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環境Q&A

木材、ダンボール、樹脂のLCA(ライフサイクルアセスメント)について 

登録日: 2004年08月24日 最終回答日:2004年08月25日 エコビジネス LCA

No.7325 2004-08-24 20:13:20 まるこ

企業の環境報告書を見ると梱包材を木材からダンボールへと変更し可能なものは樹脂性のものを使ってリターナブル化を進め廃棄物の減量化をされていますが LCA(ライフサイクルアセスメント)という方向から見ると皆様は現在どのような評価をされているのでしょうか。
 現在森林保護という観点から間伐材国産材利用の運気が高まっていますが 企業の取組を見る限りとても先が暗いような気がします。
 ダンボールは再生可能で木に比べ減量化、減容化ができますが作る時も再生する時も輸送を含めエネルギーを使い色々な化学物質も利用します。 
 近くの山の間伐材等で作った木箱やパレットを近くの企業に使ってもらい壊れたら直す。いらなくなったら引取り違う箱に作り直し その後はチップや炭にして再生する(今でも木はほとんど再生されていますが)。
 いっぱいエネルギーを使った再生品より ずっと環境によいと思うのですが・・・。

 伐採したからしかたないけれど よその国に植林して環境保護を前面に出すより 長いスパンだけれど日本の木や山を大切にしている事が企業のステータスになる日が来る事を願ってやみません。

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No.7341 【A-1】

Re:木材、ダンボール、樹脂のLCA(ライフサイクルアセスメント)について

2004-08-25 18:14:48 おかみつ

(今でも木はほとんど再生されていますが)

木はほとんど再生されているとの認識をされているようですが、実際には廃木材の再利用は国土交通省のデータでも38%程度(実際には、もっと低いと思われます)で、再利用の最も進んでない部類であるのが現状です。

森林間伐材についても、大半は燃料という名目で焼却処理されているのが現状だと思います。

建築解体廃材については、CCAという有害な防腐剤の適当な分別方法が無かったため。(最近、山形県の企業が光学判別法を開発しましたが)、ほとんど再利用されていません。

この辺りの、利用が促進されれば良いのですが、なかなか難しいようですね。

ちょつと、質問の趣旨と外れたように思いますが、参考まで



回答に対するお礼・補足

おかみつ様 ありがとうございました。
建築廃材の事は頭にありませんでした。一番多いのに…。私どもから出る廃材しか頭にありませんでした。
確かに分別できないから大丈夫な物も有害物質を含んでいる物も一緒になっているのが現状のようですね。長い間 住宅金融公庫の仕様で基礎から1Mの防蟻処理が義務付けされていたので これから出る廃材はますます多くなると懸念されます。
廃材でも無垢の杉、ヒノキのチップ材は乾燥、皮がないという事で単一のマテリアルとしてリサイクルしやすく引取り価格も良いと聞いていますが 確かに現状は難しそうですね。
 今回の質問は その対策も必要ですが 同時に今後建物や木製品として世に出でいつか廃材になる製品が牛や野菜のようにルートが証明できリサイクルされやすい仕組みができないかと考える途中で出た疑問でした。
 CCAの件 ありがとうございした。新しい技術が開発されたようで とても参考になりました。 

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