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環境Q&A

食堂排水・ノルマルヘキサン抽出物質を減らす方法、装置 

登録日: 2014年10月16日 最終回答日:2014年10月30日 水・土壌環境 水質汚濁

No.39880 2014-10-16 17:19:43 ZWlf12f てんちょう

食堂の排水検査で、ノルマルヘキサン抽出物質の値が基準内になりません。(グリストラップ清掃は1週間に1度やっていますし、油の吸着剤も使用しています。)グリストラップの容量が不足しているのかもしれませんが、すぐには改修することもできないため、そもそも排水の中の油分をグリストラップ流入前に取り除く方法を探しています。もちろん洗浄前に皿をふいたり、ラーメンのスープを流さないなどの対策も行っています。他に何か打つ手があれば、ぜひ教えてください。

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No.39885 【A-1】

Re:食堂排水・ノルマルヘキサン抽出物質を減らす方法、装置

2014-10-19 19:46:29 筑波山麓 (ZWl7b25

>食堂の排水検査で、ノルマルヘキサン抽出物質の値が基準内になりません。(グリストラップ清掃は1週間に1度やっていますし、油の吸着剤も使用しています。)グリストラップの容量が不足しているのかもしれませんが、すぐには改修することもできないため、そもそも排水の中の油分をグリストラップ流入前に取り除く方法を探しています。もちろん洗浄前に皿をふいたり、ラーメンのスープを流さないなどの対策も行っています。他に何か打つ手があれば、ぜひ教えてください。

「てんちょう」さんへ。
グリストラップの機能は、グリストラップに流入する水温が高い場合や、流入する瞬時流量が多い、日常の清掃が不十分などの問題から十分に発揮していない事が多くあります。

以下は、京都大学の2008年度 排水基準超過一覧です。N-ヘキサン抽出物質の対策が記入されています。御社がとられているような方法以外にあまり有効な方法はないようですが、多少の参考にはなるかもしれませんのでご紹介いたします。
http://www.esho.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2009/11/eoac2008eh219e.pdf
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/profile/environment/report/2007/documents/report2007s_19.pdf

私の元いた会社でも食堂の油分除去には苦労して、「てんちょう」さんがとられた処置はすべて行った上でのことですが、ばっき装置、油水分離装置、オイルトラップ等々いろいろと対策を行いましたが、これはというものはありませんでした。

頑張ってください。

回答に対するお礼・補足

筑波山麓さま
ご回答ありがとうございます。ドレッシングのキャップの変更など面白いですね。学食の油分分解装置というのが気になりましたので、問合せしてみたいと思います。

今回いろいろ調べてみて、川上対策(いかに油を流さないか)とグリストラップの清掃という基本が大事なのは間違いないようですので、今やっている対策をもっとしっかりやりきるようにして、同時に情報収集して次の対策を考えてまいります。

No.39886 【A-2】

Re:食堂排水・ノルマルヘキサン抽出物質を減らす方法、装置

2014-10-20 19:39:41 mashi-nana (ZWlba51

 汁を回収するなどの発生源対策は、グリストラップへの汚濁負荷を低減する効果がありますが、グリストラップは原理的に、排水から浮上分離する油脂類等だけを除去する装置で、水に懸濁している油脂類を除去することは出来ません。ですので、筑波山麓さんのお答えのように、「発生源対策+グリストラップ」だけで、ノルマルヘキサン抽出物質を基準値内に納めることは困難です。以下、お役に立たないかもしれませんが、私の知り得たノルマルヘキサン抽出物質における基本的な事柄を箇条書きで記載しておきます。

1. ノルマルヘキサン抽出物質は、排水に懸濁するか溶け込むかした油脂類も分析対象にしていますので、グリストラップと発生源対策だけでは食堂排水のノルマルヘキサン抽出物質(植物油系)を排水基準内に収めることは難しいです。
2. ノルマルヘキサン抽出物質は生活環境項目なので、街中のラーメン店のような日平均排水量が50トンを下回る小規模事業場は一般に排水規制の対象ではありません。(条例で上乗せ規制があればその限りではありませんが・・・)
3. 日平均排水量で50トン以上の大規模な事業場の食堂排水では、日平均排水量を下げることができないようなら、加圧浮上装置などのノルマルヘキサン抽出物質を処理対象とする廃水処理装置を設置するのが一般的な対応です。
4. 他の排水で希釈されることが期待できうるなら大型のグリストラップ(油脂分離槽)を設置することも一考に値します。設置する場合は処理実験を重ねると共に、希釈割合を慎重に算出します。また、排水の滞留による沈殿した有機物の腐敗(悪臭)や排水の酸性化(PH)にも注意します。そうで無いと申請書の段階で受理してもらえません。
5. できれば、食堂を部分的に外部委託するなど何らかの方法で、一事業場当たり日平均排水量を抑え、ノルマルヘキサン抽出物質の規制を回避します。
6. なお、大学・研究所などでは総合放流口で規制(採水)されることもありますが、たとえ、総合放流口でノルマルヘキサン抽出物質が基準値を超えていても、非対象の事業場排水が超過の原因であることがわかれば、お咎めがないのでは?

回答に対するお礼・補足

ご丁寧なご回答、ありがとうございます。
発生源対策だけではやはり足りなくて、設備として抜本的な対策が必要だということですね。グリストラップの容量はやはり排水規模と照らしあわせると、少ないとも感じているので、現状をもう少し詳細に把握した上で速やかに対策したいと思います。

No.39898 【A-3】

Re:食堂排水・ノルマルヘキサン抽出物質を減らす方法、装置

2014-10-30 19:02:48 埼玉県 / 環境生物工学研究所 (ZWl2713

>食堂の排水検査で、ノルマルヘキサン抽出物質の値が基準内になりません。(グリストラップ清掃は1週間に1度やっていますし、油の吸着剤も使用しています。)グリストラップの容量が不足しているのかもしれませんが、すぐには改修することもできないため、そもそも排水の中の油分をグリストラップ流入前に取り除く方法を探しています。もちろん洗浄前に皿をふいたり、ラーメンのスープを流さないなどの対策も行っています。他に何か打つ手があれば、ぜひ教えてください。

回答:
食品から排出される浮上する油分や沈殿する固形物をバイオで分解処理する事が出来ます現在、国立病院機構で稼動しています。
見学する事が可能です。

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