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環境Q&A

生態系の保存と木材生産の両立方法??? 

登録日: 2004年05月17日 最終回答日:2004年05月19日 自然環境 生物多様性

No.5899 2004-05-17 11:58:49 hana

生態系の保存と木材生産、両立させる方法について皆さん良い案ありますか?

総件数 6 件  page 1/1   

No.5900 【A-1】

Re:生態系の保存と木材生産の両立方法???

2004-05-17 12:24:37 森野力

>生態系の保存と木材生産、両立させる方法

前提条件が異なれば、対策が全く異なります。
お気楽な質問が出ないように、環境教育をしっかり進めることが一つの方法でしょう。

回答に対するお礼・補足

有難うございます。
具体的なご意見があれば是非ともいただけないでしょうか?

No.5912 【A-2】

Re:生態系の保存と木材生産の両立方法???

2004-05-17 23:30:11 森野力

具体的な条件がなければ何も言えません。
同じ土地を2つ以上の用途に、同時に用いることはできませんから、
両立というのは不可能です。例えば、草一本抜いても生態系の破壊とする
見方がありますし、ユーカリ造林地でも、草地よりはしっかりした生態系である
とする考えもあります。私たちが、限られた土地の中で、何を求めようとしているのか、
一定の前提条件が示されれば、より良い方法を導き出すことが可能になるでしょう。

回答に対するお礼・補足

有難うございます。
そうですね。ではここで、「持続可能な」というのを「生態系の保持」の条件に加えたらどうでしょうか?
極論ですが、草一本抜いても自然への影響はないに等しですからそう考えれば計画的な資源利用が妥当なところですね。どう考えられますか?

No.5914 【A-3】

Re:生態系の保存と木材生産の両立方法???

2004-05-18 00:17:38 大阪府 / ひげ

 
日本の木材生産⇒スギ、ヒノキに代表される針葉樹林⇒
限定された生態系。と言う流れが認識されていると思います。
現在一番問題なのは林業の衰退でしょう、木材が円満に流通、消費され経済的に林業経営が持続可能となって、初めて森林の生態系保存を考える余裕が出来るのだと思います森林の公的機能や景観創出をいかにPRしても経済的裏付が無ければ意味が有りません、水源涵養機能についても行政からこの様な見解まで出ています。
http://www.mlit.go.jp/river/opinion/midori_dam/midori_dam_index.html

国家が本腰を入れて、木材と森林産物の流通消費を促進し外材から広葉樹材を含む国産材への緩やかな切り替えを促す必要が有ります。
消費者は薪炭の見直しを行い、森林資源のエネルギー利用を積極的に考えるべきです。
何れも今のままでは実現するまで気の遠くなる程の時間を要するでしょうが。
生態系の保存は持続可能な森林経営が実現すると、自ずから最低限の保証はなされる筈です、自然環境保全教育も重要に成ってきます、何故生態系の保存・保全が大切なのか理解することが重要です。

No.5918 【A-4】

とっかかりの1つになれば・・・

2004-05-18 07:51:36 コバヤシ

森林認証制度でFSC、SGECというのがあります。
これらの審査基準には、生物多様性の保全など環境への配慮も含まれています。
てなワケで、このへんを調べていけば参考になるのではないでしょうか?

No.5929 【A-5】

Re:生態系の保存と木材生産の両立方法???

2004-05-18 17:58:50 森野力

自然条件や社会条件によって、事情が異なるのですから、前提条件なしの議論は何の
意味もないでしょう。
「草一本抜いても自然への影響はないに等しい」ということはありません。百万本のうち、
99万9千本も抜けば大きく変わります。1本の積み重ねが大きな変化になるのですから。

生態系=自然生態系、その土地本来の生態系を保全するとして

例1:森林面積が大きく、木材の年間需要が森林の年成長分の1/1000位で、主要
樹種がうまく適合して、利用率が50%とします。
・全面積の1/500を毎年皆伐すれば良い。1巡するのに500年、これは多くの森
林で林冠木が枯死するまでの期間より短い。
 森林をすべて自然林のまま利用するのが、生態系への圧力が最も少ない。

例2:日本の例では、建築材への利用が主体であって、針葉樹材の方が利用率が高い
(現代では、必ずしもそうでない)ため、天然林ならば100ha以上伐採するところを
針葉樹人工林ならば、30ha位で済むので、残りをそのままにしておくことが可能です。
しかし、現実には、日本の木材総需要は、全森林の年間成長量の約2倍もありますから、
保全と利用を両立させることは不可能です。
 ただし、年間成長量の3割程度しか伐採しておらず、そのため、歴史的に見て最も
森林が豊かになってきました。他の地域の生態系を犠牲にして、自国の保全と利用を
両立させているわけです。非難を気にしなければ、一つの方法でしょう。

No.5954 【A-6】

捉え方が違うなぁ

2004-05-19 23:04:58 コバヤシ

私は質問を「ある林分での生物多様性などに配慮した施業方針にはどんなのがある?」と解釈していました。
森野力さんやひげさんの国レベルの大きな話とは違い、私のは小さい範囲での話です。
ま、どっちとも取れる質問だったからこういうこともあるということで。

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