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環境Q&A

主灰と飛灰の溶出試験結果に差がある点について 

登録日: 2013年06月13日 最終回答日:2013年06月17日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.39228 2013-06-13 20:43:38 ZWledd たい

自治体で廃棄物焼却施設の分析結果のとりまとめを担当している者です。

廃棄物焼却後の主灰からの重金属の溶出量が飛灰からの溶出量に比べ少ない理由について教えて下さい。

現在、主灰と飛灰の性質を調べるため、成分試験(環境省の底質調査方法。金属含有量mg/kg)と溶出試験(環告13号。金属溶出量mg/l)を行っています。
重金属(例えば鉛)は主に飛灰に分布していますが、主灰にも一定量含まれていることが成分試験の結果わかっています。
一方、溶出試験では、飛灰(キレート処理前)からの重金属の溶出量は多いのに対し、主灰からはほとんど溶出しません。

一般的に、主灰についてはキレート処理等を行わなくても重金属が溶出しないケースが多いと過去の回答(No.14209)にもありましたが、これは主灰のどのような性質(構造?)によるものなのでしょうか?

調べてみましたが、うまく情報を見つけることができませんでした。
ご教授のほど、よろしくお願い致します。

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No.39229 【A-1】

Re:主灰と飛灰の溶出試験結果に差がある点について

2013-06-14 08:19:51 たる吉 (ZWl47e

文献等ではありませんが単純に・・・
「小麦と小麦粉どちらが小麦成分が水に溶けやすいですか?」
という質問と同じように見えるのですが。

回答に対するお礼・補足

たる吉様
早速ご回答頂きまことにありがとうございました。
主灰には、重金属等が溶出しないような殻の役目を果たすような構造があるという意でしょうか。
飛灰は金属等がむきだし(小麦粉)であるというイメージは何となく持てますが、主灰が小麦的というのがどういう状態なのかうまく想像できませんでした。
あまりにも当然すぎる質問でしょうか・・。
すみません。

No.39233 【A-2】

Re:主灰と飛灰の溶出試験結果に差がある点について

2013-06-15 10:05:23 たそがれ (ZWla61d

不確定要素がかなりあります。

主灰と飛灰の含有試験と溶出率の調査をされたとのことですが、よほど多くを調査しないとはっきりした傾向はわからないと思います。

確かに含有量、溶出量ともに飛灰の方が多いといわれているようですが、私どもの経験では逆もありました。また、元素によっても違いがありました。

溶出率に関わる要素だけをあげても
・粒径の違い(飛灰は一般に細かい)
・主成分系の組成の違い(飛灰は灰というよりは炭素分が多いものが見受けられませんか)
・pHの確認(確認したことはありませんが溶出率はpHに大きく依存します)

どれが大きく影響しているかはわかりませんが・・・。

回答に対するお礼・補足

たそがれ様
ご回答頂きまことにありがとうございました。
たしかに、論文等を読むかぎり、炉の形式や運転状況により、各元素の主灰、飛灰への含有の傾向がかなりばらつくようにお見受けしました。
(ばらつかない元素もあり)
飛灰よりも主灰に多く含まれると報告されていたもの(鉄、アルミなど)が溶出を阻害することに寄与しているのかな、と何となく考えていました。
が、たそがれ様から頂いたご示唆から、「あくまで当方どもの施設ではこういう結果である」という認識を持つべきであるのかな、と感じました。
(系が複雑なので一般化するのが困難?)
ありがとうございました。

No.39237 【A-3】

Re:主灰と飛灰の溶出試験結果に差がある点について

2013-06-17 09:09:59 たる吉 (ZWl47e

あまり難しく考えておらず,単純に粒子の大きさという意味です。

回答に対するお礼・補足

たる吉様
ご説明頂きありがとうございました。
粒子の大きさという意味ですね。
着眼点を与えて頂きありがとうございました。

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