古紙の有償と逆有償について
登録日: 2002年04月11日 最終回答日:2002年05月10日 ごみ・リサイクル リサイクル
No.694 2002-04-11 21:00:28 柳原卓
古紙のリサイクルは、逆有償が当たり前になっていますが、近頃思うことがあります。
回収業者等から製紙会社へ古紙が持ち込まれるわけですが、製紙会社は廃棄物処理業ではないので、わずかでも回収業者へは有償分が支払われているはずだと思います。古紙は資源ですので、排出する側からすると、結果的に逆有償となってしまうにしても、この有償分がいくらであるのか知りたいところです。しかし、手数料として回収業者から請求されるだけで全く自分たちの出した資源の価値がわかりません。
こうしたことは全国的なことなのでしょうか。請求の段階で有償分を明らかにすることは難しいのでしょうか。
リサイクルが事業者の責務であることは分かりますが、これでは「ごみ」と変わりないと思います。皆さんの地区の古紙回収のシステムはどのようになっていますか。教えてください。
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No.696 【A-1】
Re:古紙の有償と逆有償について
2002-04-12 17:27:20 LP (
収集手数料を住民が負担していたとしても,収集手数料は行政が公法上の収入として条例などで決定し,揺れる市場価格との差は行政が税金で埋めている場合があります。その場合も市場価格は把握されているはずです。
故紙の回収は,本来資源の有効活用が目的であり,本来故紙回収業者の存在のように,市場にリサイクルの自立した機構があれば問題はありません。しかしながら,ご指摘のように故紙の市場価格が景気に左右されやすく,安定してリサイクルされる途がなくやむをえず行政が故紙回収を廃棄物収集のメニューに組み入れているというのが現状だと思います。
法律で,紙を使う業界に故紙使用を義務付けるとか景気に左右されにくい紙リサイクルの環境を作るべきなのですが,家電リサイクル法に代表されるように,政治が業界に寄りすぎていますから,ここは自治体と製紙会社にがんばってもらうしかないのかもしれません。
そして,私たち消費者は故紙が含有されていない商品はなるべく買わない運動をすれば,「故紙は市場取引のできる立派な有価物」という地位を回復し,本来あるべき姿になれるのだろうと思います。
いかがでしょうか?
ちなみに,故紙と古紙,どちらも「こし」と読む字で,「反故にした紙」という意味合いの「故紙」が個人的に好きなので「故紙」という表記にこだわったりします。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
古紙が有効に資源として使われていれば手数料を支払っても異議はありません。しかし、流通ルートはよく分からないのが実感といったところでしょうか。
No.698 【A-2】
Re:古紙の有償と逆有償について
2002-04-15 19:33:54 東京都 / KAN (
これによると、上白紙でキロ50.0円、雑誌でキロ5.5円という数字になっています。継続的に調査されているようですので、最新のデータを知りたい場合、古紙再生促進センターお聞きになってみてはいかがでしょうか。
連絡先
〒104-8220 東京都中央区銀座1丁目23番9号 日亜ビル5階
なお、古紙再生促進センターホームページ http://www.prpc.or.jp/
には他にも古紙需給統計/古紙業種別消費/古紙輸出/古紙輸入/古紙利用率推移/古紙回収率推移/古紙データ(各年保存)/関連情報リンクなどのデータや、古紙リサイクルの仕組みについての案内が載っています。
古紙のはなし
→古紙はこのようにして紙になります
→古紙はこのように回収され、流通します
→古紙の価格
→集団回収とは
http://www.prpc.or.jp/koshi-hanashi.html
という説明や
紙リサイクルハンドブック(NEW)
http://www.prpc.or.jp/kami-handbook/index1.htm
も掲載されています。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
古紙価格の推移がよくわかりました。有償に戻るためには、再生品を購入することですね。
No.729 【A-3】
Re:古紙の有償と逆有償について
2002-05-10 09:59:46 東京都 / TK (
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
確かに安いというのがよく分かりました。
ところで、何年後かに古紙価格が運送費を上回るようなことがあった場合には、古紙回収業者からいくらかでも資源としての有価分をいただけるということでしょうか。
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