一般財団法人環境イノベーション情報機構
余剰汚泥を引き抜く理由(引き抜かないとどうなる?) NEW
登録日: 2025年11月12日 最終回答日:0000年00月00日 水・土壌環境 水質汚濁
No.42348 2025-11-12 11:02:21 ZWl10356 水処理初心者
就職し、生物処理に従事し始めた者です。
余剰汚泥を引き抜く理由を調べる中で、「処理に不具合が生じるから」などの大まかな表現が良くなされていました。
具体的なものとして以下のような理由ではないかと考えているのですが、認識が間違っていないか確認したく、質問させていただきます。
@単純に汚泥量が多いため固液分離の際の汚泥界面が上昇し、流出しやすくなる(排水のSS上昇)
A負荷に対するMLSSが過剰になり、ついにはフロック形成のための細胞外高分子も栄養として消費され、フロックの
微細化・解体が生じ、沈降性が悪化しSSとして流出(低負荷によるバルキング?)、および菌体の自己消化で生じた
タンパク質による褐色の発泡などの問題発生
B高濃度MLSSのため、排水の粘度が上昇し、沈降性悪化(沈降速度低下)、加えて酸素溶解効率も低下
※以下の文献にMLSSと粘度の関係が記載されていた
(https://www.kobelco-eco.co.jp/development/docs/017_02.pdf)
Cフロックに吸着したまま未分解となっている難分解性物質が、本来は余剰汚泥として引き抜かれるはずだったものが
処理系内に蓄積し、槽内環境が悪化する
ご教授よろしくお願い致します。