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環境Q&A

AIS作成方法 

登録日: 2011年12月14日 最終回答日:2012年01月06日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.37777 2011-12-14 13:45:10 ZWle414 匿名

某電子機器製造メーカで環境の仕事をしております。
このたび顧客より、AISの提出を求められています。
いくつか部材メーカからの回答がきたのですが、疑問に思う点がいくつかあり、前に進めません。
@AISは全ての構成部材を記載する必要があるか?任意でよいのか?
A部材のデータを複合化する場合、実際に製品に使用する重量を記載する必要があるか

Aにつきまして、電子部品などでしたら個数で調整できますが、
ラベル、基板(1シート)の場合はどうしたらよろしいでしょうか?

先月こちらの仕事の担当になり、右も左も分からない状態です。
JAMPのHP以外にも何か参考となるものがございましたら
教えていただけると大変助かります。

総件数 10 件  page 1/1   

No.37787 【A-1】

Re:AIS作成方法

2011-12-15 22:42:50 筑波山麓 (ZWl7b25

「匿名」さんへ。

「先月こちらの仕事の担当になり、右も左も分からない状態です。」について。
日本の企業が海外の企業に敗北を重ねる原因の一つです。もう既に、30年以上前に、フランス人(日本人を妻とし、日本語を日本人以上に駆使し、日本歴史その他への造形が日本人以上のフランス人)のポール・ボネさんがプレジデント紙上でエッセイを書かれていますが、まったく、日本人の悪い性癖が変わらないのだと痛感します。ずぶの素人を、利益を目的とする企業が「先月こちらの仕事の担当」として、どうやって国際競争に勝とうと言うのでしょうか?敗北するために頑張っているとしか思えません。あなたの会社の経営者はいつまでも今でも高度経済成長が続いていると頭の中は妄想で一杯のように感じられます。お気楽な経営者で幸せ一杯、従業員は不幸の極みだと推測いたします。これで、国の援助その他を期待するとは、無能の見本といえる経営者としか思えません。

それでも、日本が世界に誇る、そして日本語が国際語でないためのラッキーと言えることですが、多くの情報がネット上に氾濫しています。「匿名」さんは、これを収集し研鑽にお努めください。終身雇用に安住してはいけませんよ。東大以上に秀才があつまる北京大等卒の中国人が安い給与で日本企業への雇用を待ち望んでいます。また、日本企業への外資系の参入は表面化していないだけで、相当程度以上に浸透しています。とにかく、自己研鑽で自らの身を全うしてください。

まず、東芝テックグループのAIS作成ガイド(第2版)、
http://www.toshibatec.co.jp/tecfiles/pdf/about/procure/aisguide_j.pdf

次に、株式会社東芝 ストレージプロダクツ社 HDD事業部の「JAMP AIS調査依頼について」
http://www.toshiba.co.jp/dm_env/green/download/20110401_AIS-3_JAMP_AIS-J.pdf

社団法人 日本電線工業会  社団法人 電線総合技術センター 「化学物質規制に対する電線業界の対応」に関する調査研究会
http://www.jectec.or.jp/03reach/data/REACH_aismanual(4).pdf

など多くの参考文献があります。ご自分で探されて自己研鑽にお努めください。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。このような中途半端な知識で業務を行うのは大変危険であると私自身実感しております。ただ、周囲にこちらの分野に詳しい人がいないのに加えて、会社も環境の分野に注力するまでに至っていないのが私の会社の現状です。これからも勉強して行きたいと思います。大変助かりました。

No.37790 【A-2】

Re:AIS作成方法

2011-12-17 04:12:32 暇人 (ZWle05e

以下長文ですが参考になればと思います。

@の質問については白黒はっきりするものではなくこの掲示板で意見募集するに値するものと思いますので当方の考えを述べます。

AISでは均質素材毎の含有情報を作成することになっていますが、どれだけ捕捉していれば客先に出せるAISとみなせるかは原則としてAIS作成者の判断です。
例えば電子部品のAISを受領する側にとっては納入品の均質素材が幾つあるかなど検証できませんので基本的には入手したAISを信じるのみです。
ただし、重量比で90%以上捕捉せよ、といった要求も一部ではあるようです。

仮に御社製品が3種類の部材で構成されるケースを例として、どうしても2種類のAISしか入手できなかった場合の対応を想定してみます。
・残り1種の部材について、完全ではないとしても例えばRoHSと現行SVHCのみ 別途情報入手して、御社製品のAISを作成してしまう。
  or
・情報不足を理由にAIS提出を拒否し、平行して仕入れ先にAISを要求し続ける。

このどちらを取るかはAIS作成者の判断であり、その判断基準は人それぞれであろうかと思います。
日本の産業界全般としては、サプライチェーンに数多存在する情報作成者が少しずつリスクを負ってでもAISを迅速に回した方が効率的に「EUの」法令を遵守するベネフィットがあると私は考えます。

Aについては、これくらいのことをご自身で解決できないようでしたら先が思いやられます。
JAMPの有料講習会を受講するなり依頼元にAIS作成方法の指導をお願いするなりして、根本的なスキルアップの対策をとることをお勧めします。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
AISが作成者判断によるものであること、環境、機械などの初心者にとって大変難しいですね。

仮に御社製品が3種類の部材で構成されるケースを例として、どうしても2種類のAISしか入手できなかった場合の対応を想定してみます。
・残り1種の部材について、完全ではないとしても例えばRoHSと現行SVHCのみ 別途情報入手して、御社製品のAISを作成してしまう。
⇒他社から納入した製品を自社でMSDS,ICPデータをもとに作成することはよいのですね。ありがとうございます。

Aについては、これくらいのことをご自身で解決できないようでしたら先が思いやられます。
⇒ごもっともです。スキルアップに努めます。

大変助かりました。ありがとうございます。

No.37800 【A-3】

Re:AIS作成方法

2011-12-18 20:24:50 Mister (ZWle15a

>@AISは全ての構成部材を記載する必要があるか?任意でよいのか?
⇒全ての構成部材を記載することが望ましいと考えます。あとで客から問い合わせが来ると面倒なので。
「RoHSは均質材料毎」というのはご存じだとは思いますが、RoHSの分析データとAISの両方を入手した客は内部構造を知っている可能性があります。

>A部材のデータを複合化する場合、実際に製品に使用する重量を記載する必要があるか
⇒JAMPのガイドラインでは、実際の製品重量を記載することとなっています。
http://www.jamp-info.com/faq/ais/faq0910-70

でも実際には実測値とカタログ値と材質合計が食い違って、客から問い合わせがきて面倒という事態に。

>Aにつきまして、電子部品などでしたら個数で調整できますが、ラベル、基板(1シート)の場合はどうしたらよろしいでしょうか?
⇒単位が面積や体積の場合でも、単位量×使用量でいいと思います。員数は小数も可だったと思います。もしくは、1個に換算して調整するか。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。

>@AISは全ての構成部材を記載する必要があるか?任意でよいのか?
>⇒全ての構成部材を記載することが望ましいと考えます。あとで客から問い合わ>せが来ると面倒なので。
>「RoHSは均質材料毎」というのはご存じだとは思いますが、RoHSの分析データと>AISの両方を入手した客は内部構造を知っている可能性があります。
⇒記載しておいて無駄なことはないですよね。しっかり勉強をして、丁寧なデータを作成できるよう努めます。

>A部材のデータを複合化する場合、実際に製品に使用する重量を記載する必要が
>あるか
>⇒JAMPのガイドラインでは、実際の製品重量を記載することとなっています。
⇒ありがとうございます。ガイドライン拝見いたします。
 また、記載間違いをしてしまいました。基板(1シート)ではなく、1pcsです。メーカからいただくデータは1シート分ですが、弊社がAIS作成に必要なデータは1pcs分のデータです。データをpcsで割ると、捨て基板分のデータが含まれてしまいます。この場合は、どのように対応するのがよいですか?

No.37804 【A-4】

Re:AIS作成方法

2011-12-19 13:56:48 hana (ZWle126

> @AISは全ての構成部材を記載する必要があるか?任意でよいのか?

全て記載する必要がありますが、JAMPの材質名称は電子部品の材料としての区分けに思え、それ以外の部材はどう書いていいのか非常に悩ましいところです。
JAMPの有料セミナーでは電子部品以外の部材の書き方には殆ど触れず、質疑応答の時間も削られてわからなかったとの事です。

そこで「材質名称」を分けられれば別の部材、そうでなければ同一部材として記載しています。
ラベルであれば紙、接着剤、インク、剥離紙の4点には分かれると思います。


全ての構成部材について報告物質の有無を確認する必要があるかという質問でしたら、「サプライチェーンを遡って情報を入手し、現在わかり得る範囲」を記載すれば良いです。
が、後で含有有と判明すると混乱するので、依頼元に一部の原材料の情報を入手できていない旨、ご相談されてはいかがでしょう。
わかる範囲で報告するなり、全てわかってから報告するなりの指示を依頼元からいただけば、後に報告物質を含有しているとわかっても混乱なく訂正できると思います。

同時に閾値がありますから、御社が納品しておられる部材の質量が、川下企業の製品質量に対して非常に小さい場合、無視できる場合もあるかと思います。
例えば、ラベル1g全てが報告物質Aだとしても、製品が100kgであれば、他の部材に報告物質Aがなければ0.00001%=0.1ppmとなり無視でき、中間報告でも充分となる可能性があります。


> A部材のデータを複合化する場合、実際に製品に使用する重量を記載する必要があるか

御社が販売しておられるのがラベル、基板(1シート)であれば、単位数量あたりで大丈夫です。
例えばワイヤーであれば1mあたりの重量となります。
川下企業は御社が発行したデータを使用数量分積算して再計算することになります。

もし、御社が基盤にチップを組み込んで販売、川下企業がそのままユニットとして使用する場合は、すべて合算した重量を記載してください。


> JAMPのHP以外にも何か参考となるものがございましたら

川下へと調査元を遡れば答えを得られることもあり、調査元に問い合わせるのも一つの手だと思います。
※残念ながら回答を得られない場合もあります。

あとは宣伝になってはいけないのでヒントだけ。
「環境報告」「掲示板」で検索してみてください。

No.37808 【A-5】

Re:AIS作成方法

2011-12-20 14:26:23 Gon (ZWle421

粘着シートやラベルに関連する製造元で化学物質管理をしています。
今回の質問に対して参考になるのかわかりませんが、少しだけ情報提供させていただきます。

@に関しては、他の人達が回答されておりますので省略しても構わないかと思いますが、一応当方の見解としては、“均質材料”ごとに書くことができるのであれば、書いてあったほうが川下ユーザーには好ましいと思います。

Aについては、川上メーカーからどのような形でAISが出てきているのかわかりませんが、もし報告単位が『個(pcs)』である場合にはそのままでOK。『平米(m^2)』である場合(粘着シートの状態)である場合には、実際に使用されるサイズに換算して報告すればOKではないかと。

ただし、注意すべき点として、ラベルや粘着シートには剥離紙という最終製品に貼る前に剥がして捨ててしまう材料があります。
この材料は、製造元によって報告されたり、されなかったり統一されていないものなので、入手したデータがどちらなのか確認をしておく必要があるかも知れません。

回答には関係の無い蛇足(愚痴)ですが、
もともと欧州の法規制にあった“Homogeneous(均質材料)”の定義(容易に機械的に分離できないもの。←この定義自体も議論が継続されているようですが…)と、日本の業界団体等が定義した“均質”が異なっていることが、粘着シートやラベルに関連する業界に所属する人間にとっては悩ましい問題です。
ラベルの表面フィルムと糊って、機械的に容易に分離できない“均質材料”なのですが、“均質”という定義には合致しないため、顧客から別々に分析を…といわれることも多いんですよ。

No.37821 【A-6】

Re:AIS作成方法

2011-12-21 17:00:44 hana (ZWle126

A-4.への補足です。
*使用するはんだ材中の管理対象物質が最悪でも0.1重量%に満たないと分かっている場合
http://www.jamp-info.com/faq/ais/faq0910-24
こちらにあるように、閾値以下になることを保証できるなら、全てのデータを入手する必要はないようです。

Misterさんへのお礼・補足にあった内容ですが、回答させていただきます。
横槍になってしまったら申し訳ありません。
> メーカからいただくデータは1シート分ですが、弊社がAIS作成に必要なデータは1pcs分のデータです。データをpcsで割ると、捨て基板分のデータが含まれてしまいます。この場合は、どのように対応するのがよいですか?

御社は基盤と部品を購入して組み立てておられるのですよね。

購入した基盤1シートの面積がわかれば、単位面積あたりの基盤の重量が計算できますので、御社製品1pcs分の基盤の重さがわかると思います。
そこへ1pcs分の部品のデータを足してやれば良いのではないでしょうか。

可能であれば、メーカに頼んで基盤のAIS(もしくはそれに代わる元データ)を、単位面積あたりの重量がわかるように作成いただくのが良いと思います。
1シートの面積をどこかに記載していただくだけでも良いと思います。

均質材料の扱いですが、めっき(プラスチックの表面処理含む)やインクは別の材質として書くことになっているようなんです。
http://www.jamp-info.com/faq/ais
http://www.jamp-info.com/faq/ais/faq0910-14
http://www.jamp-info.com/faq/ais/faq0910-154
インクについては、インクカートリッジ内のインクなのか、印字された部品に使われたインクなのかが定かでなく、表面処理についても回答が表面処理をめっきと断定した書き方なので、めっき以外に本当に適用されるのか確信があるわけではありませんが、参考にはなるかと思います。

※しかし本当にここまでしないといけないのか、という疑問はあります。
 その部分だけ剥がれた時に含有濃度が上がるからなのでしょうか。
 何の為に分離できない部材を分けて書く必要があるのか明確になっていれば良いのですが。
 私の不勉強で知らないだけかもしれません。ご存知の方がいらっしゃったら私も教えていただきたいです

No.37856 【A-8】

Re:AIS作成方法

2011-12-29 11:57:55 Mister (ZWle15a

hanaさんA-6についての私の見解です。

>捨て代分が含まれる・・・

については、hanaさんと同意見です。

>インクについては、インクカートリッジ内のインクなのか、印字された部品に使われたインクなのかが定かでなく

自社が提供する時点での状態(インクメーカであればインクカートリッジ内のインク。ただし、その場合はMSDSplusの方が妥当。印刷した物を提供する場合は揮発・化学反応後のインク)で作成します。

>何の為に分離できない部材を分けて書く必要があるのか

分割した物をあとで集約することはできますが、集約した物を分割するのは困難だからではないでしょうか?

たとえば、剥離紙と粘着シートを分けておけば、それを粘着テープとして合算することは容易です。しかし、粘着テープとしてまとめてしまうと、剥離紙と粘着テープを切り離すことは困難です。

No.37871 【A-9】

Re:AIS作成方法(2012/1/9追記)

2012-01-05 17:58:07 hana (ZWle126

A-4、A-6の補足です。

A-6回答後に、IMDSのご依頼をいただいたお客様から、分離できない構成材料についても詳細に分ける理由を伺いました。
1.材料の情報が改訂された場合の事後処理を円滑に進める為
2.材料の情報が誤っていた場合に、アセンブリメーカに責任を負わせない為
弊社はIMDSもJAMP-GPも登録していないので理解不足もあるかと思いますが、基本的にはこう考えれば良いとの事です。
※IMDSではどの材料のデータが変更されたかわかるように、材料コードの紐付まで行っているそうです。

おそらくAISも同じ考え方なのではないかと思います。
AISを提供するメーカが身を守る為には、面倒でも極力分けて書いた方がよさそうです。
※面倒で済めば良いのですが


ただ、この説明ですとA-5でGonさんが説明しておられる「均質物質」の定義とは相反してしまいます。
業界の考え方の違いかもしれませんし、RoHSのように分析を必要とする物質との違いかもしれません。


Misterさんコメントありがとうございます。

A-6で私が知りたいと書いていたのは、ラベルの「貼り付ける部分」と「剥離紙」に分ける理由ではなく、「貼り付ける部分」を「表面フィルム」「インク」「紙」「糊」と分ける理由です。
めっきであれば「めっき膜」と「地金(というのでしょうか?)」に分ける理由となります。
通常の使用では分離させることもなく、分離させようにも困難である部材を分けて記載するのは何故だろうと思っていました。
わかりづらくて申し訳ありません。

しかし基本的にはA-8でMisterさんが書いてくださった通り、
> 分割した物をあとで集約することはできますが、集約した物を分割するのは困難だから
という理由で分割して書くことになっている様です。


Gonさん、A-11ありがとうございます。
例え削ってでも物理的に分離であれば分けるのですね!
※質問者から離れたやりとりになりますのでこちらに御礼を追記します。

No.37874 【A-10】

Misterさん、hanaさんへの回答です

2012-01-06 11:08:30 Gon (ZWle421

質問者様が確認しているのかわからない状況の中、補足等をしていただいていたので、当方からも少し情報提供しますね。
(たいして有用な情報ではないかもしれませんが…)

まず、当方の回答中に愚痴として書いた欧州RoHSの“均質材料”と日本の定義する“均質”という言葉の乖離についてですが、
(以下はあくまでも私見であることをご了承ください)
このような状況になってしまった理由として、以下のようなことが背景にあると思っております。
@日本語に訳した際の問題
 前回も書きましたが、欧州RoHSの“Homogeneous”は、一般的に均質材料と訳されていますが、その言葉の指令上の定義はあくまでも“機械的に容易に分離できない材料”だったはずです。(原文に書かれている内容を確認する限り)
 しかし、それを日本語に訳す際に、なぜか“均質な材料”とされてしまったことが問題を難解にしてしまったと思っています。
 均質という日本語だけでみると、機械的に容易に分離できないものであっても均質ではないため、さらに細かく分けて欲しいという顧客の要求は正しいと言えます。

A日本企業が過去に被ったトラブルの影響
 結構有名な話でありご存知だと思いますので、詳細は割愛しますがそのような痛い目にあった及びそれを目の当たりにした最終製造企業からすれば、製品の安全保証(自社の保護)の観点から出来るだけ細かい情報提供を要求するというのも理解できます。

しかし、@やAのような心情的には理解できることであったとしても、そこまでの要求をRoHS指令ではしていないので、中間企業に属する人間としては困ることがあるんですよね。(今も議論されているとの情報もあるので変わるかもしれませんが)

…長くなったので続きます。

No.37875 【A-11】

Misterさん、hanaさんへの回答です(続き)

2012-01-06 11:15:30 Gon (ZWle421

ちなみに、hanaさんの書かれていた中でメッキというのは、当方の解釈では機械的に分離できる材料なんですよ。
(自分のとこの商品だけ除外しようとしているわけではないです)
 というのも、メッキの表面処理をした金属の表面をやすりのようなもので擦るとメッキ膜って削れてしまいますよね。

 印刷を施した粘着シートでも、印刷インクは削れてしまうかもしれないため、別の均質材料になってしまうと思われます。
 しかし、粘着剤の場合よっぽどの品物ではない限り、粘着剤は機械的に削っても取れるものではないんですよ。(化学的な処理をすれば取れる場合もありますが、それは指令の要求を超えています)

 指令が機械的な分離としているのは、ネジとナットのような品物でナットにのみ禁止物質が含有しているケースがあったとして、それを一つのものとして取り扱ってしまうと、将来ナットのみを再利用する場合等に禁止物質の含有率が変化し、しきい値を超えてしまうなどの問題点を懸念してのことだと考えております。
(たとえがわかりにくいですかね??)

 ただ、以前いくつかの代理店を経由して、欧州のインクリボンメーカーから分析データを貰ったら、簡単に剥がすことのできるインク部と支持体のフィルムをまとめて分析した蛍光X線の結果だけがきました。

今回のような問題の、一番の要因は“日本人の潔癖症気質”なのかもしれませんね。

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