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環境Q&A

セレン測定の前処理時の安全対策について 

登録日: 2013年01月24日 最終回答日:2013年01月25日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.38995 2013-01-24 14:04:15 ZWle62e じょじょぴっぴさん

 水素化合物発生原子吸光法で下水・汚泥溶出液等の測定をしています。

 有機物が多いので、前処理で過塩素酸-硫酸-硝酸で加熱分解をしています。ビーカーに試料を100ml取り酸を加え、時計皿を載せて還流する状態にしてホットプレート上で加熱しています。同時にBL(空試験)で水100mlに同じ操作をしています。

 今まで、問題なく上記の方法でしていたのですが、今回BLのビーカーが小さな爆発が起き酸入りの熱水が吹き上がりました。ホットプレートの塗装はケロイドのようになり、水は30mlぐらい減っていました。たまたま正面にいなかった事と、ドラフトチャンバーの前面のパネルを低めに下ろしていたので幸い怪我はありませんでした。

 心当たりといえば、今まで時計皿の内側の頂点から水が伝って、水面にポタッと落ちた時に刺激になって「ポフッ」っという小さな爆発?が起こったりしていました。

 今回、何事も無かったのは不幸中の幸いですが、今後の安全対策を考えたいです。ただ、どうして良いか分かりません。蒸発乾固寸前で有機物があれば爆発すると認識していたのですが、今回はBL(水)であり、液量はまだ90ml近くあったと思います。

 加熱の方法、そもそも時計皿はしたほうが良いのか等、アドバイスをお願いします。

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No.38997 【A-1】

Re:セレン測定の前処理時の安全対策について

2013-01-24 22:20:22 たそがれ (ZWla61d

確かに過塩素酸分解は爆発の危険がありますが、文面からすると今回のケースは過塩素酸爆発ではなく、突沸だと思われます。きれいな水ほど起こりやすいんです。
沸石のようなものが入っていれば比較的安全ですが、硫酸の粘度も影響しているのでしょう。また、溶液の水深が大きく影響します。例えば100 mLの溶液は100 mLではなく、200 mLのトールビーカーに入れる必要があります。

しかし・・・操作ブランク(空試験)のやり方が少し違うような気がします。試料の代わりに水を100 mL取って濃縮分解、そのあとまた試料と同じ様に水でメスアップしていますね。
操作ブランクは容器や酸、その他の試薬からの汚染を差し引くわけですから、最初の水は必要なの?・・・ということになります。

回答に対するお礼・補足

 たそがれ様ありがとうございます!

 突沸ですね!考えてませんでした。確かに心当たりあります!

 私の質問の文面で「ビーカー」と書いてしまったのですが、300mlのトールビーカーです。それに、時計皿を載せ還流状態にしていました。

 さらに、ものすごーくゆっくり徐々に加熱していた事で液が過熱状態になっていたと考えられます。さらに一旦火を止めてから再加熱していました(すみませんこれもちゃんと書いていませんでした)。なので、乾いた沸騰石を新たに少し追加すべきでした。

 過塩素酸の事ばかり考えて認識不足だったなーと反省しております。

 BLの事は、、、うーん。どうしましょう。検討します。

No.38998 【A-2】

Re:セレン測定の前処理時の安全対策について

2013-01-25 09:07:42 火鼠 (ZWl8329

過塩素酸の分解は、基本的には控えた方がよろしいのではないでしょうか?
セレン、砒素では硫酸酸性の硝酸分解が無難ではないでしょうか?

過塩素酸は、温度が上がって還溜しないようでは、分解ははじまりませんよ。また、硝酸がなくなったら、爆発はしますよ。(乾固してなくても)過塩素酸分解で時計皿をして過塩素酸を還溜しないのなら分解に時間はかかるは分解はいい加減だわ(物によっては後のろ過がうまくいかないとか価数がそろはないとか)いろいろ問題があります。

過塩素酸は、温度が上がらなければ、酸化力のでない酸です。しかし温度があがれば、爆発的に酸化力があがります。汚泥+過塩素酸(5ml)+硝酸の分解で、ドラフト1つばらばらになったの見た事ありますよ。

酸の還溜とは、硫酸をトールビーカーに取って時計皿をのせ、加熱すると、中間層に雲のように白煙があり、上層のビーカの壁に液体が析出し戻るようになります。これが還溜です。
過塩素酸でもこの形にならなければ分解はできるものではありません。トールビーカを使うのは、上部がコンデンサの役目をさせて、酸の有効利用をさせているわけです。
ですから、ビーカの大きさ、加熱板の大きさ加熱温度いろいろな条件があります。

分解してる状態で水があるのなら、過塩素酸は酸化力はまだ出していないと思いますよ。

回答に対するお礼・補足

 火鼠様、ありがとうございます!すみません、私の説明が悪かったです。300mlのトールビーカーに時計皿を載せ時計皿の頂点・トールビーカーの壁を伝って液に戻る状態でしていました。

 おそらく状態から突沸であったと思います。

 ですが、、、

>>汚泥+過塩素酸(5ml)+硝酸の分解で、ドラフト1つばらばらになったの見た事ありますよ。

 で怖くなりました。それは絶対避けたいですね!!硫酸酸性の硝酸分解を検討してみようかなと思います!!

No.39001 【A-3】

Re:セレン測定の前処理時の安全対策について

2013-01-25 12:19:31 papa (ZWlbd18

火鼠の回答を参考にされると良いと思います。
私見ですが、分析するのに命がけの危険な作業をするというのはやめるという基本方針で、計量管理者としての職務になったときは全て過塩素酸の使用を禁止してきました。
分析屋さんには命がけの方が多いのでなかなかご理解いただけなくて苦労しました。

回答に対するお礼・補足

 papa様ありがとうございます。

>>私見ですが、分析するのに命がけの危険な作業をするというのはやめるという基本方針で、計量管理者としての職務になったときは全て過塩素酸の使用を禁止してきました。

 本当にその通りだと思います!前処理方法をこれから検討しなおそうと思います。

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