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環境Q&A

環境配慮型商品 

登録日: 2004年05月20日 最終回答日:2004年06月21日 ごみ・リサイクル グリーン購入

No.5957 2004-05-20 14:17:03 学生

消費者へのアンケートなどでは、環境配慮型商品を買うと答えている人がかなり多いにも関らず、実際にはあまり売れているようには思えません。また、プリウスのような価格が高いにも関らず売れている商品との違いは、一番どこにあるのでしょうか?
 私の意見としては、まず環境配慮型商品の情報が消費者へと伝わっていないのが問題であると考えているのですが。
意見のある方はお願いします。

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No.5959 【A-1】

Re:環境配慮型商品

2004-05-20 16:35:57 民間担当

>消費者へのアンケートなどでは、環境配慮型商品を買うと答えている人がかなり多いにも関らず、実際にはあまり売れているようには思えません。

--> 私の行動パターンでは、少なくともアンケートには「環境配慮型商品を買う」と答えますが、実際に購入するとなると価格に大きく左右されてしまいます。

> また、プリウスのような価格が高いにも関らず売れている商品との違いは、一番どこにあるのでしょうか?

--> プリウスなどは、「環境配慮」ということが最大のセールスポイントであり、トヨタさんの努力もあって、そのことが一般に浸透していますから、購入された方々にとってある種の「シンボル」としての価値があるのかなと思います。
ただ、電気自動車を筆頭にハイブリッド方式などは「環境配慮」が強調されていますが、通常のレシプロエンジン車でも「低燃費」の三ツ星ステッカーを付けている車を多く見かけるようになってきました。つまり、一般的には、プリウス等だけを「環境配慮型商品」として選択している訳ではなく、緩やかに、「より環境に良い商品」の選択がなされているのだと思います。

> 私の意見としては、まず環境配慮型商品の情報が消費者へと伝わっていないのが問題であると考えているのですが。

--> 私も消費者への情報伝達は必ずしも十分だとは思いませんが、「環境配慮」という定義が曖昧なのではないかと思うのです。コマーシャル・メッセージでの「環境配慮」という表現が規定されている訳ではなく、その企業の商品のコンセプトとして「環境配慮」を主張していることが多いからだと思うのです。

例えば、紙を買う場合に「古紙100%の再生紙」を選びますか、それとも、「森林認証を受けた植林木からの新しい紙」を選びますか?
どちらも「環境配慮型商品」を標榜しています。パルプ繊維のリユースという面では古紙が優れていますが、CO2排出抑制の面からは木材パルプの方が優れています。さらに、荒れ放題の傾向にある森林保護や、荒地などへの植林を継続することによる「循環型資源」の面からも、「植林木」を利用した紙は「環境配慮型商品」と言えます。

とにかく、我々が「少しでも環境に良い」と思う商品を買う努力をするべきで、〇か×かというように一義的に環境に良い悪いを強制すべきではないと思います。

No.5963 【A-2】

Re:環境配慮型商品

2004-05-20 21:30:21 マタカ

>消費者へのアンケートなどでは、環境配慮型商品を買うと答えている人がかなり多いにも関らず、実際にはあまり売れているようには思えません。また、プリウスのような価格が高いにも関らず売れている商品との違いは、一番どこにあるのでしょうか?

 環境配慮型といっても
・その商品を使うことが省資源省エネルギーにつながり環境に配慮していることになるもの。
・環境に配慮して再生資源を原料として作られているもの。
・同類の他社製品に比べて省資源省エネルギーであるもの。
などいろいろありますが、一般的にいって、リサイクルを標榜している商品は、清潔志向の日本人には受け入れられていないと思います。
 また、環境配慮型と称している数年前の商品は、最後までつかいきれないボールペンに象徴される「リサイクルだから性能が悪くても仕方がない」といったものが多かったため、消費者の印象が悪いということもあります。
 プリウスが成功しているのは、リサイクル原料を多用していてもそのことは全面に出さず、ハイブリッドなどというカタカナ語を多用してユーザーがマイナスイメージを持たないように配慮して、しかも高価であるためユーザーの自尊心を満足させているということが大きいと思います。
 同様に高価であっても電気自動車が普及しないのは、初期のものは行程の途中でバッテリーが上がることがしばしばあって利用者に敬遠されたことがおおきいです。
 またガス、アルコールを燃料とする車が普及しないのは、ガススタンドやアルコールスタンドがないということに尽きます。

No.5967 【A-3】

Re:環境配慮型商品

2004-05-21 10:21:33 東京都 / 君山銀針

■個人の環境配慮型購買行動についての調査はたくさんあります。

内閣府 循環型社会の形成に関する世論調査(平成13年7月)http://www8.cao.go.jp/survey/h13/h13-junkan/http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2903
環境にやさしい製品を購入する上で,支障を感じること→「支障はない」36.4%、「適切な情報が足りない」25.9%、「一般の製品より割高」16.5%

環境省 平成14年度環境基本計画の点検のためのアンケート調査 http://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/plan/tenken_02/index.html
 物を買うときの環境の配慮について「良いことだと思う」の肯定率が86%にのぼる。しかし「店頭に環境配慮の情報が明示されている」の肯定率は32%にとどまっている

グリーンコンシューマー拡大に関する消費者意識等調査結果について(平成13年6月7日京都府)
http://www.pref.kyoto.jp/shohise/syo_ene/green.html

企業のための環境対応製品に対する消費者意識調査
((財)福井県産業情報センター)
http://www.fukui-iic.or.jp/library/research/energy/seihin_ishiki.html

このQ&Aの平井さんの回答
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=843

■こういうアンケートからも環境配慮型製品に関する情報の不足は指摘できるかもしれません。

どのような製品を環境配慮型というか情報がないわけではなく、
国のグリーン購入法の基準、
http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/basic_policy.html
グリーン購入ネットワークのガイドライン
http://eco.goo.ne.jp/gpn/files/corner.html#30
ガイドラインに一致した製品情報
http://www.gpndb.jp/gpn/view/gpn_db_top.asp
エコマークの認定ガイドライン
http://www.ecomark.jp/ などが参考にすることが可能ですが、購買時には、こういうガイドラインを知っている人、知っていてもわざわざ参照するところまでたどりつく個人はまだ少なく、そういう意味ではガイドラインまで到達する前に情報の壁が1つあるのではないかと思います。

No.5968 【A-4】

Re:環境配慮型商品

2004-05-21 10:22:33 東京都 / 君山銀針

前の回答の続きです。

■また、実際の購買時になると、価格、デザイン、性能など環境以外の要素を優先させてしまい、環境という要素の優先順位が落ちるケースが結構あるのではないかと思います。

■ひとところは全くデザインに配慮していない製品もありました。価格が高めになることはしょうがない場合があるとしても、環境製品といえど、デザイン、性能などの要素もおろそかにしてはいけないと思います。
プリウスの場合は広義のデザイン戦略(製品イメージを含む)に投資し成功した例ではないでしょうか?

No.6466 【A-5】

Re:環境配慮型商品

2004-06-21 05:37:08 ののさん

回答者が多いので、余計なことを言わないのが良いかもしれませんが、一言。商品の品質には二種類あります。良くて当たり前の品質と魅力(それがあると買いたくなる)の品質です。環境配慮設計(商品)は、買う側にとっては魅力じゃないのです。プリュウスには、魅力になる部分が別に沢山盛り込んであるのです。この点がさすがトヨタなのです。「環境に良いものを買わせる」と言う努力は不健康だと思います。強制力が必要だからです。自分は良い事をしているのだと思わせる、と言う事ですよね。私は、そりよりかは、物の生産やサービスの提供に対して、資源効率を定義して、その効率を達成しないものはやってはいけない、とするのが一番わかり易く、自然で抵抗もないと思います。

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