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環境Q&A

脱水における凝集能の変化 

登録日: 2014年02月14日 最終回答日:2014年02月20日 水・土壌環境 水質汚濁

No.39591 2014-02-14 10:33:30 ZWlb93c 技術者の卵

 ある有機排水の処理場の余剰汚泥をポリ鉄と高分子の2液でスクリュープレスにて脱水しているのですが、前回の脱水から3ヶ月程期間が開いた状況で脱水をかけると、以前に比べてポリ鉄の注入量を大幅に減らさないと(以前の約3分の1)フロックが大きくならなくなってしまいました。
 逆に言うとポリ鉄を以前の量まで増やしていくとフロックが段々と崩れて小さくなってしまいます。
 またポリ鉄を減らし高分子でフロックこそ大きく作れど、ポリ鉄の注入量が減っているので水の切れが悪く含水率もあがってしまいます。

 そこで質問なのですがポリ鉄等の無機凝集剤は長期保管(3ヶ月程度)で質が変わってしまうのでしょうか?
 また最近の余剰汚泥の水温が10℃前後と以前に比べると大幅に低くなっているので水温による無機凝集剤の影響等はあるのかをご質問させて頂きました。

もちろん汚泥の質も変わっている可能性はあると思うのですがそこは≒コンディションとした場合でのご意見頂ければ有難いです。 

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No.39598 【A-1】

Re:脱水における凝集能の変化

2014-02-17 17:27:15 papa (ZWlbd18

ポリ鉄と両性高分子で脱水するときのポリ鉄添加量は給泥のアルカリ度によって大きく変化します。
ポリ鉄はよほど長期間貯留しないかぎり変質することはないと思います。冬季で泥温が低いため腐敗が進行しないためアルカリ度が低い状態になっているためと推察できます。
通常の両性高分子の凝集域はpH6から4程度ですので、ろ液のpHが4から5くらいを目安の添加量でポリ鉄添加量は十分かと思います。
水温の高い夏季でもできるだけ汚泥の貯留時間を短縮してアルカリ度を上昇させない工夫ができれば鉄塩添加量を少なくでき経済的です。
ODの下水処理場ではディッチから余剰汚泥を直接引き抜きしてアルカリ度の上昇を回避して脱水しているところもあります。 

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとう御座います。
現状今までも含めまして汚泥貯留槽での引き抜き汚泥の滞留時間は1日あるかないかで、基本的に曝気槽から引き抜くと即座に脱水をかけるので、質としては曝気槽の汚泥と大きく変わりは無い状況となっております。ちなみに曝気槽の汚泥のpHは7〜8の間です。
その場合、腐敗やアルカリ度等の要因は考え難い気がするのですが、その他の要因等で何かしら可能性は考えられますでしょうか?

No.39599 【A-2】

Re:脱水における凝集能の変化

2014-02-18 09:57:19 papa (ZWlbd18

凝集混和槽とろ液のpHはどのくらいですか?

回答に対するお礼・補足

凝集混和槽で5.0〜6.0でろ液で4.0〜5.0です。

No.39603 【A-3】

Re:脱水における凝集能の変化

2014-02-19 13:41:25 papa (ZWlbd18

凝集混和槽槽のポリ鉄添加量がpH4から5くらいの添範囲でうまくいかないときは、高分子の品番が合っていない可能性がありますので、ポリ鉄添加量の最適量を含めて凝集テストを凝集剤メーカーに依頼したほうがよいと思います。処理場では、凝集混和槽のpHを4から4.5くらいで自動制御しているケースが多いので、それでうまくいかないときは高分子の品番を再テストしているケースが多いと思います。

回答に対するお礼・補足

3か月前までは同じ高分子の品番で良好な脱水状態で脱水できいたのが、pH帯等の異常も無い状態で高分子の利きが悪くなったと言う事は、やはり汚泥性状が変わった可能性が高いと言う事でしょうか?

No.39608 【A-4】

Re:脱水における凝集能の変化

2014-02-20 12:29:20 papa (ZWlbd18

>汚泥性状が変わった可能性が高いと言う事でしょうか
いただいた情報を考慮するとそのような可能性が高いと思います。
処理場の場合は数ヶ月というような短期的な変動はありませんが、製造業の場合は、製造品目の変更などで大きく変わるケースもあるかと思います。

回答に対するお礼・補足

ご返答有難うございます。
やはりそこしか可能性は残らないですよね。今まで何年とこの状態でこれたのでその点は少し腑に落ちない所があるのですがとりあえずは高分子の再選定をメーカーにお願いしてみます。
有難うございました。

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