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環境Q&A

「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」の基礎データ開示要請 

登録日: 2012年01月29日 最終回答日:2012年01月31日 環境行政 行政資料

No.37983 2012-01-29 10:05:40 ZWle52 福島放射能

「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」において、屋内は屋外の0.4倍としていますが、その根拠にした基礎データの開示を強く要請します。
我が家は木造です、寝室の2階で1.3マイクロシーベルト/時間と、屋外と同程度かそれ以上の放射線量を示しています。なお、屋外では1.0マイクロシーベルト/時間です。このようなことから、「屋内は屋外の0.4倍」にはとても同意できません。
基礎としたデータの開示を強く要請します。
早急な返信をお願い置いたします。

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No.37987 【A-1】

Re:「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」の基礎データ開示要請

2012-01-30 22:27:15 筑波山麓 (ZWl7b25

「福島放射能」さんへ。

私は、環境省の者ではありませんので、『「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」において、屋内は屋外の0.4倍としていますが、その根拠にした基礎データの開示を強く要請します。』と言われても当惑するだけです。他の方も大なり小なり同様のことと思われます。

とりあえず、放射線に対する一般論としての考え方をご説明します。

放射性セシウムからはβ線とγ線が放出されます。β線は電子であり、透過力が弱く、紙1枚で止まります。γ線は波長の非常に短い電磁波であり、透過力が強く、紙、アルミニウムを透過し、コンクリートなどで止まります。

したがって、放射線の空間線量は、主にγ線を対象として考慮しております。まったく、遮蔽効果がなかったと仮定して考えても、放射線を出す汚染源が距離に対して十分に小さいと、その放射線量は、対象からの距離の2乗に比例して減衰(弱く)します。一方、放射線を出す物体等の面積が非常に大きいと、この「距離の2乗に比例」の法則が小さくなります。しかし、いずれにしても、放射性物質から遠いところにあるものが近いところのものよりその線量が高くなることはあり得ません。

また、「寝室の2階」は、当然、その屋外は空間であり、この「屋外では1.0マイクロシーベルト/時間」は、地上での値と考えますが、正しいでしょうか?

そうであれば、「寝室の2階で1.3マイクロシーベルト/時間」と屋外より高い理由として、以下のことが考えられます。

@ 「寝室の2階」が放射線源(チリ、ゴミその他)により汚染されていませんか?室内をくまなく測定して高いところがないかを探して見てください。
A 「寝室の2階」に近接して、高濃度の放射性物質で汚染された建物その他がありませんか?同様に高いところがないか測定してみてください。
B 放射線測定器として何をお使いでしょうか?市販の測定器には大変いかがわしいものがあります。自治体等で放射線測定器を貸し出ししているケースが多いですので、今お使いのものと違ったメーカー、機種の測定器を借り、再度測定を行ってみてください。

以上の測定などを行った後に、再度、ご質問ください。

回答に対するお礼・補足

筑波山麓様:
ご回答、有難うございました。
ご質問に答えます。
(1)屋外の測定点は、地上1mです。
(2)寝室2階の測定点はは、床から高さ1mです。
(3)測定計器は、HORIBA PA-1000です。
(4)寝室内部は掃除機にて清掃済みです。
以上、ご質問に対する回答まで。  福島放射能

No.37995 【A-3】

Re:「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」の基礎データ開示要請

2012-01-31 20:50:59 万田力 (ZWl3b51

 なんだか、違和感を覚えると共に「すれ違い」を感じます。

> 「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」

って、何でしょう?
 ググッてみても上位にはヒットしません。
 最も近そうなのは、平成23 年8 月26 日の原子力災害対策本部が出した「除染推進に向けた基本的考え方」
 でも、この中には

> 屋内は屋外の0.4倍

という表現はおろか、「0.4」という数値も出ていません。
 それよりも何より、

> その根拠にした基礎データの開示を強く要請します。

って、誰に要請しているのでしょう?
 ここは、「一般財団法人 環境情報センター」が運営する環境問題に関するQ&Aのページ。
 環境問題に関する疑問に対する回答や助言をできる者はいても、「基礎データの開示」を求められても、それに対応できるのは、たまたまその当事者の方が参加してるような場合にかぎられます。
 そう言う意味では、筑波山麓さんのA−1のコメントは福島放射能さんの要求するところとはピントがずれているように感じました。
 「基礎データをご存知の方がおられましたならご教示ください」と言うならコメントのしようもあるとは思いますが、当事者(問題の「考えかた」を公表した組織又は個人)でなければ「基礎データを開示しろ」と言われても対応できないのではないでしょうか?

 当Q&Aが環境省が運営していると勘違いし、さらに「原子力災害対策本部」が公表した上記文書を環境省が公表したものと勘違いしてこのQ&Aに「要請」したなら、運営者側でこのような誤解を避ける努力が必要と思います。

回答に対するお礼・補足

万田万様:
ご回答、有難うございました。
環境省当局へ質問しました。  福島放射能

No.37996 【A-4】

Re:「除染計画策定に当たっての線量基準の考え方」の基礎データ開示要請

2012-01-31 21:33:32 筑波山麓 (ZWl7b25

「福島放射能」さんへ。

「万田力」さんの言われるように、私ではあなたの要求される「>基礎としたデータの開示を強く要請します。>早急な返信をお願い置いたします。」についてお答えすることはできません。

ただし、「福島放射能」さんの言われている、「屋内は屋外の0.4倍」については、原子力安全委員会がまとめた資料「原子力施設等の防災対策について」(平成22 年8月一部改訂)(http:www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/59-15.pdf)の付属資料8 屋内退避等の有効性についての表 − 1「浮遊放射性物質のガンマ線による被ばくの低減係数」(94頁)の「屋外:1.0、自動車内:1.0、木造家屋:0.9、石造り建物:0.6、木造家屋の地下室:0.6、石造り建物の地下室:0.4、大きなコンクリート建物(扉及び窓から離れた場合):0.2」の数値が何か関係があるのかなとは思っておりますが、この表の数値では「木造家屋:0.9」です。

「(3)測定計器は、HORIBA PA-1000です。」の機器は簡易機器ですが、室内と室外を比較する程度には正確であろうと思います。

「福島放射能」さんの質問の内容から、現在、ここにお住まいであるなどの緊急性を感じます。放射線の高いところに長く居ることには危険性を感じます。

「屋外では1.0マイクロシーベルト/時間」であるのに、「寝室の2階で1.3マイクロシーベルト/時間」とのことですので、「(4)寝室内部は掃除機にて清掃済みです。」とのことですが、寝室内に「福島放射能」さんの気づかれていない汚染が残っているように思われます。この簡易機器を使用して、寝室内に他より高いところがないか再度測定してみてください。もし、見つかったならば、これを除去することをお勧めします。

回答に対するお礼・補足

筑波山麓様:
ご回答、有難うございました。
東京電力と折衝していますが、「環境省が屋内を屋外の0.4倍にしているからそれに従え」と主張しています、ので。
御礼まで。 福島放射能

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