわかる。処理場のスペースががなくなればもうそれまでであること、処理されたゴミは半永久的にそのままとどまること、資源やエネルギーの形で再利用することがまったくできないこと、などがその理由である。
記事にもあるように、ナポリのゴミはカモッラの財源になっているようだ。だから焼却工場の建設に横槍が入る。結局のところゴミ問題もイタリア南部の社会問題として対処しないと解決不能なのである。【by himitosh、2008-01-15】

● 当サイトの海外ニュース情報からのリンクですが。
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/935&format=HTML&aged=1&language=EN&guiLanguage=en

回答に対するお礼・補足

ナポリサミットは知りませんでした!
国際系の話も探していたので、非常に助かります!

NGOのこれは私も使っています。
ホント分かりやすいです。

後半は、何故かカンパニア州だけが採用することになってしまったエコボールの話ですね。
輸送前提でこの政策とってたんだなぁ、といつも思います。

個人的な話です。

ゴミ問題は先進国ならどこでもありますが、ここまで切羽詰まってしまったのは世界でもカンパニアだけです。
きっとメディアが言う様に、カンパニア州の怠慢やカモッラだけが原因である、と片付けるのはすごく一面的なものの捉え方だと感じて仕方がありません。
だって、ニューヨークのゴミ業界もヤバい方々の業者を仕切っていますし、ゴミ業界に暴力団が絡むなんて世界ではざらな話です。行政の怠慢に至ってはカンパニアどころかほとんどの地域でも似たようなものだと思います。
なのに、カンパニア州だけなのです。

これは、私の希望も入っていますが、もっとEUとかを絡めた政治的、歴史的にダイナミックな話しに出来ると睨んでいます。
把握は出来ていませんが、今のEUの崩壊気味な状態になってしまった原因かなにかを、ここからちょっとでも垣間見える事が出来るはず、なんて思ってます。

なので、グローバルな話の、このナポリサミットは本当にありがたい情報でした。
ronpapa様、ご丁寧に、本当にありがとうございます。
参考になりました。

引き続き、裁判所の命令に関する情報は募ってまいりますので、
皆さま、どうかよろしくお願いいたします。

No.37575 【A-5】

ごめんなさい

2011-10-17 18:54:08 KH0088 (ZWle25d

気を悪くなさっていたらと思うと、ご無礼がありましたらと思いますと、心臓止まりそうです。

本当に申し訳ありません。

No.37577 【A-6】

(余談)

2011-10-17 22:53:13 ronpapa (ZWlba5

私、柴野先生との面識はありません。
また、気にされることは何もありませんし、私も勉強になりました。感謝です!

視点を大きく広く持たれることは大切だと思います。
安易な結論を求めたり性急に断じたりずることは、簡単かもしれませんが愚かと映る場合もありますから、多少は優柔不断と見られても、疑問を持ち続ける“心の持ちよう”も大切だと思います。そして、真摯な探究心を失わなければ、いろんなものが見えてくると思います。私はそのように生きたいと念じているる凡人のひとりです。


PS: (当サイトでは、回答・助言と関係ないレスを付けることはガイドラインに抵触しますから↓)
http://uk.reuters.com/article/2008/01/15/environment-italy-waste-eu-dc-idUKL1545828620080115?sp=true ロイター英文
http://www.nytimes.com/2008/01/18/world/europe/18italy.html?_r=2&ref=world&oref=slogin&oref=slogin ニューヨークタイムス英文
http://www.thedailybeast.com/newsweek/2008/01/13/trash-city.html ニューズウィーク英文
- 海外ニュース検索を試みる方法もありますね。
- しかしなんとまぁ、ナポリのごみをドイツに処理依頼したニュース記事もありましたが、まさに国際問題。 日本の場合は、有償引き取り価値の付いたゴミ輸出の問題やら、医療ゴミの輸出処理問題とやらもありましたから、それぞれ問題の核心はどこにあるのやら? 私個人的には、環境問題すべてを「費用対効果」や「リスク対便益」の尺度で測ろうとする方法論や、マネー(金銭)インセンティブに頼らざるを得ない人間社会のあり様に限界が生じている気がしています。

●1994年にイタリア政府が発したとされる“ゴミ非常事態宣言”の内容との関連を探ってみる方法もあるのかもしれませんね。


※返信はご無用です。

No.37588 【A-7】

私も勉強させてもらいました

2011-10-20 20:47:45 todoroki (ZWl7727

A-1まで少し時間がありましたが、そのあとは結構Q&Aが盛り上がりました。
これもひとえにronpapaさんの篤志と、KH0088さんの真摯な返信の
賜物と思います。

EU裁判所の書類をお探しなら、やっぱりここを訪ねるべきでは?
と思いますがいかがでしょうか?(お住まいの場所にもよりますが)
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/network/eui/index.html

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
一から百まで申し訳ありません。

これは知りませんでした。
どうやら、EU情報センターが本当に近場にあるようなので、そちらを訪ねる事に致します。

何度も回答頂き、本当にありがとうございました。

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